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2007年1月12日 (金)

第二次冷戦と日中友好(笑)

みなさん、明けましておめでとうございます。

遅いよー! という罵声が聞こえてきますが、お許しください。
論文やら会員制サイトの準備やらで珍しく睡眠不足が続いていました。

 

新年からさっそく国際ネタなんですけど、株式市場はあまり心配しなくてよさそうなので勝手に続けます(笑)。

最近は新聞やテレビをチラ見するだけなのですが、時代が大きく変わっていているなと感じます。メディアでの扱いは大きくないですけど、いま安倍首相がEUに行ってます。もともと日本がNATO(北大西洋条約機構)に加盟するという話があるわけですが、その地ならしかもしれません。

これは昨年11月に外務大臣の麻生太郎さんが行った感動的な講演、「自由と繁栄の弧」をつくると表裏一体をなすものです。全体主義国家と対決し、自由主義国家として(軍備も含めた)重要な役割を果たすとはっきり宣言したわけです。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/18/easo_1130.html

 

これは簡単に言うと、

イスラム諸国を取り込んだら、昔の「鉄のカーテン」と「アチソンライン」とインドと東南アジアをつなげて、おまえら全体主義国家を囲っちゃうよーん。

という意味です。2年前に当ブログの前身であるHPで第二次冷戦の到来について書きましたが、まさにその体制が作られようとしているわけです。

中国市場から撤退せよ(第二次冷戦の構造) 2005/01/16

(↑↑↑ これのNo11です)

 

2年前と比較して変わったことといえば、

  1. 原油高でロシア帝国が復活した。日米側に寄っていたところから独自の外交を始め、エネルギー供給で周辺国に圧力を加えている。日本にNATO加盟の話があるのはこのためで、日本に太平洋側のフタになってもらいたいということ。100年前に英米の代理としてロシアの南下政策を阻止した日露戦争の再現、あるいは冷戦時にソ連の潜水艦や戦闘機を牽制し続けた役割を期待されているわけ。
  2. 英米と対立していた独仏の政権が交代し、もとの西側諸国として歩調をそろえつつある。その代わりと言ってはなんだが、英米の政権が弱っている(笑)。

 

さて、そこで困ったのが中国共産党です。というのもこれをやられてしまうとロシアと中国が封じ込められることになる。すると自由主義諸国との交流による恩恵を受けられなくなり、独裁国家同士で毟り合いをしなくてはならないのです。

世界史を学んだ人は知っていると思いますが、中華の天敵は今も昔も北方異民族です。それが強くなると王朝が弱り、それが弱くなると王朝が拡大するという法則があります。表面上はどんなに仲良く見えても、地政学上は「不倶戴天」「犬猿の仲」「コブラ対マングース」にしかなりえません。

だから中華を弱らせたいと思ったら、ロシアを助けるに限るのですよ。逆にロシアが恐ければ、中華を援助する。胡錦涛を困らせたければ上海閥や広東閥を助け、東トルキスタンやチベットに力を与えると。ほっほっほっ、おぬしもワルよのう。

今の中国の発展の理由のひとつに、ソ連崩壊によって北からの圧力が弱まったということも見逃せません。しかしロシア復活によって、発展の前提条件が崩れようとしているのです。だから慌てて日本にすり寄ってきているわけです。

中国様としては、天安門事件後のように欧米からハブられたらたまりません。だから日本を仲介役にして制裁を解いてもらった当時と同じように、日本を突破口に「包囲される側」から逃げたいのでしょう。

 

日本のほうも「環境問題で協力」とか、「技術移転を積極化」とか、それに応えるようなことを伝えています。中国様命の人々にとっては、逆転のチャンスですから必死ですよもう。なぜかこの時期に北朝鮮に行く国会議員もいますし(笑)。 

しかしいまさらトキなんか贈ってもらったって、お人好し日本人の切れた堪忍袋がもとに戻るとは思えませんけどね。日本人はなかなかキレませんが、キレたら最後です(笑)。

安倍さんも表面上は「日中友好」に乗っているようには見えますが、一方で「防衛庁を省に格上げ」「教育基本法成立」「EUの対中武器輸出を牽制」「年頭に改憲への意気込みを語る」なんてやることやってます。さらに「海洋基本法の制定」「日本版NSA(国家安全保障会議)設立」なんかも目指してますからね。妙な裏取引さえなければ、長期を見据えた手を打っていると思いますよ。

 

2007年、世界はものすごい勢いで変化するでしょう。

日本にとっては悪くない環境ですが、ぜひとも舵取りを間違えずにこの時代を乗り切りたいですね。政治家のみなさんもそうですし、我々自身もです。

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コメント

日本がNATOに加盟?
日本メディアだとそんな話しこれっぽちも出てきませんが、海外メディアだと周知の事実なんですか?

壮大な戦略ですけど、EUの行動パターンから考えるとありえない話のような気が。。。。。

トルコの加盟を断る位、度量が狭いしセンスがないのに。
EUが覇権国家たらんとするならば、トルコをオスマントルコにしちゃいかんのですよ。東ローマ帝国の後継国家って、意識させなきゃいかんのに。
狭量なキリスト教国家でまとまりたいんでしょうけど。

あそうか、NATOだから、イギリスかもしれませんな。
大英帝国ならやりかねん。

nicolloさん

 もともと2ちゃんあたりで囁かれていたネタなので、ウラは取れていません。加盟は大げさかもしれませんけどね。だって全然「North Atlantic」じゃねえし(笑)。そういう意味では、私の「飛ばし記事」かもしれませんな。
 しかしNATOと日本がお互いを必要としていることは確かで、日米同盟とNATOを補完する「3角形の最後の辺」として、加盟してもおかしくないと予測しています。少なくともオブザーバとして関与を深めてゆくでしょう。
 まあ本質的には、西洋文明+日本文明ですよ。まるっきり冷戦時代か、100年前の構図ですね。地政学的にも文明論的にも「どうしてもそうなってしまう」ような気がします。
 安倍首相や麻生外相がどうしてアメリカよりも先に欧州に行ったのか、日本のマスコミはその意味を曲げて伝えているような気がします。自分には「第二次冷戦前に義兄弟と『固めの杯』を交わしに行った」ようにしか見えません。

nicolloさん

簡単に探してみましたが、こんなの見つけました。ここに「日本も中国包囲網としてのNATOに入ってもらいたい」というブレアらの構想…というくだりがあります。

ソースが田中宇さんで私とは解釈がかなり違いますが。
  ↓↓↓
多極化に圧されるNATO
http://tanakanews.com/g1212NATO.htm

いやはや、なんと恐ろしきかなアングロサクソン。

ブッシュ後、いやおうなく10年間はアメリカは孤立主義傾向を強めます。
「その力の空白をどう埋めるか?」といった戦後処理のフェーズに入ってるんですよ、今は。

NATO加盟という形だと理解しにくいのです。

その本質は間違いなく「第2次日英同盟」です。
勢いを増すロシア支那・大陸枢軸を牽制する、あるいは勢力均衡を計るにはそれしかありません。

この時期に安部政権があるのは日本の行幸かな。一歩間違えて、村山政権だと思うとゾッとしますね。
(そして韓国は左派政権を再選し、再び悲劇にまみれますな。)

現在、日本はNATOにオブザーバーとして参加しています。
NATOと同盟はわかりませんが、オーストラリアとの同盟なら賛成です。

nicolloさん
 その通りだと思います。
 アメリカの孤立主義は周期的に訪れ、混乱の引き金となります。イギリスはどちらに転んでも良いようにヘッジしているんでしょうね。
 私は常日頃から「腐ってもイギリス」と言って、彼らの国際情勢・投資センスを尊敬しています(笑)。

jijiさん
 おや、すでにオブザーバだったんですか。お知らせありがとうございます。
 日豪同盟も日英・日米と同じコンテクストですね。私は米国の覇権がもし移るとしたら次は豪州だとにらんでいるので大賛成です。少し前までは英国の出張所のような国だったのが、次第にその実力を発揮しつつありますね。

豪州は米国と同様に、自己完結できそうなほど資源の豊富な国ですが、人口が少な過ぎるのではないかと思います。
人口増やそうにも貯水率が多くなくて人口限界が近いそうで、水不足で農家が自殺しているという話も聞きます。
移民でも中華系が増えて困っているとも聞きますし。
以前は、私も豪州はその気になれば覇権を握れるのではないかと考えましたが、今では厳しいのでは?と考えています。

逆張り投資家さんは、どのような理由で豪州が覇権を握ることが出来るとお考えなのでしょうか?

evさん
返事が遅くなってすみません。

 豪州が覇権国になる「意思」があるかどうかは別にして、「能力」は十分すぎるほど持ち合わせています。カナダ・メキシコと陸続きであるアメリカよりも完全な海洋国家であり、自給自足が可能で、何よりもリアリストである英国系住民が多いのが強みです。ここまでは同意していただけるのではないかと。
 でよく言われる人口の問題ですが、豪州は現状で少なすぎるというのは同意です。しかしポテンシャルとしては1億人ぐらいは養えるんじゃないでしょうか(私のカンですが)。
 そこまで増えなくても数千万人で世界を動かすことができるのが海洋国家の強みです。全盛時代のイギリスには、何億もの人口はいませんでした。 覇権国になるにはある程度の人口規模は必要ですが、おそらく億も必要ありません。逆に人口が多すぎる国は、教育・資本などが国民に行き渡らないという弱点があります。アメリカは人口が増えすぎたのではないかと思うときがあります。
 さらに今はネットの時代になって、遠隔地ではあるが英語の豪・NZはチャンスでしょう。
 くどいようですが、豪にその意思があるかどうかはわかりません。しかしもしアメリカで覇権国としての意思が萎え、アジアに騒乱が起こるのであれば、豪州が日本と組んでその空白を埋めようとしてもおかしくありません(少なくともハワードはそのつもりのようです)。 
 だからこそ、中国はスパイをせっせと豪州に送り込んでいるんです。ただし間抜けな日本人と違って、工作がバレて騒ぎになってますが。

PS
 豪州の水不足は深刻なようですね。西豪州では農地に塩が溜まるという悩みを聞いたことがあります。ところで貯水率が限界で人口が増えないとお書きになりましたが、それはもう増やすことはできないのでしょうか?それとも、「現状のキャパシティではそうだけど、改善の余地はある」のでしょうか?私も調べてみますが、もしご存知でしたら教えてください。


 

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