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2007年7月24日 (火)

世界的水危機と日本の戦略(2)

環境問題だとか水危機だとかいう話になると。必ずこういうことを言い出す人がいます。

「こういった問題は人類共通の問題である。日本ができることがあるはずだ!」

まあ要するに、環境汚染や水不足に悩む中国様を助けろということです。

オーストラリアが水不足に苦しんでいても、彼らは助けようと言いません。だけど中国様が苦しんでいると、「日本は運命共同体なのだから助けるべき!そうしないと日本も損するぞ!」と言います。アメリカで狂牛病が発覚したときは「食の安全を確保するために、アメリカに技術と資金を援助しよう!」と言いませんでしたが、中国食品が危険と言われるとすぐに「援助しなければ!」と主張します。

彼らにとっては中国様を助けることがすべてであり、米豪が同じことで苦しんでも無視します。わかりやすい人たちですな(笑)。

これが、中東諸国への協力であれば話はわかります。日本は彼らに水や淡水化技術を提供する。彼らは日本に石油を提供する。これでお互いにハッピーです。今後も利権を確保したり、取り上げられたりの繰り返しかもしれませんが、相互依存という意味では理想的な組み合わせです。

 

しかし、「水は重要な資源」という意識を日本国内で共有しないと痛い目に会うでしょう。というのも水不足に苦しむ国は、防御の薄い日本の水資源を狙ってくるはずだからです。

たとえば水道を民営化したと仮定して、その流通ルートを海外勢にすべて抑えられてしまったら、外国人にカネを払っいながら自国の水を飲むことになります。もしかしたら経済的にはそのほうが安いのかもしれませんが、安全保障上は良いことだとは思えません。農業やマスメディアと同じように、国益とのバランスを考えることが重要と思います。

 

流通ルートもそうですが、水源についても同じです。

特に中国は、自国で住めないほど環境汚染が進んでいるため、日本を犠牲にして延命をたくらむと考えられます。台湾・沖縄は軍事拠点としても水源としても価値がありますから、何としても奪いに来るでしょうね。

中国の歴史は、一面では水の歴史とも言えます。そもそも四大文明は治水から始まりましたし、その後も誰が水(+食料)を支配するかで争った歴史とも言えます。戦後のドサクサにチベットを併合したのも、水源を確保して脅威を減らすためだったのではないかと私は考えています。

日本にしても、水を巡って村同士が争うということは昔から行われていました。それがふんだんにあるうちは争う必要もないですが、それが不足するようになると生きていけませんから殺し合いにまで発展する可能性があります。だから水を他人に奪われないように気を配る必要があるわけです。

 

ともあれ、日本にとってこの状況はチャンスですよ。「他国を助けなければならない!」というスパイは放っておいて、国益のためにフルに生かしたいですね。日本が自分でこのチャンスに気付かないのであれば、日本の水資源を使って他国がおいしい思いをするだけなんですから。

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コメント

同感です。
水資源の戦略的利用法をこれからもっと具体的に掘り下げて議論して行きたいものです。

しんたろうさん

一部の人でも同じ問題意識を共有できるのは心強いです。
どうやって儲けるかということも大事ですし、豊かな日本をどうやって維持するかバランスを取りながら議論したいですね。

 はじめまして。いつもこっそり拝見しています。

 ご意見ごもっとです。日本は、上下水道技術、運営・管理は世界でトップクラスです。国益のために、有効に使うべきです。中国に無償で環境技術を提供すべきだという意見がありますが、とんでもない意見で、ちゃんとした対価を得て提供すべきです。

 世界の水道事業は官営がほとんどですが、民営化の流れが進んでいます。世界の民間水道事業は、ヴェオリア(仏)、スエズ(仏)およびRWE(独)でほとんど独占されています。先進国ではイギリスとフランスがほとんどですが、大部分は途上国です。
 ご存知だと思いますが、民間会社による水道事業で、途上国ではいろいろトラブルが起きています。独占事業であるため水道料金の値上げで貧困層が水道料金を払えず利用できなかったり、採算が合わずに撤退してしまい代わりに引き継いだ公共団体が赤字で苦しんでいたりします。欧米諸国も含め世界的な水道事業の民営化の流れは変わりませんが、安全保障上の問題も顕在化し始め、最近は風向きが変わりつつあります。
 日本ではヴェオリアが子会社を設立し、国内の水処理会社と提携して、上下水道の維持管理委託業務を請け負っています。

 日本では既に上水道施設・管路網が確立しているため、維持管理が対象になりますが、経済効率性を考えると民間委託したほうがいいと考えています。ただし、既存の民間会社だけに委託するのではなく(外資含む・含まないに関係なし)、東京都水道局や大阪府水道局を民営化して、地方の水道事業を委託するのがベストと考えます。両水道局は、あの汚い江戸川や淀川を水源として上水を作る技術を有し、迷路のような管路網を維持管理できる技術・ノウハウを持っています。東京と大阪の行政のスリム化が図れ、安全保障上もばっちりです。完全民営化は無理でも、公社化ぐらいはできるのではと考えています。


>特に中国は、自国で住めないほど環境汚染が進んでいるため、日本を犠牲にして延命をたくらむと考えられます。

 中国は、長江を中流を堰きとめる三峡ダムを建設中です(世界最大の環境破壊事業と思っていますが)。前から思っていることですが、もし台湾や沖縄を狙ってきたら、「三峡ダムを破壊する」と脅せばいいのではと考えています。三峡ダムを破壊すれば、中国は、水と電力は供給できなくなる、下流の都市(南京、上海)で生命・インフラは壊滅的な被害を受けます。
 台湾は知りませんが、アメリカ軍には破壊できるミサイルを搭載した潜水艦などがあると思います。日本はどうなのでしょうか?。在日米軍基地や日本保有のイージス艦に破壊できるミサイルはあるのでしょうか。もしこの辺りの情報をご存知なら、教えていただきたく。

しがないサラリーマンさん

情報ありがとうございます。ちょうどそのあたりの本を読んでいて、難しい問題だなと思っていたところです。しかし日本でも、京都水道局や大阪府水道局がユニークな技術を持っているんですね。民営化したら、日本だけでなく世界の水道を支配したりして(笑)。

「三峡ダム破壊作戦」については、ときどき聞くことがあります。確かに蒋介石が内戦中にダム破壊をやって数百万の死者を出しているそうですから、効果的なのかもしれません。しかし疑問に思うこともあります。

1. アメリカがやってくれる可能性は薄いのでは? というのもアメリカが台湾や日本に味方するのであれば、そもそも中国は攻めてこない。仕掛けるのは「米は助けない」という確証があるときだけだから。また、純粋な民間人大量虐殺になるので、米国内からの反対も強そう。米国が介入するにしても、まずは軍事施設から破壊するのが筋でしょう。

2. 黄河などは干上がっているが、長江にはまだ水があるのか?もし水がなければ効果は薄くなる。

3. そもそも数百万・数千万の人民をやってしまったところで、中国政府が困るのか? 基本的にあの国では、他人の命はティッシュ1枚よりも軽い。「人口が減って助かった」なんて思ってたりして(笑)。

ダムを破壊されて数百万の死者が出るのがイヤなら、大きな台風が来るたびに水害で数千万人が被害を受けるような現状を何とかしているはずです。民間人がいくら死のうが、政府高官にとってはいささかの痛痒も感じないというのが私の認識です。

そんなわけで、個人的にはダム破壊の効果について「どうだろう?」と思っていたりします。それよりも日本が自前の核兵器を持って潜水艦に配備し、「お前がいるところを狙う」と政府高官に伝えたほうが脅しとしては効果的でしょう。

こんなこと言っていると「右翼」なんて呼ばれますけど、相手がイヤがることでなければ抑止力として意味がないと考えます。

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