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2006年7月25日 (火)

昭和天皇が合祀に不快感?(3)

日経新聞がパンチラ的に公表した「富田メモ」に対して、ネット社会(特に2ちゃんねる東亜)の結論がいったん出たようですね。

スバリ、「私(は)あれ以来参拝していない」と言ったのは、昭和天皇ではなく徳川侍従長ではないかということです。

http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2006/07/post_5e43.html
http://sarah.iza.ne.jp/blog/entry/17140/

私の感覚だと、これらの考察は非常に説得力があると思います。少なくとも「ありあわせのメモを貼り付けて、臨場感がある」という大手メディアの説明よりはロジカルで筋が通っているので、どちらかを選べと言われたらこちらを信じてしまいますな。

私がそれに付け加えたいのは、新聞では他の手帳で隠されていた手帳の左側の部分です。この下の部分では相撲を見に行くことを「行幸」と表現していまして(「大相撲夏場所行幸見合わせ」)、その主語が天皇陛下であることがわかります。それに対して右側のメモでは靖国「参拝」と表現しており、その主語が天皇陛下はないことを連想させます(完全に違うかどうかは私では判断できません)。するとこのメモを発表した人は、右側と左側でインクの色が違うこと、メモの貼り方が違うこと、そして「行幸」という独特の表現が使われていることを隠したかったのかもしれませんね。

http://pg1.seesaa.net/article/21158270.html

 

私は日経新聞に知り合いが多いものですから、直接それを問いただすことを少しためらっていました。しかし「そのメモは本物か?」「その発言は昭和天皇のものか?」という基本的な疑問に答えてもらえないのであれば、残念ながら厳しいことを言わざるを得ません。そうしないと日経新聞そのものがジャーナリズムではなく、捏造とプロパガンダのメディアと誤解されてしまうからです。

そう思われないためにも、日経さんにはリンクで指摘されているような分析に対して何か答えていただきたいと思います。

 

ここから先は日経さんの返答次第なわけですが、老婆心ながら大きな誤報であったと仮定して、その後の対処について提言したいと思います。

日本のメディアが誤報をしたとき、多くの場合は

  1. そのまま知らんぷり
  2. 隅っこのほうでちょっとだけ訂正
  3. 経営者辞任

という対処法が考えられます。しかし1と2は危険な方法でして、某A新聞のように捏造宣伝メディアと思われてしまいます。

一方で潔く見える3の方法も、実は大きな危険を孕んでいます。というのも永田メールのように、上層部の辞任を狙って末端にガセネタを掴ませる連中がいるからです。永田メールの場合は自民党の小泉首相と武部さんを狙ったものでした。それがうまく行ってもいいですし、うまく行かなくても民主党党首になったばかりの前原さんが失脚するだけ。ガセネタを流したにとっては両方とも目障りだったのでしょう。裏で画策した人間はいっさい傷がつかず、バレるまで無限に攻撃できる。見事な王手飛車取りです。

民主党の場合はせっかく(相対的に)まともな前原さんを党首に据えたのに、ガセメールに振り回されて辞任してからはさらに酷い人々が上層部に居座るようになりました。つまり誤報で経営者が辞任するのは、仕掛けたやつらの思う壺ということです。

ですから仮に今回の報道がガセだと判明した場合でも、日経さんの上層部が辞任することはないと思います。

 

その代わりの対処ですけど、

  1. 経営者の謝罪。減俸ぐらいはやったほうがいいかもしれないが、辞任する必要はない
  2. 記事を書いた人物の名前を公表。そして適切な処罰。
  3. ついでに、今後はすべて署名記事にする。
  4. インサイダー疑惑とのからみについても正直に説明。

ここまでやっておけば、信頼を完全に失うことはないでしょうね。

 

しかし大手のメディアは正念場ですな。

10年前ならいくら記事を捏造しても、しらばっくれていれば文句を言う人は居ませんでした。しかし今ではネットであらゆる角度から勝手に検証する人々が大勢います。彼らを納得させるためには、今以上のスキルとジャーナリスト魂が必要になるでしょう。

ということで他の大手メディアの方々も、ネット社会の分析(徳川侍従長説)に対してぜひともフィードバックをいただけたらと思います。

楽しみにしてますよ。

2006年7月24日 (月)

昭和天皇が合祀に不快感?(2)

この記事に続いて、日経新聞が紙面で検証を始めました。

残念ながら「メモが本物か」「本当に陛下の発言か」といった疑問に対して納得できるような説明はいまだありません。しかしこのまま、検証作業を続けてもらいたいと思います。

 

通常、このような資料は

  • 天皇陛下のご発言が世論や政治に影響を与えてしまう恐れ
  • 公務員の守秘義務
  • 関係者のプライバシー

などの観点から表に出てこないのが普通です。しかしいまだに宮内庁からも文句が出ないのですから、それらの問題点はすべてクリアしているのでしょう。これは貴重な情報源だと思いますよ。

せっかく膨大な記録があるのですから、ほんの1ページほどの引用で終わらせることなく、各界の専門家を動員してメモをすべて検証して公表してもらいたいですね。

大丈夫ですって!
仮に陛下が「竹島を武力で取り返せ!」と発言していたとしても、それを政治利用しようなんて思いませんから(笑)。

 

で、ひとつお詫びがあります。

前回の記事でwikipedia「日本の戦争犯罪」の項目を引用し、「赦免を勝ち取った」と表現しました。しかし引用部分の続きを読んでみると、「戦犯の釈放や赦免を求める決議案は何れも国会において圧倒的多数で可決された」ものの、A級戦犯については赦免(罪や過失を許すこと)は行われていないようですね。減刑により刑期満了で出所したそうです。ということは国内法では戦犯はいないとしても、戦勝国は赦免などしていないと。

wikiですから内容が変わったのかもしれませんが、保護されている項目ですから私の見落としだと思います。誤解を与えてすみませんでした。

   m(_ _)m  ごめんなさい

刑期を満了したのですからそこでいったん許されるというのが通常の法治国家ですし、法学者たちは事後法で裁いた東京裁判自体に疑問を持っているようですから、A項戦犯を靖国に祀ったところで戦勝国はあまり文句を言わないのかもしれないですね。で、文句を言ってくるのは戦勝国でもなく法治国家でもない3カ国だけだと。ここまでは納得です。

 

ただし、例の3ヶ国やその影響下にあるメディアが騒ぐのは無視しても構わないと思いますけど、実際の交戦国(特に米英豪)の人々はどう思っているのだろうかとちょっと気になります。

私の個人的な意見を言わせてもらえるなら、日本でテロを行い、言論を統制し、大陸にのめり込んでアメリカと戦争した全体主義者たちはかなり嫌いです。A項戦犯だけが悪いわけではないにしても、その中心だったということで国賊と言っても良いでしょう。しかしそんな彼らでも墓や社に入れてもらう権利はあるし、それを家族がお参りする権利もある。あとは極めて日本人的に、「祟られるとイヤだから、祀ってしまおう」という考え方にも違和感はありません。A項戦犯合祀に対して、「国内的には問題ないだろ」と思うのはそういう理由です。

しかし一方でアメリカ人たちにとってもあれは「正義の戦い」であり、それを否定することは自国の戦没者の手前できません。「ファシストとの戦い」という大義を失ってしまうと、空襲や原爆で市民を虐殺した事実がクローズアップされてしまいます。

 

そう考えると、A項戦犯合祀で昭和天皇が参拝できなくなったという説もある程度は理解できるような気がしてきました。というのも彼らは国を破滅に追いやりましたが、皇統を守るためにせめてもの償いとして自分の命を差し出しました。自ら人身御供となることで、皇室に累が及ぶことを回避したわけです。

するとそれによって助けられた陛下は、(たとえ本心は違っていたとしても)少なくとも表向きは「みんなこいつらが悪いんですわ」という顔をして生き延びなければなりません。ヘタに庇いだてして「やっぱりお前が主犯だったんだな!」と断罪されてしまえば、自分を庇って処刑された臣下(もちろん、好きな臣下も嫌いな臣下もいたはず)を犬死にさせたことになるからです。

A項戦犯が合祀された後参拝して「東京裁判を否定するつもりなのか?」とアメリカが解釈したら、皇室が危機に陥る可能性がある。陛下が戦争を主導したとはほとんどの人が思っていなくても、身の潔白を証明するためにはA項戦犯と親しくしてはならない・・・そう考えると、陛下のお立場は気楽な我々とは違うんでしょうな。あくまでも私の邪推ですが。

 

日本と米国は現在、緊密な同盟関係にあります。だからお互いに真珠湾のことも、空襲のことも、原爆のことも、靖国のこともお互いにうるさく言わないお約束になっています。しかしもし「海洋国家同盟」英米豪の人々が靖国参拝に嫌悪感を示し始めたら、柔軟な対処が必要になると思います。そのときは自分の感情にこだわらず、国益を優先して判断したいですね。仲間内でケンカしてたら次の戦争に勝てないですから(笑)。

その一方で、靖国神社に戦争神社(War Shrine)のレッテルを貼って潰そうとしている連中のプロパガンダに負けないよう、日本人の文化・宗教観・生死観を世界中に理解してもらうよう努力しなければなりませんな。

  

今回は右翼っぽくなくてすみません。

国益重視の現実主義者

の意見ということで、ご了承願います。

2006年7月21日 (金)

昭和天皇が合祀に不快感?

「あれ? このテーマでブログ書かないの?」
と、いろんな人から催促されるので書きます(笑)。

 

「昭和天皇がA級戦犯の合祀に不快感」という見出しで、富田朝彦宮内庁長官(故人)のメモが新聞のトップを飾りました。それを読んだときの最初の感想は、下のようなものでした。

「へえ。このメモが昭和天皇の発言でもそうでなくてもどっちでもいいけど、この時期に発表するとはよほど8月15日に参拝されたくないんだなあ。」

「でも賢い戦略だな。皇室の方の発言が事実上制約されているのをいいことに、永田メールばりの王手飛車取りだ。参拝派がひるんでも良し。昭和天皇への畏敬の念が損ねられても良し。裏で煽ったヤツは全く傷つかない。外部からゴリ押しするのはやめて、世論を分裂させる作戦に切り替えたらしい」

ネットの世界ではこのメモが本物かどうか、また本当に昭和天皇の発言かどうか、いろんな角度から疑問が呈されています。しかしネットをやらない人はそのまま信じているんでしょうな。・・・って、ブログでぼやいても何も改善しないんですが(笑)。

 

私はそのメモの写真を新聞等でいくつか見ただけですけど、それだけでも以下のような疑問が湧いてきます。

  1. 手帳の左側に貼ってあるメモのインクは黒っぽいのに、問題になっている右側のメモのインクが青いのはなぜ?たまたま万年筆を変えたのか?
  2. 左側のメモは背中全体にべったり糊をはっている感じなのに、右側は4枚ぐらい重ねて右端だけ糊付けしているのはなぜ?他の部分はどんな貼り方してるの?
  3. メモの左端に「あまり閣僚も知らずそうですが(が?)多い。」と書いてあるけど、宮内庁長官が陛下に対してそんな畏れ多いツッコミを入れながらメモを取るものか?

さらにある巨大掲示板では、

  1. 天皇陛下と靖国神社の関係であれば「参拝」じゃなくて「親拝」「行幸」と言うはずなんじゃないのか? (だから他の人の発言ではないか)
  2. 天皇陛下が自分の(個人的な)意思で参拝したり、参拝を取りやめたりすることはそもそもできない。(官僚の発言じゃないか?)
  3. 何故、毎年、天皇陛下はABC級戦犯も追悼の対象となっている全国戦没者追悼式に毎年参列して、御言葉も述べているのか。(矛盾しとるがな)
  4. 白鳥を白取と間違えるか?

どうやら第一級の資料らしいですから、専門家を200人ぐらい集めて公開討論をしながら徹底的に検証してもらいたいですね。とりあえず、その部分だけでなく前後のメモを20ページほど見せてもらいましょうか。

 

しかし自分にとってはそれが本当であっても、そうでなくてもどちらでも良いことです。気に入らない人間が祀られているからと昭和天皇が参拝しないのも自由なら、それ以外の戦死者に敬意を表し参拝するのも自由。人それぞれでいいと思いますよ。

靖国神社への公式参拝には何も問題がないと思いますけどねえ。いわゆるA級戦犯は国内法ではほぼ名誉回復がなされていますし、サンフランシスコ講和条約に出席した戦勝国に働きかけ、その過半数から承認を得て赦免を一部勝ち取っています(すみません、A項戦犯は赦免されていないようです。詳しくは次の記事で)。少なくとも現在では、戦った当事者からは正式な文句は出ていません解決済みということです。

Wikiですまんがここで、「日本の戦争犯罪」を検索してちょ。(リンクがうまく飛ばない)
=================================

国の為に良かれと行動したA級戦犯、BC級戦犯は被害者でもあるとする国民意識から、1952年(昭和27年)6月、日本弁護士連合会が「戦犯の赦免勧告に関する意見書」を政府に提出したほか、戦争受刑者釈放を求めた署名運動もはじまり、国民運動として大きな広がりをみせ4千万人という署名を得た。

日本国との平和条約第11条(戦争犯罪)
日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し、且つ、日本国で拘禁されている日本国民にこれらの法廷が課した刑を執行するものとする。これらの拘禁されている者を赦免し、減刑し、及び仮出獄させる権限は、各事件について刑を課した1又は2以上の政府の決定及び日本国の勧告に基くの外、行使することができない。
極東国際軍事裁判所が刑を宣告した者については、この権限は、裁判所に代表者を出した政府の過半数の決定及び日本国の勧告に基くの外、行使することができない。

日本国との平和条約が発効し、日本国民の完全な主権が承認されたとは言え、上記の第11条の規定から、服役中の戦犯に対して日本が独自で釈放等を行う事はできず、仮出所といった便宜がはかれるのは、日本で服役している戦犯に対してのみであった。戦犯の釈放は、日本政府からそれを勧告し働きかける以外方法がなかった事から、日本政府は1952年(昭和27年)年8月にBC級戦犯服役に関わる関係各国に赦免の勧告を行い、同年11月に日本での立太子礼を理由にA級戦犯を含めた全員の赦免勧告を行ってる。国会として勧告を支援するべく決議を行うといった動きも活発化し、戦勝国によって裁かれた裁判だとして、早くから極東国際軍事裁判の否定とA級戦犯の名誉回復を掲げていた改進党(現自民党)や、被害者でもあるBC級戦犯という国民意識を背景にその釈放を掲げた社会党などが連携し、共産党や労農党が反対の立場を示したものの、
戦犯の釈放や赦免を求める決議案は何れも国会において圧倒的多数で可決された。=================================

 

そして現在、靖国参拝にゴチャゴチャ文句を言っているのはSF講和条約に呼ばれもしなかった戦勝国でもなんでもない3カ国だけです。

そのうち二つはもともと日本の一部で、日本の国会議員や軍人として一緒に暴れていたはずなのにいつの間にか「被害者」そして「戦勝国」と自称しています。もうひとつは日本軍とほとんど戦うことなく逃げ回っていた党の人々です。戦勝国どころか交戦国でもなかったので、それぞれ「日韓基本条約(1965年)」「日中友好条約(1978年)」で戦時の問題はすべて解決したことになってます。もし靖国参拝に文句があるのなら、条約を締結して各種援助をもらう前に言うべきでしたね。(訂正します。A項戦犯合祀は78年でした)

私の知り合いにもよく「A級戦犯だけ分祀したら問題はなくなるんじゃないの」と言う人がいますけど、私にはそうは思えません。チベットでラマ教の施設を破壊したように、日本人の心のよりどころとなっている神社や皇室を破壊するために、情報戦争をしかけられていると考えています。国のために戦って死んだ人々への敬意を失わせてしまえば、今の自衛官や警察官だって国のために戦おうとは思わなくなりますからね。それを狙っているのでしょうな。

それでも「法的には解決しても道義的には解決しない」「(いわゆる)A級戦犯だけでも分祀すれは良いのでは?」という意見の人に聞きたいんですが、

  • A項戦犯(いわゆるA級戦犯)だけが問題になって、どうしてB項、C項は問題にならないのか。言われたらまた追加で分祀するの?
  • 中国様が「日清戦争の兵士を祀ることは、中国人民の気持ちを傷つける」と言い出したら、その人たちも分祀するのか。それとも勝った戦争なら許される?
  • 続いてロシア様が「日露戦争の(以下略)」と言い出したら、その人たちも分祀するのか。アジアの声以外は聞かなくていいの?
  • それじゃあいったい誰が祀られるのにふさわしいというのだ?

このように考えていくと、犯罪者か英雄かという評価は時代や立場によって変わるし、風向きが変わるたびに墓や社を暴き直して死者にムチ打つのは日本人のメンタリティに合わないなあと私は思います。正直ムダだし、いちいちめんどくさい。

 あんたとはいろいろあったけど、
   死ねばみんな仏さん

このように大らかで、いい加減な生死観を大事にしたいと思います。

少なくとも、当事者以外の外国人にどうこう言われるような問題じゃないよね。

2006年7月17日 (月)

投資家さん、シートベルトをお締めください

安保理決議、やりましたね。

中国に拒否権を使わせるという手も一興でしたが、まあ今回はこれでいいでしょう。常任理事国でもない日本のリードによって、国連安保理が北朝鮮への制裁に全会一致で賛成したという事実が決定的に重要です。

国連憲章7章に基づく文言を入れるかどうかで最後はモメたようですが、日本にとってはこれを入れても具体的なアクションは取れないところでした。入れてもらえばより強い強制力が生まれたにしても、どうせ制裁する国は制裁するし、支援している国は支援し続けるし、実効性としてはほとんど同じです。ただ常任理事国以外の国が支援を続けている証拠を突きつけられたら、その国も一緒に安保理にかけられちゃうかもしれませんな。

中国はこれまでと同じように、北を支援し続けることでしょう。国連で決めたことでも守らない連中だし、守らないからといって拒否権を持っているから非難もできない。だったらソ連と同じように封じ込めて弱らせ、あとは内部の民族紛争で仲良くやってもらうだけです。

 

それはそうと、国内メディアの慌てぶりがほほえましいですね。 

海外では明確に「北朝鮮制裁決議」と報道されているのに、日本語では単に「北朝鮮決議」としかなっていません。おそらく「制裁が全会一致で可決されたと報道するな!」「中国様が慌てふためいたあげく、譲歩したことを伝えるな!」という指令が飛んでいるのでしょう。

面白いのはCNNで、英語版では「votes for N. Korea sanctions」「impose limited sanctions on North Korea」と明確に制裁を表現しているのに、日本語版では単に「対北朝鮮決議」とされていることです。いやはや、ご苦労様です。

http://edition.cnn.com/2006/WORLD/asiapcf/07/15/nkorea.un.ap/index.html
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200607160001.html

今回前線でがんばってくれた安倍さん、麻生さん、大島さん・・・外務省も良い仕事をしましたね。それにバックアップしてくれた小泉首相、ブッシュ大統領、ライス国務長官以下関係者の方々、どうもお疲れさまでした。

一部マスコミが「日本外交の限界」「中韓と連携を強めるべき」とたわごとをほざいてますが、気にしなくてけっこうです。私の周囲では歴史的転換点になるかもしれない今回の顛末をよく見守っていましたから。

 

しかし中国様は制裁決議に賛成しちまうし、韓国様は採決がなされるやいなや「これまで韓国政府は北朝鮮のミサイル発射に対し国際社会とともに厳重な警告をしてきた」と
    (゚д゚)ハァ?
な寝返りをするし、北の将軍様や軍人様はどんな気持ちなんだろうか?http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=432006071600300

俺なら怒ってミサイルを西に向けるとか、38度線を破って南進するとかやっちゃいそうです(笑)。三馬鹿の足並みを乱してお互いを疑心暗鬼にさせただけでも、今回の収穫は大きかったと思います。カモが抵抗するようになったら、あとは共食いしかありませんからな。

 

とまあ久々に「日本外交の大勝利」だったわけですが、次の軍事的な動きは北朝鮮の再暴発か、その先手を取った中国による北侵攻が本命でしょう(その対抗はテロ。今回の件で日本だけでなく韓国までターゲットになりうる)。

日本としてはその間、国内のスパイをあぶり出して、北に通じるヒト・モノ・カネの流れをこれまで以上に強く遮断することになると思います。このブログでも4月には

「もしかしたら日本の会社もその影響でいきなりガサ入れを喰らったり、融資をストップされることがあるかもしれません。投資家のみなさんも地政学的なリスクが高まっていることを、頭の隅に入れておいたほうが良いと思います。」

日本人拉致問題の深淵(1)(2)
http://wildinvestors.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_6920.html

と警告を出しましたが、最近の水谷建設-NGOレインボーブリッジのように芋づる式にしょっ引かれ、さらに政治家・官僚・財界人にまで波及する可能性があります。今回はアメリカが本気ですからね、ウヤムヤでは済まされないと思いますよ。

マクロ的には景気の心配をする局面ではありません。しかしこういった要因により一時的に株が調整したり、個別銘柄がいきなり暴落する可能性は高まったと感じます(裏を返せば良い買い場ということですけどね)。

 

投資家のみなさん、シートベルトをお締めください。

 

2006年7月15日 (土)

このまま採決を引っ張れば(笑)

うーむ、北に関する国連安保理の決議が延び延びになってますね。

国内のマスコミでは
「日本は孤立」
「妥協案へ歩み寄り」
などと頻繁に誤報を流していますが、実際は日米ともに軸がぶれることなく戦っているようです。がんばれ!

私も最初は「採決延期」と聞いたとき「時間稼ぎされている間に、また売国メディアにやられるんじゃないか」と心配しました。しかし、今になってみるとこの問題が長く注目を集めてよかったなと感じています。

というのもスパッと採決されてしまったら「北は極悪」というイメージで終わってしまいます。しかしそれが紛糾したことで「拒否権を使ってまで北を支援する中国様」「北をかばって日本を罵倒する韓国様」という図式が明らかになりました。

大漁大漁。なんだかアジが掛かった竿をモタモタ取り込んでいるうちに、ヒラメがそれに喰いついてガッチリ針に掛かったような感じです。

  

そのうち結論は出るのでしょうが、前回も述べたように中国様に拒否権を使われて決議が通らなくても構いません。むしろ「北と南と中はグル」という明白な事実を日本国内で共有することにより、法律その他の整備が進みます。

マスコミが必死に隠していても、ネットや一般市民の間ではこれまでタブーとされてきたことがおおっぴらに語られ始めています。

  1. 東アジアにおける第二次冷戦構造(あいつら、おかしくね?)
  2. 国連の限界(貢献と発言権のアンバランス)
  3. 国内メディアの偏向ぶり
  4. 先制攻撃・核武装へ

うーむ。良い傾向だ。
これで俺も普通のことを言って「右翼投資家」などと呼ばれずに済む(笑)。

 

ここでお遊びとして、このままずっと採決を先延ばしにしたらどんなことが起こるか脳内シミュレーションしてみました。

  1. ロシアG8の間も引っ張る(7月15-17日)

    「やっぱりこの会合は先進自由主義諸国の会議だよねー」と言いながら、日米でオブザーバー参加の中国をシカト。
    「昔のG7に戻そうか」と隅っこで相談していると、プーチンが氷のようなまなざしで「制裁賛成!」と言い放つ。
    さすがは年季の入った火事場泥棒だぜと、その変わり身の速さにみな舌を巻く。
     
     
  2. 終戦記念日まで引っ張る(8月15日)

    靖国神社に紋付袴の小泉首相が颯爽と登場。
    その隣には三波春夫のモノマネをしたブッシュ大統領が!
    さらに江田島平八のマネをした李・・・(中略)
    おかげで空前の参拝客を記録。
     
     
  3. 自民党総裁選まで引っ張る(9月)

    あれっ!? いつの間にか安倍さんの一騎打ちの相手が変わってる!
     
     
  4. 次のオリンピックまで引っ張る(2008年)

    自由主義諸国は昔のモスクワ五輪のように北京をボイコットしちゃえと盛り上がる。ロンドン五輪を4年前倒しして、その補充にパリが立候補。みんなが賛成する中で台湾だけが「やめてよ!北京五輪のタイミングで独立宣言するんだから!」とダダをこねる。ニホンちゃん、板ばさみで困っちゃう。代わりに核(中略)で守ってあげるから、自由主義五輪に来てよね。
     
     

このように楽しい妄想は尽きないわけですが、これを機会にまともな国になってもらいたいです。スパイ防止法・核武装・国連の使い方など、課題はたくさんあります。

アジア情勢の不安定化は、
日本が核武装していないことが原因

とまで言っている人たちがいますから、核武装もタブーではないと思いますよ。

みんなでちゃんと考えて、結論を出したいですね。

2006年7月13日 (木)

今こそ「核武装論」+「分担金永久滞納」!

ん? 

北朝鮮のロケット乱射に対して日本政府が良く対応していたと思ったのですが、ここにきて「制裁決議採決を延期」「議長声明に留める」といった妥協案が出ています。このまま押せば中国は「詰み」なのに、どうして採決を延期したのか今ひとつわかりませんね。

  • 反対すれば「ならず者国家の親玉」がバレバレ。日米との対立が誰の目にも明らかになる。
  • 棄権・欠席すれば「中国様は頼りにならない」ということで、協力関係にあるアフリカや南米の反米政権も離反。上海条約機構も形骸化。

このように北朝鮮が安保理で吊るし上げられること自体が中国を追い込んでしまうので、そうならないようにウヤムヤに遅延させることが6カ国協議という茶番でした。

中国が「北朝鮮を説得する時間をくれ」というのは、たてまえに過ぎません。そんなことする気もなければ、できもしないでしょう。実体はおそらく安保理の制裁賛成派の切り崩しと、日本国内への工作強化です。

4月の竹島調査船と同じで、日本側に筋を通されたら勝ち目はない。だから張り巡らされたスパイ網を使って、日本が「大人の対応」で「自重」するように仕向けるわけです。

思い出してみてください。

  • 中国の潜水艦が日本領海に侵入したときも
  • 反日デモで大使館をぶち壊したときも
  • 「竹島に調査船を出したら拿捕する。戦争だ!」と韓国が喚いたときも

どこからともなく湧いてきた人たちが「冷静に」「怒りは何も産まない」「仲良くしようよ」となだめて、日本は強硬な対応を引っ込めました。その結果がこのEEZ同時侵入とミサイル乱射です。

 

今回は一部の政治家や官僚はがんばってくれてますが、テレビは全然ダメですね。
「他国はあきれている」
「日本は孤立している」
「北朝鮮を硬化させるようなマネはすべきでない」
などと、世間の感情からすっかり浮きまくったことを言っております。世間ではもう「勝手に経済制裁」やら「売国メディア監視網」が強まっているのに、かなりのボケぶりです。

しかしこれは笑い事ではありません。もし今回の事件でまたも相手側の工作が成功し、拘束力のない議長声明で終わるとしたら、おそらく次の代償は日本国民の犠牲ということになるでしょう。「日本政府は自国民を守る意思がない」という明確なメッセージを相手に伝えるわけですから、相手は第二次大戦前のヒトラーのように突き進むことになります。

ここは日本の将来にとって大きな勝負どころですので、私からこの問題をすみやかに解決する提案いたしましょう。それは「核武装論」と「国連分担金永久滞納」です。(当たり前すぎて面白くない?)

 

まず核武装論ですが、まずアメリカとよく相談してから、とある国会議員が

「もし議長声明ぐらいで終わるのであれば、日本も自衛のため核武装を検討せざるを得ない」

という声明を出します。

これは効きますよー。特に中国やロシアの顔色が変わるはずです。そしてなぜか今まで静かにしていた反核団体や平和団体の方々も黙っていられなくなります。これによって制裁決議を採決せざるをえなくなれば、中国が反対しても棄権しても欠席してもこちらの勝利です。

しかし筋は通ってますよね。核開発をしてもミサイルを乱射しても議長声明で終わるのであれば、日本がやってはいけないという理由はありません。同じことをしているのに日本だけ制裁されるのはフェアじゃないです。

ま、アメリカさんまで怖がらないようによく相談の上このカードを使ってください。あくまでも検討するだけですからね。「もうこっそり配備してるからいいよね」「うん」という結論でも「日米間で検討」したことになりますから、ウソはついてません(笑)。

 

もうひとつは国連分担金の永久滞納です。

まあ全額永久滞納はひどいというのであれば、常任理事国で一番低い分担比率の国に合わせてその分だけ払ってあげてもいいでしょう。

本心は「平和の役に立たないどころか、ならず者を保護する国連にカネなぞ払っていられるか!」ということですが、そんなことを言う必要はありません。

「今はカネがない。ない袖は振れない」

これだけでOKです。

実際、拒否権なんか振り回しちゃってならず者を保護している国に分担金やODAをやる必要はないでしょう。それでいて国内は増税ですよ? 頭に来るじゃありませんか。

 

それだけじゃないんです。
これもアメリカと相談の上ですが、

「国連ってなんだかもどかしいよねえ。
もっと役に立つ組織を作ったほうがいいんじゃない」

とチクチクいやみを言いながら、アメリカやイギリスと一緒に分担金を10年ほど滞納します。すると、

  1. カネがなくなって、中ロがケンカを始める(仏はよくわからん)
  2. 日米英のありがたみが理解される
  3. うまく行けば、常任理事国になってくださいと日本にお願いが来る(笑)
  4. それでも改善しないのなら、そのまま国連を形骸化させて「自由主義連合」を発足させる。(G7でもいいが、個人的には豪を加えて欲しい)

このようにして、日本の言い分を通すことができます。

 

このようにカネや武力をちらつかせて言い分を通すことに抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし日本人がおとなしくしていると、他のならず者たちの言動がどんどんエスカレートするということを私は学びました。ならず者には毅然と対応しないと、後でもっと大きな災厄を招いてしまうのです。

ということで、この意見に賛同していただける政治家やマスコミの方がいたら、ぜひ大きな声で主張してください。同じことを考えている庶民は多いでしょうから、最初に言った人は「よくぞ言ってくれた!」とヒーローになれます。

政治家なら次の選挙は安泰。マスコミなら視聴率・購買部数が倍増です!

 

  今なら早い者勝ちですよ!

2006年7月10日 (月)

ミサイル発射、よおーい。 ドン!(1)

 

はいはいお待ちかね。東アジア情勢ネタです。

 

いやー将軍様、ついに発射されましたね。もちろんミサイルの話ですがな。

自分としてはまさか発射するとは思いませんでしたよ。というのもニセの燃料を詰めてもスペクトル解析でバレちゃうから脅しになりませんし、本物の燃料を積めば今度はタンクが腐食するから基本的には撃つしかない。しかしそれでは日本人が目を覚ましてしまうので、もったいないけどミサイルをこっそり廃棄してしまうのかと思っていました。

以前の記事で、「6カ国協議は北朝鮮を安保理でつるし上げさせないための遅延行為。中国様が仕組んだ茶番である」と説明しました。しかし将軍様がミサイルを撃ってしまったおかげで安保理の議題となってしまい、中国だけが拒否権を行使せざるをえない状況に追い込まれています。

せっかく「日中友好」やら「韓国ブーム(韓流)」で日本を内側から乗っ取って腐らせようとしているのに、将軍様の一発でふつうの日本人も気付き始めています。

 

中国は東シナ海、韓国は竹島のEEZを勝手に同時調査して、一緒に将軍様がミサイルを撃つなんて、あいつらグルだったの?

 

・・・はい、グルでございます(笑)。
我々は全体主義を世界に広げるため、紛争のタネを撒き散らすテロ仲間でございます。
日本人は国民を拉致してもサリン撒いても領事館員を自殺に追い込んでもカネと技術を与えてくれるカモなのに、最近わがままを言うようになってきたのでちょいと脅してみただけでございます。

 

最近は忙しくてあまりテレビを見られないのですが、あいかわらずピント外れな連中が中国様・韓国様・将軍様をかばっていらっしゃいますね。

「ミサイル発射は米国を二カ国協議に引きずり出すための戦術」(→引きずり出されるのはどっちだ?)

「6カ国協議への復帰を呼びかけ、話し合いによる解決を!」
(→それがムダだってことが証明されたんだろうが!)

「中国・韓国との協力が不可欠」
(→だからあいつらは仲間なんだって)

 

脇役として面白いのは、反戦団体・平和団体の方々です。日本やアメリカの軍隊には「人殺しいぃ!」と叫ぶくせに、将軍様の核開発やミサイル発射にはどうして抗議しないんですか?NPOを隠れ蓑として工作活動をしてきた人たちも、ガサ入れを喰らってえらい目にあっているようですね。ご苦労様です。

地味なサポートとしてはインドの中距離ミサイル・アグニ3号の実験成功があります。要するに中国様に対して「いつでも後ろから刺してやるぜ!」と。もちろんこれはアメリカの差し金で、パキスタンも了承済みでしょう。アメリカさんは国益のためとはいえ、まじめに日本を守ってくれますね。本当にありがとう。

  

さらに面白いのは、マスコミが「日本は孤立している」「日本は無力だ。中国様に頼るしかない」と刷り込む一方で、一般市民の認識が変わってきていることです。

  • MD(ミサイル防衛)計画なんて、無数に飛んでくるミサイルを全部防げるかどうかわからないじゃん。やっぱり相手がミサイルを撃つ気をなくさせるように、先制攻撃できる能力を持たないと危ないよね。
  • 日本は核を持っちゃダメなの? 軍事力が弱いから舐められちゃうんでしょ。

いや、あの・・・・・・私はただの通りすがりの右翼投資家なんですけど、みなさんちょっと待ってください(汗)。核武装や先制攻撃にいたるまでにはいくつかステップがあってですね、

  • 憲法改正
  • 警察力の強化。国内テロの防止。
  • スパイ防止法を制定し、国内に張り巡らされた工作組織を弱体化させる
  • それに協力している政治家・官僚・マスコミ関係者に引退してもらう
  • COCOM復活。経済面で敵を助けるようなことは禁止。

要するに「内憂」をちゃんと取り除かないと、「外患」には対処できないということです。いたずらに攻撃力だけを強化しても、70年前のように全体主義者に乗っ取られてアメリカ相手に自爆するだけですって。

ともあれ、我々は政治家・官僚・マスコミを監視し、事故や犯罪を装ったテロに注意しながらそれぞれの仕事をまっとうしましょう。いたずらに不安がったりすれば連中の思う壺です。それが全体主義者に完勝する一番の方法なんですよ。

2006年7月 9日 (日)

男冥利に尽きること

 

昨日、「ワイルドインベスターズ創業記念セミナー」が行われました。

遠いところから駆けつけてくれたセミナー参加者の方々、投資家仲間の方々、本当にどうもありがとうございました。またこの日のために準備して盛り上げてくれたスタッフ・クルーの皆様、どうもありがとうございました。改めて御礼申し上げます。

 

当日はサプライズゲストとして、独立系投信のS社長がお見えになりました。それだけでも充分のはずなのに、このお祭りを盛り上げようと思っていた私は控え室で

「すみませんがSさん。
オープニングでこのTシャツを着て
一緒に踊ってくれませんか?」

と、「ワイルドインベスターズ&グロスクリエイト特製Tシャツ」を差し出しました。

Sさんはそれを快諾し、オープニングテーマに乗せて一緒にノリノリで踊っていただきました。スタッフによると途中で登場するシーンまで後方で踊りながら「まだか?まだなんか?」とせかしていたとか(笑)。ほんとにお元気な方です。

その後、S社長にご挨拶いただき、過分な激励のお言葉までいただきました。
本当にありがとうございました。
(S社長が踊っているビデオは家宝にいたします)

 

セミナー自体は、私も勉強するところが多かったですね。特にプレゼンをするときの立ち位置・呼吸・アイコンタクト・ペース配分などは、「セミナー500回」の猛者である南山・山下両氏を見ていて未熟さを痛感しました。コントも同様に、もっと客席に語りかけるようにしないとイカンなあと。いやはや芸の道は深いです。

懇親会も大盛り上がりでした。マニアックな投資や国際情勢の話をしていたと思ったら突然「ギネス友の会」は発足するわ、「あのダンスを教えて欲しい」ということでみんなで踊りだすわで、知らない人が見たらいったい何の集団か?と思ったことでしょう。

 

そうこうする中で思ったのは、「みんな俺に期待しているんだなあ」ということです。もっと正確に言えば「日本を投資大国にして、より良い世の中にしよう」という青臭いミッションに対して賛同してくれているのだと思います。 

私は会社を辞めてからの数年間、投資で稼ぐ以外は国内や海外をブラブラしていました。しかしそれではつまらなくなってきて、本やHPを通じて投資家教育を始めました。このこと自体は儲かることではありません。しかしそれによって様々な人に会って刺激を受け、それに自問自答して考えを深めることができました。

そのうち「もっと自分が生きている世の中に対して影響を与え、その責任を背負いたい」と思うようになりました。おこがましい話ですが、「自分はおそらく、投資に関してそれができる人間のひとりだ。この時代にこの職業に就いたこと自体、宝くじの1等賞を当てるぐらいのラッキーなんだよ」とも。

   スキルがあり、
   仲間がいて、
   時代が要請している

そんなときに自分の小銭を増やすだけの人生に何の意味があるのか。お前はそれだけの人間で終わるのか。ますますおかしくなってゆく世の中で、ただ自分の周囲だけを守っていれば満足なのか。お世話になった人々や地域に対して、何か貢献できることはないのか。自分のような自由人がやらなくて、他の誰がやるんだ。

・・・・・・このような葛藤が、実はあったのです(笑)。

 

今回のセミナーは、最初は「笑って学べる投資家教育」の第一歩として軽い気持ちで企画したものでした。しかしそれでもいろんな人が駆けつけて、応援してくれました。恥ずかしい話ですが、私がいちばん周囲の期待の大きさに気付いていなかったことになります。

「期待は大きいな」
・・・・・・しかしそれは、自分で望んだことだ。

「これから長い戦いが始まるぜ?」
・・・・・・辛くはない。なぜならば俺には、助け合う仲間がいるから。

今回のセミナーを通じて、私がいちばん大きな「決意」をもらったような気がします。

 

 

PS

懇親会で某投資家さんのひとこと。

「今日のオープニングに来てくれたS社長ってさあ、自分のことはそっちのけで世の中を良くすることばっかり考えている変態さんじゃない。

    変態の後を継ぐ者は
    やっぱり変態だよな

ということで、安間ちゃんがんばれよ!」



??・・・・・・・そ、それは・・・・・・??

いったい俺は何を期待されているんだろうか???

   (;´Д`)

2006年7月 4日 (火)

福井総裁の何が悪いのか?(2)

うお、 帰ってきたらコメントが増えとる!

コメントを寄せてくれたプロの方々ありがとうございます。それぞれ微妙に着眼点や問題意識が異なっていて、面白いですね。ひとつひとつにご返事さしあげるのが筋ですが、まとめさせていただきます。

比較的共通した意見

  1. 「村上ファンド」も「儲けすぎ」も関係なく、日銀総裁が株やアクティブファンドを持っていたことが問題。利益相反を疑われる。
  2. マスコミや政治家も、問題にするならそこを指摘しろ。
  3. これまで日銀に内部規定がなかったのであれば、これを機に議論すべき。
  4. 事後法で裁くのはただの魔女狩り。ナンセンス。

それぞれの意見

  1. 規定はなくとも疑われるようなことは避けるべきだった。クビにするような話でもないが困ったものだ。
  2. 脇が甘い。パンシャブ事件のときと同じ失敗を繰り返している。対策もお手盛り。総裁としてどうなのよ?
  3. 外貨預金のほうがインサイダーという意味ではまずいんじゃないの

これらの意見はそれぞれ違えど、考え方としてすべて筋が通っているので受け入れられます。マスコミでよくわからんロジックが堂々と展開されて気が狂いそうになっていましたが、みなさんのまともな意見を聞いてちょっと落ち着きました(笑)。

 

その上で私の意見を補足させていただきますと、私はたとえ日銀職員の運用資産を預金だけに限っても、利益相反が起こりうると考えています。なぜなら今度は過剰に引き締めを行うインセンティブが働くようになるからです。デフレになっているのに金利を引き下げないなどという弊害が考えられます。

何をやっても利益相反の疑いから逃れることはできません。ある銀行に預金をしたら「その銀行に特別な便宜をはかっているのではないか」、国債を買ったら「わざと金利を上げたのではないか」など、どの資産であれ集中したポジションを取っていれば、なんとでも疑いをかけることができます。

ですからアクティブでもパッシブでも「いくつかのファンドを買って長期投資」ということであれば、彼らの資産形成として(フルディスクローズを条件に)認めてあげても良いのではないでしょうか。今回のケースでは雲行きが怪しくなったからといって慌てて2月に解約したようですが、そのほうが余計な疑いを持たれてマズイと思います。

 

それでも利益相反を避けたいのなら・・・タンス預金あるいは当座預金ですね。
円金利が15%に上がっても、息子がグーグルのような会社を立ち上げても、いっさいの利殖を禁止すること。これならどこからも文句は出ません(笑)。

あれ? 冗談で書いてみたんだけど、これはけっこう面白いアイディアかもしれない。

  1. 決済には使えるけど利息は付かなくて、なおかつ預金保険や公的資金で全く保護されない口座を新しく制定する
  2. 日銀の職員はその口座しか持つことはできない。そしてくじ引きでまんべんなく国内の銀行すべてに口座を分散させる。
  3. インフレを起こせば日銀職員の給料が目減りする。デフレを起こせば金融機関の破綻リスクが高まり、口座を持っている職員の預金が吹っ飛ぶ恐れがある。
  4. その結果、日銀の目的である「物価の安定」と「金融システムの安定」が達成される

うーん、合理的だけどかわいそうだなあ・・・。

自分としては、政府関係者にも健全な投資の醍醐味を知ってもらいたいという希望が強いんですけどね。

2006年7月 3日 (月)

福井総裁の何が悪いのか?

福井総裁が村上ファンドに運用資金を出していたことで叩かれています。

しかし、私には何が悪いのかさっぱりわかりません。

 

村上ファンドの是非はディープな話になるのでこのさい脇に置きます。福井さんが村上さんの新しい試みを応援するために資金を出したと聞いて、私は正直「へえー、日銀総裁だからカタブツなのかと勝手に思っていたけど、心意気のある偉い人だな」と思いました。

「そうじゃない。日銀総裁という立場の人間が、違法なファンドに資金を出したのだから悪いのだ」という人がいます。「だから総裁を辞めろ」と。

しかし、投資というものは自分ができないことを他人にやってもらう究極の権限委譲(delegation)です。預けるほうも本気なら、預かるほうも本気。たとえその結果が損であったとしても、それは預けたほうの眼力不足か、預かったほうの実力不足ということで、違法行為でもない限り「恨みっこなし」がルールです。

もしも預かったほうが違法行為をしたとして、預けたほうもその責任を問われるのだとしたら、サギファンドに騙された人たちはみんな会社を辞めなければなりません。それから違法行為で潰れた会社に投資をしていたサラリーマンもみんな会社を辞めるべきです。たとえばライブドアの株主も「違法行為をする経営者に資金を預けていた罪」により全員会社を辞めるべです。

「福井やめろ!」と騒いでいる人は、自分がいかにナンセンスなことを言っているか気付いてないのでしょう。一般のサラリーマンがライブドアに投資しているのは「かわいそうな被害者」。しかし福井総裁が村上ファンドに投資しているのは「総裁にあるまじき犯罪的行為」。それらの区別がどこにあるのか、わかるように説明してもらいたいものです。

 

「儲けたことが悪いのだ」という人もいます。

しかし、ファンドマネージャーは預かった資金を増やすために最大限の努力をするのが当然です。ファンドマネージャーが損をしたら詐欺師呼ばわりくせに、「儲けたから罪」とは何を言ってるんでしょう。 村上ファンドが損をしていたら福井さんは総裁を辞めろと言わないんですか? そんなことないでしょ(笑)。

大衆に受けるという意味では、「投資などという『いかがわしいこと』をしたこともない人間」が日銀総裁であってほしいのかもしれません。しかし金融人としては投資をやったこともないような人や、損ばっかりしている人が日銀総裁をしているほうがよっぽど怖いです。日銀は国内の投資家だけでなく、外国の海千山千と駆け引きをしなければなりませんからね。

 

このことで福井さんを叩いている人たちは、いったい何がしたいんでしょうか。口ではベンチャーの育成とか、リスクマネー供給とかもっともらしいことを言いながら、新しい会社を支援しようとすると「立場を考えろ」「儲けすぎだ」と批判する。

社会的な地位が高く、経済的余裕のある人でなければ、いったい誰がベンチャーを支援するんだ? 会社のオーナーでもない限り、個人的にカネを出して支援するしかないだろう。支援した先が結果的に起訴されたとしても、それは出資者の責任ではない。自分が違法行為をしない限り、カネを出した者はそれを失うリスクを取ることで充分な(潜在的)ペナルティを受けているのだ。

 

そんなわけで、よくわからないことで大騒ぎしているなあというのが私の正直な感想です。これを足がかりに小泉政権を叩けるとはりきっている人たちがいますが、「どうでもいい些細なこと」なおかつ「資本主義の活力を止める愚行」だと思います。

・・・あ、もしかして騒いでいるのは資本主義や自由主義をやめさせたい人たちなのか!(笑)

     政治家やマスコミは
くだらねえことやってないで仕事しろって!

 

この件については個別の事情を詳しく調べず、資本主義の原則論を述べてます。
ご批判・ご指摘があればお寄せください。

2006年7月 2日 (日)

日本をサッカー大国にする!(笑)

ワールドカップの日本代表、惜しかったですね。
えっ? 全然惜しくないって(笑)。

わずかな可能性を残したブラジル戦でも番狂わせは起こらず、順当に4-1で敗北してしまいました。体が重そうなロナウドも気持ちよさそうにシュート練習して2点を稼ぎましたね。いつも予選で代表としての調整をしているようなブラジルにとって、仕上げには格好の相手だったのでしょう。

私が予想した「日本代表は予選突破、あわよくばベスト8からベスト4」というシナリオは全然ハズレだったわけですが、サッカーはいつも紙一重ですから。出来の良い日本代表であれば、戦術その他がしっかりしていれば、互角に戦えると思っていました。

しかしまあ、意外と基礎的な部分がしっかりしていなかったんですね。トラップやパスといた技術については前からそうなんですが、そもそもチーム内での約束事があやふやで、パーツごとにバラバラに戦っていた感じです。なんか8年前ぐらいにタイムスリップしたような、ドタバタした負け方でした。

期待が大きかっただけに、ちょっとガッカリしました。
一応「連続アジアチャンピオン」なわけですから。

 

マスコミが過剰に期待を煽るから、落胆も大きいのだ。という意見もあります。
「身の程を知って期待しなければ、ガッカリすることもない」とオトナの意見です。

しかし自分としては、「技術的に上位とはまだまだ差があるけど、それなりに力を発揮すれば今回はけっこうチャンスなんじゃないの」という意味で期待していました。

そういう意味では、緒戦オーストラリアでパニックを起こしてしまったことが悔やまれます。相手が弱くなかったということもあるでしょうが、「これまで積み上げてきたものを忘れて、自分たちのサッカーができなかった」ことが最大の敗因なのでしょう。もっとも大きな舞台で力を発揮できないというのは、それが「実力のなさ」だとも言えますがね。

 

体格がどうの、走力がどうのという話は、現地に行ってからどうなる話でもありません。ノッポでもチビでも、ラグビー体型でもマラソン体型でも、いろんな特徴を持った人がそれぞれの利点を生かしてプレイできるのがサッカーの面白さで、体格が勝負を決める要因ではないのです。現にメキシコは体格がそれほど大きくなくても、実に良いサッカーをします。

走ることに関して言えば、上位チームの選手はいつも走っているようなことはありません。ボールが近くにあっても歩いて休んでいることだってあります。しかしここぞというときに懸命に走って、決定的な仕事をするのです。

特にそのメリハリが顕著なのはアルゼンチンで、「ゴールに近づくほど加速すべしと言っていたJリーグ初代得点王のラモン・ディアスの言葉を全員が共有しているような見事なパスワークでした(残念ながら敗退してしまいましたが)。逆に日本の場合はやみくもに走り回って、肝心なときに体力が残っていなかったような感じです。

 

そこで私は、「日本をサッカー大国にする!」ためにひとつの案を考えました。

それは、「サッカー・テクニカルチャンネル」の創設です。

今のテレビは視聴率を取らないとスポンサーがつきませんから、どうしても。「絶対に負けられないぃ!」「まだまだ終わっていないぃ!!」と視聴者を煽らざるをえません。「テクニカルチャンネル」はそれとは全く逆に、応援も絶叫もなくプロたちがひたすら冷徹に「戦術・技術・選手選び・育成方法・マネジメント」などを極める番組です。

  • 「この得点のポイントは、○○選手が左のスペースに走ってデコイ(おとり)になったことです。ディフェンスが一瞬そちらに気を取られたおかげでシュートコースがボール1個分あきました」
  • 「あの絶妙のパスをこの方向にトラップするようでは、フォワードとしての才能を疑います。コースを塞がれたあげく苦し紛れに相手が詰めているほうの左足にパスを出すなんて最悪ですよ」
  • 「この方向にドリブルで突っかけられると、ディフェンスとしてはイヤですね。エリアへの侵入を許すか、ファウル覚悟で止めるか判断が難しいところです」
  • 「私ならこの選手は使いません。あんな身勝手なパスを出されたら他の選手の気持ちが萎えますから」

こんな血も涙もない辛口の批評ばっかりのチャンネルを作るんです(笑)。誰がゴールしても喜びも落胆もせず、原因と結果だけをひたすら追求する。ポイントとなる局面は何度でもリプレイし、熱が入ると後のプログラムをむりやり変更して延長します。かつての巨人戦のような扱いです。

こんな番組を作るとマニアしか見ないようになりますが、彼らは必ず見るようになります。むしろマニアしか見ないという前提で質の高い番組を作るわけです。

小さい子供やいい年をした大人がそれを見て参考にし、番組に質問や感想を寄せます。良いプレイを集めて教材とし、子供たちはそれを見て練習し、またマニアックな大人たちに批評してもらう。これを繰り返すことによって、日本をサッカー大国にします。

えっ、「それじゃあ視聴率が取れない」って? 

じゃあまず、副音声だけで実験してみましょうか。普通の人は主音声でほのかなナショナリズムを満足させる応援を聞き、それ以外のマニアは副音声でひたすら研究すると。一日中こればっかりやっているチャンネルがあっても受けると思いますよ。

 

いやはや、今回は日本の負け方がショックだったために少し妄想気味に思いを馳せてしまいました。しかし単にみんなで感情を煽って一喜一憂しているだけでは、いずれワールドカップ本選出場すら怪しくなりますよ。

テレビあるいはサッカー関係者の方、ぜひご一考ください!

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