昭和天皇が合祀に不快感?(3)
日経新聞がパンチラ的に公表した「富田メモ」に対して、ネット社会(特に2ちゃんねる東亜)の結論がいったん出たようですね。
スバリ、「私(は)あれ以来参拝していない」と言ったのは、昭和天皇ではなく徳川侍従長ではないかということです。
http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2006/07/post_5e43.html
http://sarah.iza.ne.jp/blog/entry/17140/
私の感覚だと、これらの考察は非常に説得力があると思います。少なくとも「ありあわせのメモを貼り付けて、臨場感がある」という大手メディアの説明よりはロジカルで筋が通っているので、どちらかを選べと言われたらこちらを信じてしまいますな。
私がそれに付け加えたいのは、新聞では他の手帳で隠されていた手帳の左側の部分です。この下の部分では相撲を見に行くことを「行幸」と表現していまして(「大相撲夏場所行幸見合わせ」)、その主語が天皇陛下であることがわかります。それに対して右側のメモでは靖国「参拝」と表現しており、その主語が天皇陛下はないことを連想させます(完全に違うかどうかは私では判断できません)。するとこのメモを発表した人は、右側と左側でインクの色が違うこと、メモの貼り方が違うこと、そして「行幸」という独特の表現が使われていることを隠したかったのかもしれませんね。
http://pg1.seesaa.net/article/21158270.html
私は日経新聞に知り合いが多いものですから、直接それを問いただすことを少しためらっていました。しかし「そのメモは本物か?」「その発言は昭和天皇のものか?」という基本的な疑問に答えてもらえないのであれば、残念ながら厳しいことを言わざるを得ません。そうしないと日経新聞そのものがジャーナリズムではなく、捏造とプロパガンダのメディアと誤解されてしまうからです。
そう思われないためにも、日経さんにはリンクで指摘されているような分析に対して何か答えていただきたいと思います。
ここから先は日経さんの返答次第なわけですが、老婆心ながら大きな誤報であったと仮定して、その後の対処について提言したいと思います。
日本のメディアが誤報をしたとき、多くの場合は
- そのまま知らんぷり
- 隅っこのほうでちょっとだけ訂正
- 経営者辞任
という対処法が考えられます。しかし1と2は危険な方法でして、某A新聞のように捏造宣伝メディアと思われてしまいます。
一方で潔く見える3の方法も、実は大きな危険を孕んでいます。というのも永田メールのように、上層部の辞任を狙って末端にガセネタを掴ませる連中がいるからです。永田メールの場合は自民党の小泉首相と武部さんを狙ったものでした。それがうまく行ってもいいですし、うまく行かなくても民主党党首になったばかりの前原さんが失脚するだけ。ガセネタを流したにとっては両方とも目障りだったのでしょう。裏で画策した人間はいっさい傷がつかず、バレるまで無限に攻撃できる。見事な王手飛車取りです。
民主党の場合はせっかく(相対的に)まともな前原さんを党首に据えたのに、ガセメールに振り回されて辞任してからはさらに酷い人々が上層部に居座るようになりました。つまり誤報で経営者が辞任するのは、仕掛けたやつらの思う壺ということです。
ですから仮に今回の報道がガセだと判明した場合でも、日経さんの上層部が辞任することはないと思います。
その代わりの対処ですけど、
- 経営者の謝罪。減俸ぐらいはやったほうがいいかもしれないが、辞任する必要はない。
- 記事を書いた人物の名前を公表。そして適切な処罰。
- ついでに、今後はすべて署名記事にする。
- インサイダー疑惑とのからみについても正直に説明。
ここまでやっておけば、信頼を完全に失うことはないでしょうね。
しかし大手のメディアは正念場ですな。
10年前ならいくら記事を捏造しても、しらばっくれていれば文句を言う人は居ませんでした。しかし今ではネットであらゆる角度から勝手に検証する人々が大勢います。彼らを納得させるためには、今以上のスキルとジャーナリスト魂が必要になるでしょう。
ということで他の大手メディアの方々も、ネット社会の分析(徳川侍従長説)に対してぜひともフィードバックをいただけたらと思います。
楽しみにしてますよ。
最近のコメント