タイ式クーデター?
タイでクーデターが起こりました。当ブログでもその影響を懸念するコメントが寄せられたので、急いで調べてみました。
最近はこういう事件を見ると反射的に「米vs中」の争いを勘ぐってしまいます。タクシン首相は華僑系なのでそれを追い落としたのかもしれませんが、タイ華僑は中国人としてではなくタイ人としてのアイデンティティが強いという話もあり、正直よくわかりませんね。
ふむふむ。タイは1932年以来、16-17回ほどクーデターをやっているのか。直近の大きなものは91年で、92年には流血があったと・・・全然記憶ないや(笑)。
これは在京タイ王国大使館HPね、どれどれ・・・・・・
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タイ式クーデターも現在に至るまで何度も繰り返されていますが、97年9月に民主的な内容を盛り込んだ憲法改正が行われ、今後が注目されています。
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!!!
( ゚Д゚) ゚Д゚)Д゚))
???
・・・・・・
タイ式クーデターって何だよ!
。 。
。 。 。 。 ゚
。 。゚。゜。 ゚。 。 スポポポポポポーン!
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( Д ) Д)Д))
タイ式マッサージみてえじゃねえか!
よくよく調べてみると、タイではこのような平和的な(?)クーデターは珍しくないようです。たいがいは軍部が決起し、国王が支持(あるいは不支持)を表明し、選挙を経て軍部が退くというパターンらしいです。
ネットで拾ったネタ ↓↓↓
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タイ式クーデター式次第
1)開会
2)決起部隊による首都制圧
3)国王陛下に対する忠誠の誓い ←今ここ
4)決起部隊指揮権の奉還
5)国王陛下のお言葉
6)総選挙の布告
7)閉会
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さらにいくつかサイトを当たってみると、古いものでさえ
「タイのクーデターは名物」
などと、悟りを開いたような感想を述べています。
今回も写真を見るととても戒厳令とは思えない平和ぶりです。兵隊が差し入れをもらったり、一緒に記念撮影したり、ライフルを背負ったまま退屈そうに背を向けていたり、これのどこがクーデターなんだと(笑)。イギリスやパキスタンの衛兵交代のほうがもっと緊張感があるぜ!
現地の日本人も日本のサイトでクーデターを知ったようで、みんないつも通りに生活しているようです。ネットの時代に緊迫した情報が流れてこないのですから、本当に平穏だと思って間違いないでしょう。タクシン一派が本気で反撃に出たり、外国の介入がない限り、まったりしたまま終わってしまいそうですな。
特に今のプミポン国王は名君の誉れ高く、権力はなくとも彼が「こうすれば?」と言えば国民全員が服するほどの権威をお持ちのようです。やっぱり正当な君主がいるって、いいですよね。さすがアジアでただひとり独立を保った「微笑みの国」です。
さてお待たせしました。いよいよ本題の市場へのインパクトです。
私はこれがきっかけで世界恐慌のような事態になるとは考えていません。その理由は
- こういったクーデターはタイではよくあることらしい。首相一派が追い出されるだけで経済がそのまま動いくのであれば、資本逃避は考えにくい。
- 97-98年時点はグローバルマネーの出し手がほとんど日本一国であり、日本での信用収縮が新興市場に打撃をもたらした。今回はそのようなこともなく、原油の値上がりによって根源的な信用の出し手が産油国にも分散しているため、投資が一気に回収されるとは思えない。
97-98年あたりのグローバル経済は、「アメリカがエンジン、日本がガソリン(信用)供給」といった明確な役割分担がありました。逆に言うとそれらが急所になっており、日本の信用収縮のトリガーが引かれると新興市場はひとたまりもなかったわけです。
しかし今回は成長のエンジンも、信用の供給者も分散が利いているので、タイ式クーデターぐらいではビクともしない気がします。まあ、あまり心配することもなさそうだということですね。
ただし季節的には「調整の秋」に入りますし、初夏のエマージング調整はそれほどひどくなかったので、短期的には警戒が必要と見ています。先進国は心配していませんが、97-98年と同じ状況が起こるとすればもう少し兆候が出てくるはずです。そういった意味では、特に中国・韓国・ブラジルのマネーフローに注目しています。
まずは前回までの「落穂拾い」として、いただいたコメントと回答の中でみなさんにも知らせておいたほうが良いと思いえるものをピックアップします。もう読んだ人は飛ばしてください。
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Q. 性染色体は、男性がXY,女性がXXだけで、他の組み合わせはないと思いましたが。(papaさん)
A. 表のX,Yは染色体から記号を取ったものですが、XX(女性)XY(男性)を直接示しているわけではなく、「左側のYは男系、Xは女系」「右側のYは男性、Xは女性」の組み合わせを示したものです。注釈を入れて説明するとややこしくなるので、以下のように記号を変えました。
男系=Y 女系=X
男性=M 女性=F