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2007年7月23日 (月)

世界的水危機と日本の戦略(1)

ずっと前から気になっていたことを書きます。それは、世界的な水不足の問題です。

少なくとも3年前から「そのうち世界で水の奪い合いが始まる」ということは考えていました。3年前にジム・ロジャーズに対して、「中国は水や石油が決定的に不足しており、成長を続けるために他国から奪い取るしかない。そして中国の揺り戻しが多数の死者なしで済んだことはない」という質問をしました。

NO.006 【ジム・ロジャーズに会って質問しました】2004/06/12
http://www.wildinvestors.com/info/006.html

そのときのフォーカスは中国だったのですが、それ以前から水が足りない地域が圧倒的に多くなるということは予測していました。自分がその予測をうまく投資に利用できたかというと、そうでもありません。しかし現実として、地球の気候変動とともに水が足りなくなる地域と、豊かな地域が二極化しつつあります。 

最近になってその問題がようやく世間にも認知されてきたようです。目ざとい人たちはそれ以前に水関連のファンドを作り、たとえば3年で倍になるような好成績をあげています。

ワールド・ウォーター・ファンド Bコース
http://www.nomura-am.co.jp/fund/funddetail.php?fundcd=140313

 

私がはじめて「水問題」を意識したのは、数年前に「ウォーター・マネー  石油から水へ、世界覇権戦争」浜田 和幸 (著)http://tinyurl.com/3yqtehを読んだことがきっかけでした。特に斬新だったのは仮想水(バーチャルウォーター)の考え方で、日本は野菜・穀物・肉類を通じて膨大な水を輸入しているとのこと。これからは水の奪い合いが起こるよという結論でした。

なるほどなと思いながら独立系投資顧問の社長などにその話をしたところ「水関連なら、とっくに欧米企業が買いあさってるよ」という返答が帰ってきました。さすがスゴ腕の人は良く知っています。

最近でも、週刊ダイヤモンドなどが食料・水問題を特集してましたね。世間で言われている以下のような問題意識には、まったく同意します。

  • 水が貴重になりその奪い合いが起こっている。しかし日本は水が豊かすぎて、世界的な水危機に対する意識が低い。
  • 水源を守るということは、山や田畑を守るということ。農林業の維持なくして水源の維持もない。
  • 外国の野菜を輸入するということは、その国の水を飲むことと同じ

特に3番目の点については、なるほどと思います。というのも最近になって中国野菜の危険性が報道されるようになって来ましたが、イコール「中国の水を飲んでいる」と考えれば納得が行くでしょう。中国野菜を食べている人は、あの有名な「7色に輝く水」を飲んでいるわけです。

中国の7色に輝く河川と食品
http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/archives/50010839.html

逆に言うと、日本のリンゴ1個が中国で千円以上するというのも納得できるでしょう。彼らにとって安全でおいしい水は得がたいものであり、リンゴを通じてそれを摂取しているわけです。

 

反対に、それらの報道で納得できないものもあります。

  1. 日本では意外と水資源は少ない。なぜなら雨や雪が大量に降っても、あっという間に海に流れ出てしまうから。だから水危機も他人事ではない。
  2. 日本は膨大な仮想水を輸入している。日本がカネを持っているうちはいいが、その水に関税をかけられたらこれまでの貯金が一気になくなって窮地に追い込まれる。

1.については本末転倒でしょう。雨や雪が大量に降るので、それをいちいち貯めなくてもフレッシュな淡水がいくらでも供給されるということです。もちろん地域差はあるでしょうが、ダムや溜池を作れば日本全体で水が足りなくなるということはないと思います。

2.も逆ですね。相手が仮想水に関税をかけて農産物を値上げするのであれば、国内で農産物を作ってしまえばいいんですよ。こちらには安全な水がふんだんにあるのですから、輸入できなくなれば自分で作るだけです。だいたい「日本の農業は補助金がないと成り立たない」というのは農家をナメ切った話で、日本が農産物を輸入しているのは工業製品を輸出するためでもあります。そんなことも知らずに仮想水に関税をかけたいのであれば、日本農業大躍進のきっかけになるでしょうからぜひともやっていただきたいところです。

 

そんなわけで、世界的な水危機は日本にとってチャンスです。それを「ピンチだ!」と騒いだほうがマスコミの売り上げは伸びるんでしょうが、これほどないチャンスに本当に気付いていないのだとしたら、そうとうマヌケな話ですね。(続く)

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