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2008年7月12日 (土)

環境問題への疑問(3) エコカルトは利権と差別に結びつく

地球温暖化ひとつとっても興味深い話題ですが、近い将来に科学的な結論が出るかもしれません。というのも太陽活動の55年周期を見ると、すでに下り坂になっているはずだからです。

=======(引用開始)=======

同サイトより
CO2温暖化説に関する補足資料集
http://env01.cool.ne.jp/open/open01/co2_01.htm

太陽活動は1976年に黒点の極小期を迎え、それ以後新たな55年周期(大周期Ⅵ)に入り、「傾向的に太陽活動は活性化し続けている」とのことである。同じ年には、根本順吉氏もまた、「現在、太陽活動は記録的な上昇傾向を示している」と指摘していた。なお、太陽活動の変動は、約11年の小周期と、それが五つ集まった約55年の大周期から成っている。要するに、1988~90年頃は、太陽黒点55年大周期の中の第二小周期(11年サイクル)のピーク期だったのである。となると、1990年代前半は太陽活動の低下期(ピーク後の下り坂)に当たり、その次の小周期のピークが2001年頃にくることになる。

=======(引用おわり)=======

 

55年サイクルでは1976年に太陽活動が底を打ったということは、10-11年サイクルを繰り返しながら2001年あたりでピークをつけ、引き続き10-11年サイクルを繰り返しながら2027-31年あたりで55年周期のどん底を迎えることになります。

太陽活動はすでに下り坂に入っているということですから、大気中のCO2濃度がほどなく頭打ちになるか下がるのであれば、「太陽活動説」の信憑性が上がります。逆にそれにもかかわらず温暖化が進むようであれば、人為活動が原因ということになるでしょう。

 

しかし仮にですが「太陽活動原因説」が科学的に正しいと証明されても、「CO2原因説」はなかなか死なないかもしれません。というのはそれが、利権やプロパガンダと密接に結びついている可能性が高いからです。

「なあんだ。温暖化の原因は太陽様だったのか! じゃあどうしようもないよね。アハハ」

で済ませてしまっては、面白くありません。これをカネあるいは権力に結び付けたい人々は大勢いるはずです。

 

くどうようですが、私はエコに反対しませんよ。大気汚染、土壌汚染、水質汚染などは深刻な問題ですし、それを解決しようとする政府や企業を応援しています。しかし「CO2排出権」はそれとは違うでしょ。汚染を進めている国に媚びてカネを払うのは、科学的でないばかりか逆効果です。

エコカルトはいとも簡単に、
利権や差別の温床と化します

「アメリカやロシアの先住民には沿岸捕鯨を認めるが日本人には認めない」

「相手に引き渡したはずの化学兵器を処理するため、日本が1兆円払う。しかし発掘されるのは日本製ではないものばかり」

こういった不条理な、差別とも呼べるような扱いが日本人に対していたるところで行われているのが実情です。

仮に温暖化の原因がCO2ではないと科学的に証明されたとしても、排出権は「でっちあげ利権シリーズ」の定番として存続するような気がしています。

 

そんなこと考えてたら、こんなビデオを発見しました。これもプロパガンダっぽい作りだが、俺はこっちを信じちゃうかな(笑)。「IPCCは他の国連組織と同じように政治的なもの(科学的組織ではない)」なんて言っていて笑った。

The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺)1-5
http://video.google.com/videoplay?docid=-642469597858991670&hl=en
http://video.google.com/videoplay?docid=-3254620128315043053&hl=en
http://video.google.com/videoplay?docid=8486751216888618909&hl=en
http://video.google.com/videoplay?docid=-8733072493656166413&hl=en
http://video.google.com/videoplay?docid=4354818942774262279&hl=en 

2008年7月10日 (木)

環境問題への疑問(2) CO2増加は温暖化の原因ではなく結果、という説

前回記事のコメントで、「Jおじ」さんから「数年後に温暖化から寒冷化へシフトするという説」について言及していただきました。良いチャンスなので私も自分の意見を述べてみたいと思います。

それは、

CO2増加は温暖化の原因ではなく、
むしろ結果であるという仮説を支持している

ということです。具体的には「太陽活動のサイクルが温暖化の原因」という説のほうが、自分の思考回路にしっくりくるんです。

 

「環境問題を考える」より

CO2温暖化脅威説は世紀の暴論
寒冷化と経済行為による森林と農地の喪失こそ大問題
http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss023/ss0231.htm

簡単にまとめると、こうです。

  1. 気温の変化がCO2濃度の変化に半年から1年先行する。というのも気温が上がると海中に溶けているCO2の量が減って、大気中に放出されるから(ref.ヘンリーの法則)。
  2. ではなぜ気温や海面気温が上がるかというと、太陽活動が活発になるから。太陽活動の大きさは黒点の数と対応しているが、黒点の数の変化と気温の変化は直接関係し、CO2の変化はこれに遅れて続く。
  3. 確かにCO2は温暖化効果を持つので、気温が上がってCO2濃度が増えると気温上昇を増幅させる効果がある。しかしそれが根本原因ではない。
  4. 太陽活動にはいくつかサイクルがあるが、そのひとつに約2000年の間隔で約2℃の温度降下をもたらす小氷期がある。前回の最高気温期が2000年前であるから現在が最高気温。むしろこの先は寒冷化が心配。

要するに、温暖化とCO2増加は相関はあるが、因果関係としてはたぶん「温暖化→CO2増加」だよ。だから結果であるCO2の排出を止めたって、温暖化は止まらないよと言っているのです。確かにこのロジックだと、太陽活動を止めるとか、地球に降り注ぐ太陽光を制限しない限り温暖化に対してはお手上げということになります。

因果関係は「温暖化→CO2増加」かもしれない

 

私は専門家ではないのでどちらが正しいのかわからないのですが、主張している人たちの態度や顔ぶれから「科学者なのか政治屋なのか」を判断し、どちらかといえば「太陽活動周期説」を支持しています。

  • 「CO2が温暖化の原因」とする説は、テレビで語られるときにそういう前提がすでに決め付けられ、「日本が援助しなければならない」という刷り込みが強烈である。科学的な説明が省略され、利権やプロパガンダの匂いがするので警戒してしまう。
  • それに対し「太陽活動が温暖化の原因」とする説はその解説が科学的であること、学者特有の控えめな言論活動(笑)などから、経験的には後者のほうにも耳を傾けるべきと感じる。

 

はい、これは全く私の主観です。絶対的に「太陽活動周期説」が正しいとも思いませんし、逆に「CO2原因説」が正しいとも思いません。

当然、「CO2原因説」にもそれなりに根拠があるようです。IPCC第4次評価報告書では、「温暖化は人為的活動が主因」「中でもCO2の影響が大きい」と述べています。http://tinyurl.com/5mrrqn

これは国連の下部組織ですから、権威はあるのでしょう。しかし空気中にわずか0.04%しかない二酸化炭素が、温暖化にそんなにインパクトを持つものだろうかなどと、疑問は消えません。本当に科学者が書いた報告書なのかな?

この報告書をまとめたIPCCの、「太陽活動周期説」に対する反論をぜひ聞きたいんですけどねえ。テレビや新聞でじっくり討論してもらえないだろうか?

「議論をするときは終わった!」なんて言わないでさ。

(続く)

2008年7月 9日 (水)

「排出権」を突き詰めると「空気の所有権」になる

環境問題を目玉に据えた洞爺湖サミットは、問題意識の共有だけにとどまり、「2050年の半減」などの具体的な数値や時期の合意には至りませんでした。

****** Nikkei Net 2008/7/8 ******

http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt237/20080709AT3S0900H09072008.html

(7/9)温暖化ガス削減、長期目標の共有支持 新興国とG8 数値は国連で

 主要国首脳会議(洞爺湖サミット)は9日、中国やインドなど新興国を交え、地球温暖化問題などを討議した。主要8カ国(G8)を含む16カ国で構成する温暖化ガスの主要排出国会合(MEM)は「排出量削減の世界全体の長期目標を含むビジョンの共有を支持する」との首脳宣言を採択。ただ「2050年の半減」などの具体的な数値や時期は明記せず、今後の国連での交渉に委ねた。サミットは同日午後に議長総括をまとめ、閉幕する。

************************

合意できなかったことを残念がる声も多いですが、私は逆に合意しようと思っている人たちがいるほうが不思議です。変わった意見かもしれませんけど、聞いてください。

 

「温暖化ガス」が何を示しているのかはいまだにわかりませんが、しばしば「CO2」のことを指しているようなので、ここでは「温暖化ガス=CO2」という前提で話を進めさせてもらいます。

二酸化炭素の排出権をカネで取引するという話があります。そう言うとなんだか他の動物にはマネのできない、人類の英知のように思うでしょう。しかし何かを燃やしてCO2を出すわけですから、裏を返せば「エネルギーや酸素を消費する権利」と呼べるわけです。

  二酸化炭素排出権
=エネルギーや酸素を消費する権利

 

さて、不思議なことにエネルギー効率が悪い国ほど大量の排出権を持つことになっており、それを持たない日本はその権利を買い上げることによってのみ、今までの経済活動が可能ということになっています。

・・・おいおい、ちょっと待ってくれよ。

世界でもトップレベルのエネルギー効率を誇る日本が罰金を払って、エネルギーを無駄遣いする国に報奨金を与えるつもりかい?それは環境汚染を奨励するだろうが!公正な国際競争とやらはどこへ行ったんだよ?

エネルギー効率の比較
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4060.html

(過去ログ)環境問題への疑問(1) カネを与えちゃマズイだろ!
http://wildinvestors.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/1_c2d2.html

 

「酸素を消費する権利」をある特定の国が多く持つということは、言ってみれば空気の所有権を認めることです。「日本人は息をするな。したければ俺様から空気を買え!」ということですな。

水や空気の所有権を誰かが持つのであれば、持たない者は奴隷以下です。逆らうと生きて行けないわけですからね。そしてそれをつきつめると生存権の問題に突き当たりますから、下手をすれば殺し合いになります。水や空気の所有権を誰かに与えることは危険なんです。

「エネルギーを所有する権利」は産油国などから買ったわけですが、それを燃やすためにはなぜか他のエネルギー消費国に「排出権」の代金を払わなくてはならない。日本のエネルギー効率は中国の10倍以上ですが、なぜかその中国に対して「排出権=空気代」を払わなければならないのです。・・・うーん。どう考えてもおかしすぎる???

だから私は、途上国がCO2削減目標に合意しないことも理解できますし、アメリカが京都議定書を批准しなかったことも理解できます。日本の産業界が排出権取引に後ろ向きであったことも理解できます。「おまえはこれ以上、息をするな!」という合意なんですから、ふつうはイヤがりますわい。

合意したらしたでもっと激しい争いが生まれ、下手したら戦争になるわけですから、無理に合意しなくたっていいんですよ。

 

この問題でもうひとつ疑問に思うのは、「その国の森林・田畑・海がCO2を吸収し、O2を生産していることをどうして無視するのか」ということです。

もちろん計算は難しいのでしょうが、日本の国土が生み出す酸素が、消費する酸素よりも多いのであれば他国にカネを払う必要はないはずです。

ちなみにこの記事によると↓、日本の森林は日本の人口の2倍を養える酸素を生産しているそうだ。ただし産業によって排出される二酸化炭素ははるかに大量なので、全然吸収できていないとのこと。それにしても、森林がほとんどなくエネルギー効率が悪い国にとやかく言われる筋合いはありません。
http://www.waseda.jp/student/shinsho/html/68/6824.html

仮に排出権に代金を払うとしても、それは二酸化炭素を大量に排出している国ではなく、「より少なく排出している国」か「森林その他で二酸化炭素を固定化している国」に払うべきだと思いますがね。

 

環境問題は大事だと思います。

しかし町内が汚れてみんなが困るからといって、それを日本の負担で解決する理由はありません。

排出権を取引するなら、日本はカネをもらう側であるべき。そうでなければ、各国がそれぞれの責任で国内環境の改善を競えばいいでしょう。

町内のゴミ屋敷に補助金まで払って、責任持たされるなんてやってられません。

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