新刊出来!

2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

Google Analytics

  • トラッキングコード

« 祝・日豪安保(2)よみがえる3B政策 | トップページ | 安倍首相は北京閥、という仮説 »

2007年4月16日 (月)

祝・日豪安保(3)リムランドの宿命

================================
「続く」と書いてからはやひと月(笑)。
大阪での座談会で「面白いので早く続きを書いてください」とリクエストされてから、はや2週間(笑)。

お褒めの言葉やコメントへ返事をする時間すら惜しいほど、本業に集中しておりました。私が更新をサボるときは本業が進んでいるということなので、「日本を投資大国にする!」ためだと思って許してください。

先ほどすべてのコメントに返事をさせていただきました。万が一誤ってコメントを削除してしまった場合はご容赦ください。

ということで、何事もなかったかのように続く。
   ↓↓↓
================================

前回は「3B政策がフランスを中心としたユーロ圏によってよみがえる」と書きましたが、補足するならそれはイラク戦争までの話でした。実際にイラクが米国によって占領され、イラク利権がリセットされると、今度は原油高によって復活したロシア帝国に対抗するためにユーロ圏は米英との関係を修復にかかります。ですから現在のイランに関して言えば、

ロシア・中国 vs 米英欧

という構図になっているのです。言うなれば、イラク戦争は第一次大戦と似たところがあり、イランに関しては冷戦と似たところがあるということです。まあ中国がロシアに近いということから終戦のごく初期ぐらいのイメージですか。

それぐらい国際情勢の動きは早く、あっという間に敵味方が入れ替わります。日本人的な感覚だと「仲間はいつまでも仲間」と思いがちで、「節操のない連中だなあ」と感じるかもしれませんが、情勢が変化すれば対応を変えるのは当然の話です。たとえば今の日本であれば、ロシアや支那の増長を防ぐために北朝鮮を支援するという選択肢も考えておかねばならないのです(そのあたりは政治家の判断ということになりますが)。

 

しかし国際情勢がどう動いても、日本が地政学的に「シーパワー」であることに変わりありません。そして地政学で言うところのリムランドに位置しているため、力を伸ばしてきたランドパワーとせめぎあいをする運命にあります。

さっそく、jijiさんからもらったサイトを紹介
    ↓↓↓
泥酔論説委員の日経の読み方
「自由と繁栄の弧」か、「大東亜共栄圏」か
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20070324

 

まあ地政学的に戦場になりやすい朝鮮半島よりはマシなポジションなんですけど、ほかのシーパワーから見たら、「援助してやるからおまえのところから突破されるんじゃねえぞ」
と、ランドパワーへの防波堤を期待される国なんですな。それが昔の日英同盟であり、今の日米豪印安保であると。

仮に日本が何度もランドパワーに乗っ取られ、たびたびシーパワーに戦争を仕掛けるとしたら、アングロブラザーズは原住民(=今の日本人)を皆殺しにしても日本列島を奪いに来るでしょう。アホな住民にこの島を任せていたら、東南アジアもオーストラリアもランドパワーにやられてしまうからです。それほど日本は地政学上重要な島であり、その価値に気づいてないのはたぶん原住民だけでしょう(笑)。

 

今年の黄砂は凄かったですが、中国大陸の特に華北地方は砂漠化が進行しており、人が住める環境ではなくなっていると考えられます。さらに最近の経済成長で川には毒物が流され、雨が降らず、降っても山に緑がないため洪水になり、それがまた耕地を減らすという悪循環に陥っています。彼らは悪化した環境を自分で回復するようなことはせず、台湾や日本を食い物にすることで生き延びようとするでしょう。

世界的に異常気象が相次ぐ中で日本は例外的に水に恵まれていますから、あと10年もしたら世界有数の食料大国になっているかもしれません。水不足に苦しむオーストラリアに水を輸出し、代わりに石油やウランを輸入しているかもしれません。環境という軸で評価する限り、日本の価値は高まることはあっても下がることはないのです。

そういった日本の価値に気づかない連中が、数億円や数十億円といった小銭と引き換えに国を売っています。まるで「10万円あげるから家にある実印を持って来いよ」という罠にひっかかる小学生のようなものです。

まあ、侵略の意図を隠しもしない共産主義独裁国家の首相を招いて国会でえらそうな演説をさせ、議員が拍手をするような国ですからね。

中国首相、日中の信頼増進訴え(2007/04/12日経)
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20070412D2M1200Y12.html

 

面白いのは、たとえ中国人でもアングロサクソンでも、日本列島を乗っ取って住み着いたとしたら長期的にはおそらく日本人化してしまうだろうということです。大陸から日本に弥生人がやってきたとき、先住の縄文人をガンガン駆逐して急速に勢力を広げたそうです。やってきたときは毒殺あり謀殺ありの恐ろしい連中だったかもしれませんが、日本に住み着くうちに今のような「お気楽太平国民」になってしまったのでしょう。

推測ですが、これは日本の自然環境と関連があります。

日本では隣の人を殺して食料を奪うより、協力して田植えをしたり狩りをしたほうが豊かな生活ができます。作物が育たないという悩みはなく、雑草が増えて困るという悩みがあります。だから他人と奪い合うより、黙々と雑草を取ったり一緒に作業をしたほうがお互いに豊かになれるのです。

何よりも隣近所と争っていたのでは、地震や台風が来たときに村ごと全滅してしまいます。たとえ照れ屋でオタクで引きこもりであっても、それなりに合理的で協力的な人間が生き残ってきたのです。

そういった環境で育った人々は、大陸の「やらずぶったくり文化」とは相容れない性格となります。たとえば日本が中国共産党に併呑されて今の日本人が皆殺しにされたとしても、代わりに住み着いた中国人は「日本列島閥」を形成して北京と争うことになるでしょう。そのうち「日出るところの天子・・・」なんて手紙を送りつけたりして、どこかで聞いたような独立運動を展開するに違いありません。

ランドパワーに乗っ取られて大東亜共栄圏を目指した大日本帝国は滅亡しました。幸い日本人という人種は生き残ることを許されアメリカの支配下に入ったわけですが、今度は日本の代わりにアメリカがソ連や中共といったランドパワーと対峙することになりました。日本を支配する者が誰であれ、大陸とせめぎあう役割を担うことになるのです。

 

いろいろ書きすぎたのでまとめます。

  • 日本に住む人間は環境的・文化的に中国大陸とは一緒になれない運命にある。これまでそうだったし、おそらくこれからもそう。敵対するか疎遠になるか、いずれにしても一部の文化交流と貿易のみにとどめるのが吉。
  • 大陸・半島にかかわったときに日本は衰退するという法則は、この運命に逆らったことのペナルティと考えられる。大東亜共栄圏やら東アジア共同体は愚の骨頂
  • 海洋国家としてのアイデンティティを何度も忘れるようなアホ民族なら、そのうち滅亡するだろう。代わりにこの島を支配するようになった人々が、大陸と向き合う役割を引き継ぐだけ。
  • 逆に言えばシーパワーとしての分をわきまえ、大陸のバランス・オブ・パワーに気を配っている限り、日本列島は繁栄することになる。

 

こういった観点から安部政権を評価すると、国防に必要な法律を次々に通していることはポイント高いですね。今国会中にも国民投票への道が開けそうです。日米印海軍が初の共同訓練もやりますし、ちゃんとシーパワーとしての役割をわきまえているように思えます。

日米印海軍が初の共同訓練・16日に日本近海の太平洋上(日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070403AT3S0300X03042007.html

インド海軍、約2年半ぶりに秋葉原観光
http://www.akibablog.net/archives/2007/04/indian_navy_070413.html

 

おまけ

昨日、浅草でインド海軍と思われる人々を見ました。一声かけて励まそうと思ったのですが、あいにく車でしたので中から見ているだけでした。

しかしこれ、テレビで報道してますか?
俺はテレビを見ないからさっぱりわからんのだが(笑)。

« 祝・日豪安保(2)よみがえる3B政策 | トップページ | 安倍首相は北京閥、という仮説 »

コメント

渡来人と縄文人が争った形跡は見つかってないらしいですよ。
なぜか争わずに同化したとみなされているらしいです。
やがて同化して弥生人になると、弥生人同士での争いは大規模に起こったようです。

龍太郎さん

縄文時代の遺骨には殺し合いの形跡が全くないと聞いたことがあります(すみません伝聞です)。

弥生人が入ってきても「争いがない」ということは、
- 弥生人が平和的に同化して行った
- 縄文人がなす術もなく乗っ取られたか
ということですね。

で、大陸系同士では争っているのですから後者の可能性が高い気がします(稲作によって土地争いが増えたからという反論もあるんでしょうが)。

今の日本になぞらえると、最初は大陸のほうから人間がやってきて「原住民」を駆逐するんだけど、そのうち支配権を巡って彼ら同士で争うということですか。

戦前もそうでしたが、日本のメディアが大陸ブームを煽って企業が大陸に進出したためにこんな風になりましたね。

→大陸人の流入
→治安が悪化
→大陸・半島優遇で国内地方は飢える
→国内に不満が鬱積
→テロ続発(515事件、226事件)
→大陸派が海洋派を駆逐
→対米戦争

以前から「暴力の時代がやってくる」と予測はしていましたが、長崎市長の暗殺などを見るとヤバい方向に進んでいるような気がします。

とても面白いお話で参考にさせてもらっています。
私は来年から社員ディーラーとしてですが
投資の世界に入ります。
いろいろなアプローチ方法がありますが私はこのアプローチから投資の世界に入ることに決めました。
私の目標は「日本を投資大国に!」ではないのですが同じような目標をもっており、これに向かって日々精進しております。
ブログの更新楽しみにしております。
また、参考までに現在の状況下での大陸と距離をおくとすればどのような方法がありますか?

GFさん

私も社会人としてのスタートは債券ディーラーでした。日本を投資大国にすべく、ともにがんばりましょう!

仕事としてのディーリングが短期だとすると地政学が直接的に役立つかどうかわかりませんが、クーデターやバブル崩壊が起こったときにはその理由をはっきり説明できるでしょう。またグローバル投資家になるには必要な学問ですので、今のうちに学んでいただければと思います。

大陸と距離を置くには、
- 売国活動には「国家反逆罪」の適用
- スパイ防止法の制定
- 不法入国に対する厳しい罰則
- 留学生よりも、国民に奨学金を与える

要するに、日本人が自分の生存権を守るために「普通の国」がやっていることをすれば良いのです。自分の国を犠牲にしてまで、独裁国家を助けようなんて狂ってますよ。

コメントの方、ありがとうございます。

私が行くところは超短期ですので世界情勢には直接的には関係はないのですが、私は超短期から最終的には中期までぐらいのリスクを取ろうと考えておりますので非常にためになっております。

短期を選択した理由としては、経験が浅いので長くポジションを保有するほどリスクを取れないこと、またそれに関するリスクが管理できないこと、そして自立したときにアナリストやリスクマネージャがいなければ儲けることができないっという状況は好ましくないと判断したからです。

行きすぎた友好はやはり害ですね。
国家の味方は誰もいない、ということもありますし…。
大陸と距離を置く方法の真ん中二つはできそうですが、上は過去の例からすこし難しいでしょうね。下は奨学金も使い方を間違える気がしますが日本の場合…
私が考えるに今、日本は方向性をどう取るのか目標が見つからない状態で気力がでないように思えてなりません。つまりは、これからの不安のみで生活しているように思えます。
だからこそ、今が良ければ的な風潮、これから伸びるであろう存在(未来に良い展望がある)にあこがれてしまうのかもしれません。

しかしながら、今私達のような日本の方向性を決めるかもしれないものが出てきていると言う意味では未来は明るいようには思えます。だからこそ私は責任も重大のように思えますし、精一杯がんばりたいとおもえるようになりました。

GFさん

 日本は長いこと目標を見失っていたようですが、最近は「いま、すでにあるものを再発見する」「日本の良いところを見直す」という反動が少し出てきたような気がします。
 政治の世界では「リベラル」から「保守」への流れで、安倍さん、石原さん、サルコジなどが勝ったのはそういう理由ではないかと。
 まあ個人ベースでは目標を見失いがちですが、それぞれ自分で目標を作って努力し、それを目指すことができる自由な社会に生まれたことを感謝すべきなんでしょうね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1852/6104289

この記事へのトラックバック一覧です: 祝・日豪安保(3)リムランドの宿命:

» ラニーニャ現象 [ラニーニャ現象]
ラニーニャ現象で今年の夏は猛暑に?? [続きを読む]

» は特にタイのイスラ [ブログ]
期間限定 今回の最高裁による判断で の情報 [続きを読む]

» 中国洪水、土砂崩れで94人以上死亡 [中国ニュースブログ、まるごと中国ニュース]
中国国営メディア新華通信社は8日、先週末にかけて生じた大雨により洪水・土砂崩れが発生し、中国南部および東部で少なくとも94人が死亡、25人が行方不明となったと報じた。 新華通信社によると、洪水により江 蘇 省,安徽省,河南省、湖北省、四川省、陝西省、重慶市に住む50万人もの人々が避難し、家屋4万9千件以上が倒壊、24万件もの家屋が損害を受けた。また今回の洪水による被害総額は5億ドルを超えるという。 中国での洪水は日常的な問題で、洪水により今年だけでも200人以上が死亡してお...... [続きを読む]

« 祝・日豪安保(2)よみがえる3B政策 | トップページ | 安倍首相は北京閥、という仮説 »

フォト
無料ブログはココログ

スポンサードリンク