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2008年10月13日 (月)

大底か、デッドキャットバウンスか ?? (会員メール2008/09/19)

************************
ワイルドインベスターズ会員向けメールより  2008/09/19 (金) 19:06

大底か、デッドキャットバウンスか ??
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「速報!新興国クラッシュの可能性あり」の確率がどんどん高まっています!

…と書いた瞬間に株が大反発して、ちょっと困っている逆張り投資家です(笑)。

毎日メールするようなサイトでもないし、それほどマメな性格でもないのですが、
「あいつが言った瞬間に逆に行ったよ。ははは」
と笑われるのも癪なので、今日もストーカーのようにメールさせていただきます。



[金融危機のセオリー]

昨日は米国株が4%以上の大幅反発をしました。
それを受けて日経平均も+3.76%
上海や香港は8-9%以上の大爆騰です。

要因として挙げられているのは以下の3つです。

1. 日米欧6中央銀行によるドル資金供給
2. 米国年金基金がゴールドマン、モルスタの貸し株を停止
3. 米国で整理信託公社(RTC)復活・公的資金注入による金融機関救済案が浮上


1.が発表された直後は、市場からはほぼ無視された形でした。
しかし米国市場の午後に入ってから2.3.の要因で金融株を中心に激しいショートカバーが入りました。


2.、強烈な金融株買戻しの起爆剤になりましたね

GSは25%、モルスタは30%下げていたところから強烈に値を戻しました。
空売りを禁止したり、貸し株を止めたりすることが長期的に良いとは思いませんが、
トップ2の証券会社までどうにかなってしまうことは避けたかったのでしょう。

このさい、どうしてリーマン・メリル・AIGにもそうしてくれなかったのだとか、
GSが危なくなると緊急措置が発動されますよねとか、
財務長官はどこの証券会社出身でしたっけ?
などというヤボは言わないことにします。


3. はかなり抜本的な解決策です。

S&L危機や日本の不良債権問題でやったように、銀行から不良債権を切り離してしまうんです。

これは時間稼ぎに過ぎませんが、金融危機への対策は
「負担を薄く広く撒き散らして、時間を稼くこと」
しかありません。
国民負担にするわけですから反対は強いでしょうが、もうそれしかないんです。

日本が長い時間かかったプロセスをあっという間に処理してしまうあたり、さすがビバ!アメリカです。
「GSの上乗せ金利が6%を超えなかったらこんな話は出なかったでしょ?」
なんてヤボは絶対に言いません。ええ、言いませんとも。

モルスタの上乗せ金利なんて10%を超えてましたからね、
本当にヤバかったんです。

大統領選挙もありますから一筋縄では行かないでしょう。
金額やら制度やら固めなければなりません。
しかし仮にこれが実現するとなればアメリカはやるべきことをほとんどやってしまったことになります。


[大底か、デッドキャットバウンスか]

さて、ではこれが株価の大底につながるでしょうか?

VIXは一時的に40%を超えましたし、目先の底かもしれませんね。

しかし私は楽観していません。
というのもまだ多くの爆弾が残っているからです。

新興国はドル資金を調達できなくなり、中には8%以上の金利を払っているところもあります。
GM・フォードなども、上乗せ金利が全く落ち着いていません。
欧州の銀行だってヤバイ状態にあるはずなのに、ECBは夏に利上げなんかしちゃってます。

特に新興国は

アメリカの需要が減退すると、彼らの売り上げや利益は消滅します。
資金が先進国に引き戻されると、金利高、株安がさらに進みます。
成長への幻想が消えて、パニック売りが出やすくなります。
それはめぐりめぐって、先進国の株にもダメージを与えるでしょう。

ですから今回の反発はしばらく続くにしても、
大底ではなくデッドキャットバウンスになるのではないかと思っています。
死んだ猫が高いところから落とされると跳ね返って、あたかも生きているように見えるということです。

ところでこの言葉を作った人、死んだ猫が高い所から落とされるのを見たことがあるんだろうか?
全然リバウンドしないグロテスクな光景しか思い浮かばないんですが…。


[結局は、アメリカの強さを思い知る]

これら一連の動きを見て

- アメリカの時代は終わり。これからは多極化の時代に。
- ドルは信用できない。基軸通貨が変わる

ということを言っている人がいます。
実は私、それには正反対の意見を持っているんです。

世界経済は今でも、アメリカにおんぶにだっこのところがあります。
新興国はアメリカへの輸出で成長し、黒字を蓄積しています。
昔よりも依存の度合いが薄れただけで、構造が全く変わったわけではないのです。

「ドルは信用できない。わが国は外貨準備があるから安心」と言っても、その中身はほとんど米ドルだったりします(笑)。
リスクが取れなくなった先進国から資金が引け上げられドルが調達できなくなれば、
みんな上乗せ金利を払って泣きながらそれを求めるのです。

これから欧英日あたりも公的資金を投入して金融システムを守るかもしれません。
しかし同時に新興国にも危機が起こった場合、どういった手を打つのか?
私は80年代の「ブレイディ債」が復活してもおかしくないと考えています。

新興国が危機に陥れば、世界は米ドルの、そしてアメリカの偉大さを思い知るでしょう。



(このメールは公共性が高いので、時間をおいてブログやメルマガで公開するかもしれません)

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コメント

シーゲル教授もジム・クレイマーももはやコメント出来ないうような惨状ですが、あれほどもてはやはされたユーロが何故か色褪せて見えるのは、やはり実態が見えないからでしょうか。まさか円が逃避通貨になる時が来るとは。リバランスの名の下に株を買う試練の時か、屍の数を当面数え続けるべきか、迷うところです。

アメリカは、一度恐慌を発生させたので、またやらない保証はどこにもないのが不安なところです。w
アメリカが経済的に圧倒的な時代は戦前から戦後にかけて位だと思います。確か、世界の49%の生産力を持ってましたから。
ただ、今回のことでアメリカの時代が終わるとは思えませんけど。地政学的に有利すぎます。
終わるとすれば、古代ローマのような滅び方でしょう。

それにしても、日本人が一番日本を舐め過ぎであることがまた証明されましたね。w
私は、日本にずっとポジティブです。
今回の内需拡大を訴える麻生総理就任はまさに天啓と言えるかもしれません。
現実認識能力が卓越してますし、実感と私的機関を持っている。この当たり前のように思える能力を持つ人間は世界中を見回してもそういるものではありません。

ナッキーさん、

もともとアメリカの不動産バブルも、新興国バブルも、日本の低金利資金を担保に借り入れを重ねた結果ですからね(異論は認めます)。

外国人が「円でローンを組んで住宅を買えば、金利は低いし円は下がるし住宅は上がるんだからハッピーじゃあん。賢い俺を褒めてあげたい」なんて借り入れて、元本が5割り増しになってんだからアホとしか言いようがありません。

世界中で「カネ返せ」となったら、円が強くなるのは当然なんです。

今のところ私は底値を狙わず、後出しジャンケンで株を買うつもりです。


evさん、

私もそう思います。アメリカは簡単にくたばる国ではありません。ただあの国の迷走ぶりを見るとローマ型の滅亡も夢物語ではなくなってきたのかもしれませんけどね。

日本にとってこの金融危機には大チャンスだと思います。権利はこちらにあるので、国益になるようにカネを使えば何でもできると思います。

しかし反面、「協調」「友好」の名の下に何十兆円ものカネを他国に差し出す可能性もあります。

麻生・中川酒には期待したいですね。
 

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