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2008年10月14日 (火)

新興国クラッシュ、新ブレイディ債、超クラウディングアウト  (会員メール2008/09/30)

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ワイルドインベスターズ会員向けメールより  2008/09/30 (火) 18:56

新興国クラッシュ、新ブレイディ債、超クラウディングアウト
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[加速する金融収縮と処理]

私は最近、夜中までNY市場を見ています。

短期トレードするわけでもないし、朝になれば結果はわかるはずなのですが、
この仕事を始めて以来の大イベントをこの目で見ようと思っているんです。

まるでワールドカップを生で見ようと、夜更かししているサッカー少年のようです。
あまり生産的だとは思いませんが、何か感じることもありますんで許してください。


さて、昨夜はアメリカ下院で金融安定化法案が否決され、各国の市場は軒並み大幅安となりました。
SP500指数は1106.42(-106.59,-8.79%)、ダウ工業株30種平均は10365.45(-777.68,-6.98%)。
ブラジルも10%近く下げてます。

それに先立ちまして、欧州市場も大きく下げていました。

掲示板等では「次は欧州の金融株」とさんざん指摘してきたわけですが、
実際に起こってみると動きは速かったです。

ベネルクス3国が1兆7千億円相当を投入してフォルティス(FORB BB)を救済したとか、
英ブラッドフォード・アンド・ピングレー(BB/)も国有化されたとか、
ドイツ不動産2位のヒポ・レアルエステート(HRX GY)に5兆3千億円相当を投入するとか、
ここぞとばかりに処理を加速させています。

しかし、なんだか感覚が麻痺してきますね。

ワシントンミューチュアル(WM)が破綻しただとか、
ワコビア(WB)がシティに救済合併されるだとか聞いても、
「ああ、そう」
みたいな感じで特別の感慨もありません。

通常であれば数年ぐらいかけるぐらいの変化を9月に一気にやってしまったようですが、
こういった流れは「恐慌が起こりやすい9-11月」のあいだ続くであろうと予測しています。


[米納税者は生贄を望むか?]

それにしても、まさか米下院がこの法案を否決するとは思っていませんでした。

バーナンキやポールソン、そしてもしかしたらブッシュ大統領も(笑)この法案の重要性は理解しているのでしょう。
特にバーナンキは「ハルマゲドン」という言葉を使って、半ば脅しのように必要性を訴えたそうです。

しかしどうも、納税者の立場としては
「さんざんオイシイ思いをした連中を、どうして税金で救わねばならんのだ?」
という感情的な反発が根強いようです。

確かに、税金を注入される金融機関がどさくさに儲けることがないよう、
役員の給料カットや既存株主へのペナルティなどの整備は必要でしょう。

やみくもに脅したり、成立を急ぎすぎるのは逆効果です。
何よりも救済されるのは金融システムであり、
ひいては国民自身なのだということを理解してもらう必要があります。

あたかも米国民は、ベアスターンズやリーマンに続く生贄を求めているようです。

誰の責任なのかを明確にして、生贄を差し出せという気持ちはわかります。
しかしその生贄が自分自身になるかもしれない可能性について、まだ理解できていないのかもしれません。

それは公的資金を出し渋ったばかりに、
激烈な金融収縮・倒産・失業の嵐でなぎ倒された日本の姿を思い出します。



[新興国はすでにクラッシュ?]

しかしそうは言っても、米国の金融システム自体についてはあまり心配していません。

なぜならこの法案が通らないと米国経済がガタガタになるので、
多少の豪腕を振るっても通してしまうだろうからです。
米銀の大手は、買いのチャンスではないかとまで考えています。

しかし、問題はまだ終わっていません。

たとえば欧州の金融・不動産部門は要注意です。
日本だって、地銀などをはじめ弱っているセクターが散見されます。

そして何度も言ってますが、新興国は資金流出と需要の消失に直面し、
かなり厳しい状態になるでしょう。

実はもう、新興国クラッシュと呼んでも良いような株価の動きと、
調達金利の上昇が見られています。

いくら政府が救済するといっても、世の中すべての投資商品を救うわけには行きません。
必然的に、ヘッジファンドや新興国は「自己責任」ということになるでしょう
借り入れに頼ってそれらに投資をしていた人々は、かなり厳しいことになります。

今の時点では各国の被害状況を以下のように想定しています。
もし処理が遅れたり、失敗するようなことがあれば、
それぞれの状況がひとつづつランクアップする可能性があります。

事態はなお、余談を許さないということです。

[レベルA 風邪で寝込む]  米国・日
[レベルB 入院・療養]   英欧など先進国
[レベルC 重症]      有力新興国
[レベルD 棺桶入り]    泡沫新興国


[新ブレイディ債(仮)]

では、
「じゃあ各国で危ない金融機関を処理して、債務保証しましょうね!」
とやれば、危機は収まるのでしょうか?

たとえすべての国がそうやったとしても、今度は別の問題を引き起こします。
それは「国ごとの信用力が、モロに調達金利に響いてしまう」ということです。

たとえばアメリカ政府に保護された米銀、日本政府に保証された邦銀、
あるいは欧州先進国に国家補償された銀行…。

これらはよほど問題がない限り、低利で調達できるでしょう。
逆に言うとお互いが支障なく資金を貸し借りできるよう、
危ない金融機関を取り除いてしまうことが、金融危機脱却の第一歩です。

このことを意識してか、すでにFRBが9カ国との間に米ドルスワップ協定を結んでいます。

**************************************************
ロイター日本語版より
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-33992020080929

(前略)
通貨スワップ協定の各中銀別の最大供給額は、ECBが2400億ドル、カナダ中銀が300億ドル、英中銀が800億ドル、日銀が1200億ドル、デンマーク中銀が150億ドル、ノルウェー中銀が150億ドル、オーストラリア中銀が300億ドル、スウェーデン中銀が300億ドル、スイス中銀が600億ドル。
**************************************************

これは言うなれば、ドル調達の先進国メジャーリーグです。
「この中だけは、心配なく貸し借りしようぜ」
という仮想ブロック経済ですね。

ロシアや中国などは、ドル覇権を崩そうとしている節があるので、
当然混ぜてもらえないでしょう。
そういった政治的な意図を除外しても、たとえばブラジル・インドあたりも難しいでしょうね。

するとどうなるか?

ジンバブエはジンバブエの銀行債務を保証します。
キューバはキューバの銀行債務を保証します。
北朝鮮は北朝鮮の銀行債務を保証します。
(以下略)

当たり前ですが、各国でこのような努力をしても調達できない国が出てきます。
国自体に信用がないので、保証に意味がないんです。

すると信用力の弱い国から「飛ぶ」ことになり、
貿易していた先進国の企業がとばっちりを受けて、下手すれば破綻の危機です。
そこで、「助けてくださいよお」と自国政府に泣きつくことになります。

先進国の政府にしてみれば、有力企業が破綻するのは損です。
また、他国を支配下に置いておけばなにかと有利だという計算も働きます。
そこでこんなことを言い出すかもしれません。

「しょうがねえなあ。払えないって言うんだから、借金を少し負けてやろうぜ。
その代わり現地の政府債務ってことにしてさ。
俺たちも少しはカネを出すから」

そう、これは80年代の中南米危機のときに米財務長官だったブレイディ氏の発案で発行された
「ブレイディ債」のようなものです。

もちろん、先進国に余裕のない今はこんな話は出ていません。
しかし新興国がクラッシュして世界経済に大きなダメージを与えるようになれば、
こういった話は出てくるでしょう。

与太話で終わるかもしれませんが、ありうる話だと考えています。


[超クラウディングアウト]

そうなればようやく、不況も終わりですかねえ…。

…と思ったのですが、すんなりとは終わらないでしょう。
次にはけっこう強烈なクラウディングアウトが来ると考えています。

クラウディングアウトとは、政府債務が増えすぎてカネを集めてしまい、
民間の投資が減ってしまうことを言います。

**************************************************
金融用語辞典より
クラウディング・アウトとは
http://www.findai.com/yogow/w00422.htm
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世界中が政府債務になれば、金利は上昇するでしょう。

たとえば米国金利が10%になってしまえば、
リスクを取って投資やビジネスをやる人は減ります。
その結果、民間の経済活動が鈍ってしまうことは充分に考えられます。

まあこれも、確率は半々ですけどね。
期待インフレをうまく操作することができれば、無事にソフトランディングできるかもしれませんし。

しかしまずは最悪の状況を想定しておいて、そこから楽観的に行動したほうが良い結果が得られるかもしれません。



いろいろ書きすぎてちょっとしたレポート並みになりましたが、
次のDeepInside10月号には妄想エンジン全開の未来予想図を用意しています。

ご期待ください!


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2008年10月13日 (月)

大底か、デッドキャットバウンスか ?? (会員メール2008/09/19)

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ワイルドインベスターズ会員向けメールより  2008/09/19 (金) 19:06

大底か、デッドキャットバウンスか ??
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「速報!新興国クラッシュの可能性あり」の確率がどんどん高まっています!

…と書いた瞬間に株が大反発して、ちょっと困っている逆張り投資家です(笑)。

毎日メールするようなサイトでもないし、それほどマメな性格でもないのですが、
「あいつが言った瞬間に逆に行ったよ。ははは」
と笑われるのも癪なので、今日もストーカーのようにメールさせていただきます。



[金融危機のセオリー]

昨日は米国株が4%以上の大幅反発をしました。
それを受けて日経平均も+3.76%
上海や香港は8-9%以上の大爆騰です。

要因として挙げられているのは以下の3つです。

1. 日米欧6中央銀行によるドル資金供給
2. 米国年金基金がゴールドマン、モルスタの貸し株を停止
3. 米国で整理信託公社(RTC)復活・公的資金注入による金融機関救済案が浮上


1.が発表された直後は、市場からはほぼ無視された形でした。
しかし米国市場の午後に入ってから2.3.の要因で金融株を中心に激しいショートカバーが入りました。


2.、強烈な金融株買戻しの起爆剤になりましたね

GSは25%、モルスタは30%下げていたところから強烈に値を戻しました。
空売りを禁止したり、貸し株を止めたりすることが長期的に良いとは思いませんが、
トップ2の証券会社までどうにかなってしまうことは避けたかったのでしょう。

このさい、どうしてリーマン・メリル・AIGにもそうしてくれなかったのだとか、
GSが危なくなると緊急措置が発動されますよねとか、
財務長官はどこの証券会社出身でしたっけ?
などというヤボは言わないことにします。


3. はかなり抜本的な解決策です。

S&L危機や日本の不良債権問題でやったように、銀行から不良債権を切り離してしまうんです。

これは時間稼ぎに過ぎませんが、金融危機への対策は
「負担を薄く広く撒き散らして、時間を稼くこと」
しかありません。
国民負担にするわけですから反対は強いでしょうが、もうそれしかないんです。

日本が長い時間かかったプロセスをあっという間に処理してしまうあたり、さすがビバ!アメリカです。
「GSの上乗せ金利が6%を超えなかったらこんな話は出なかったでしょ?」
なんてヤボは絶対に言いません。ええ、言いませんとも。

モルスタの上乗せ金利なんて10%を超えてましたからね、
本当にヤバかったんです。

大統領選挙もありますから一筋縄では行かないでしょう。
金額やら制度やら固めなければなりません。
しかし仮にこれが実現するとなればアメリカはやるべきことをほとんどやってしまったことになります。


[大底か、デッドキャットバウンスか]

さて、ではこれが株価の大底につながるでしょうか?

VIXは一時的に40%を超えましたし、目先の底かもしれませんね。

しかし私は楽観していません。
というのもまだ多くの爆弾が残っているからです。

新興国はドル資金を調達できなくなり、中には8%以上の金利を払っているところもあります。
GM・フォードなども、上乗せ金利が全く落ち着いていません。
欧州の銀行だってヤバイ状態にあるはずなのに、ECBは夏に利上げなんかしちゃってます。

特に新興国は

アメリカの需要が減退すると、彼らの売り上げや利益は消滅します。
資金が先進国に引き戻されると、金利高、株安がさらに進みます。
成長への幻想が消えて、パニック売りが出やすくなります。
それはめぐりめぐって、先進国の株にもダメージを与えるでしょう。

ですから今回の反発はしばらく続くにしても、
大底ではなくデッドキャットバウンスになるのではないかと思っています。
死んだ猫が高いところから落とされると跳ね返って、あたかも生きているように見えるということです。

ところでこの言葉を作った人、死んだ猫が高い所から落とされるのを見たことがあるんだろうか?
全然リバウンドしないグロテスクな光景しか思い浮かばないんですが…。


[結局は、アメリカの強さを思い知る]

これら一連の動きを見て

- アメリカの時代は終わり。これからは多極化の時代に。
- ドルは信用できない。基軸通貨が変わる

ということを言っている人がいます。
実は私、それには正反対の意見を持っているんです。

世界経済は今でも、アメリカにおんぶにだっこのところがあります。
新興国はアメリカへの輸出で成長し、黒字を蓄積しています。
昔よりも依存の度合いが薄れただけで、構造が全く変わったわけではないのです。

「ドルは信用できない。わが国は外貨準備があるから安心」と言っても、その中身はほとんど米ドルだったりします(笑)。
リスクが取れなくなった先進国から資金が引け上げられドルが調達できなくなれば、
みんな上乗せ金利を払って泣きながらそれを求めるのです。

これから欧英日あたりも公的資金を投入して金融システムを守るかもしれません。
しかし同時に新興国にも危機が起こった場合、どういった手を打つのか?
私は80年代の「ブレイディ債」が復活してもおかしくないと考えています。

新興国が危機に陥れば、世界は米ドルの、そしてアメリカの偉大さを思い知るでしょう。



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2008年10月12日 (日)

ロシアで株・債券取引停止、再開の時期は不明 (会員メール2008/09/18)

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ワイルドインベスターズ会員向けメールより  2008/09/18 (木) 19:21

ロシアで株・債券取引停止、再開の時期は不明
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ロシア市場がついに売買を停止しました。

9月2日に会員メールでお知らせした、「速報!新興国クラッシュの可能性あり」の確率がどんどん高まっています。


みんな意識していないかもしれませんが、新興国の株や通貨は本質的には「クレジット商品」です。

自分はカネがなくて信用がいまいちなところを
高利回りで納得してもらいながら投資家に資金を出してもらっているわけです。

だから基本的には投資家がビビって手を引いてしまうとおしまいです。
債務超過に近い企業や中小企業の株と同じリスクなので、それらと価格が連動するんです。


さて、今月に入ってファニー・フレディ、リーマン、AIGなどが「処理」されたことにより、
彼らはこれまでのようなヤンチャができなくなってしまいました。

彼らは良くも悪くも世界中のクレジットリスクをブラックホールのように引き受けてくれていたので、
最終的な「クレジットリスクの受け手」がいなくなってしまったということです。

するとこれまでデリバティブなどを利用して「クレジットリスクをヘッジしたつもり」
になっていた人々が、突然リスクを抱えて立ちすくむことになります。

そこで突然、リスク管理の担当者が飛び出てきます。

「あんたさあ、なんでこんなにリスク取っているわけえ?
さっさとヘッジするなり売ってしまいなさいよ!」

しょうがないので、損を覚悟で商品そのものを投げ売りします。
もはやクレジットリスクだけ切り離しても誰も受け取ってくれないので、商品そのものを売るしかないんです。

すると、

1. リスクを抱えられないから投げ売りする、

2. 投げ売りするからリスク(クレジットスプレッドやボラティリティ)が跳ね上がる、

3. ヘッジファンドや投信が大損。解約を食らってさらに下落に拍車がかかる

4. おまけに各商品の相関がブチ上がって、VaR(バリュー・アト・リスク)の上限を軽く超える

1. しょうがないからまた投げ売りする。(以下、ループ)


要するに、10年前に日本が食らったデフレスパイラルが世界的な規模で起こるということですな。

こういうときはクレジットやボラティリティの売り手が死にます。
債務超過企業、中小企業、新興国はかなりつらいことになるでしょう。

反対に、日欧米英あたりの国債が避難所(refuge)となります。

レポートにも書きましたが、この後いつ買い場が到来するかはわかりません。

今は安全なところに避難しておいて、
完全に心電図が止まってから死体をついばみに出て行けば良いと思います。(←悪魔)

そのときが近くなったらお知らせしますね。
大底は当てられないと思いますが、「アホでも儲かる相場」が来るまでガマンしましょうや。

ああっ、次のレポートが待ち遠しい!!!


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ロイターより

[モスクワ 17日 ロイター] 17日のロシア株式市場は売り注文が殺到し、主要証券取引所のMICEXとRTSは、取引開始後2時間ほどで株式と債券の売買を停止した。取引がいつ再開されるかは、依然不明だ。

 取引が停止された時点では、ドル建てのRTS指数は前営業日終値比72.280ポイント(6.39%)安の1058.840。5月につけた年初来高値の2498.100から約58%低い水準になる。

 ループル建てのMICEX指数は27.24ポイント(3.09%)安の853.93だった。

 ING銀行のロシア調査担当のスタニスラフ・ポノマレンコ氏は「今日の売りの殺到は、パニック的な要素も多分にうかがえる。取引の一時停止は、このパニック的な要素を取り除くことが目的だった」と述べた。

 ロシア株価はここ数カ月下げ続けており、5月以来の下げ幅は約60%に達している。市場関係者は、世界的な金融市場の混乱に原油価格の下落とグルジア紛争が重なり、ロシアの金融市場を襲っているとしている。

 金融市場の混乱を受け、ロシア政府は流動性拡大策を発表。またロシア中央銀行は、17日付で銀行の預金準備率を引き下げた。イグナチエフ中銀総裁は、この措置は、3000億ルーブル(117億6000万ドル)の流動性供給に相当する、としている


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2008年10月11日 (土)

速報!新興国クラッシュの可能性あり (会員メール2008/09/02)

 

会員向けメールから一部抜粋して、経過の記録および今後の見通しといたします。公開するにあたって変更した部分はこの色で示してあります。

「速報じゃねえよ! 早く言えって!」

とお怒りのみなさん、申し訳ありません。1ヶ月ぐらい経ったら公開しようと思っていたら、その間に市場が大きく下がってしまいました。本業が忙しくなると情報公開はどうしても遅れがちになります。ご容赦ください。

 

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ワイルドインベスターズ会員向けメールより  2008/09/02 (火) 16:20

速報!新興国クラッシュの可能性あり
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会員の皆様

今月のレポートで詳しく書くつもりですが、
その前に大きな動きが始まるかもしれませんのでまずはメールにてお知らせします。

新興国がきな臭くなってきました。

私が注目しているのは、ある国の通貨と株価です。
両方とも最近になって下落のペースが上がり、資本逃避のような動きをしています。
通常は日米の株価に連動しているはずが、ずるずる下がっているんです。


それに連動するようにタイバーツ(THB)やフィリピンペソ(PHP)なども安くなってきましたからね、
新興国が連続してクラッシュした97-98年あたりに似てきています。


しばらくその国関連のニュースに注目しながら、他の新興国にも注意を払っておいてください。

 

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ワイルドインベスターズ会員向けメールより  2008/09/10 (水) 18:01

うげげ! 高金利通貨ブームの最期か?
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噂には聞いていましたが、8月は高金利通貨ファンドがバカ売れしたようです。

モーニングスターによるデータ。
(内容が変わってしまうかもしれませんので最後にまとめて数字を残しておきます)
http://www.morningstar.co.jp/fund/menu/nav_rank/chg_mth.asp

金額はひとつのファンドで多くても500億円ぐらいの純増ですから、まだブームとはいえないのかもしれません。

しかし
「日本の投信が力いっぱいセールスしたときがド天井」
という法則から言うと、高金利通貨ブームの最後が近づいているのかもしれませんね。

「株は値下がりが怖いから、高い利息が確実に入る高金利通貨にしましょうよ!」
なんて言いながら売ってたりして、キンXマが縮み上がります。

特にブラジルレアル・・・
売る勇気はないですが、大丈夫なんだろうか?


このテーマについて、会員サイトに掲示板を用意しています。

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モーニングスターによる月間増加額ランキング(2008年8月)
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順位
ファンド名
投信会社
純資産総額(百万円)
前月比(百万円)

1
UBS ブラジル?レアル債券投信(毎月分配型)
UBS
261,424
48,803

2
日興 高金利通貨ファンド(毎月分配型)
日興
85,660
29,150

3
ニッセイ 高金利国債券ファンド 『愛称 : スリーポイント』
ニッセイ
426,150
23,771

4
UBS ブラジル?レアル債券投信(年2回決算型)
UBS
72,002
16,256

5
りそなハイグレード?ソブリンF(毎月決算)
大和
91,575
11,049

6
高金利通貨オープン 『愛称 : ワールドエイト』
大和住銀
114,993
10,459

7
世界のサイフ
日興
267,660
8,673

8
ラサール?グローバルREIT(毎月分配型)
日興
47,200
8,308

9
グローバル?ボンド?ベーシック(毎月決算型)
三菱UFJ
18,352
7,415

10
日興 五大陸債券ファンド(毎月分配)
日興
358,508
6,057

11
日興 高金利通貨ファンド(資産成長型)
日興
20,196
5,899

12
PCA 米国高利回り社債オープン
PCA
279,461
4,660

13
ダイワ 海外ソブリン?ファンド(毎月分配型)
大和
217,735
4,627

14
AIG 新成長国債券プラス 『愛称 : ブルーオーシャン』
AIG
128,967
4,575

15
DIAM エマージング債券ファンド 『愛称 : ライジングネクスト』
DIAM
12,692
3,821

16
海外国債ファンド
新光
174,324
3,748

17
新興国国債オープン(毎月決算型) 『愛称 : アトラス(毎月決算型)』
岡三
133,533
3,609

18
エマージング?ソブリン(毎月決算型)
国際
96,958
3,596

19
GS ハイ?イールド?ボンド?ファンド
ゴールドマン
170,780
3,285

20
住信 毎月分配パッケージファンド 『愛称 : 分配ファミリー』
住信
203,120
3,106
*************************************************

2008年10月10日 (金)

新興国支援のアイディア (政府介入と暴力の時代に)

ご無沙汰でしたあ!!!

本業が忙しくてそちらに熱中してました。市場が荒れて「コイツ死んでるんじゃないか?」と心配した方もいると思います。パフォーマンスはまずまずで、自分のことよりも業界や世界秩序の行く末を心配しているぐらいです。

 

さて、日本が外貨準備を使って新興国救済の提案をするそうです。今日から始まるG7で中国や中東産油国に参加を呼びかけるとのこと。

****** Nikkei Net 2008/10/10 ******
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081010AT3S0901M09102008.html

IMF、新興国に新融資 日中などの外貨準備活用

 政府は、国内の金融危機への対応で財政難に陥った新興国などに対し、日本などの外貨準備を使って支援する緊急融資制度を国際通貨基金(IMF)につくるよう提案する。銀行への公的資金注入などで多額の財政資金が必要になる国への国際支援の枠組みを整備し、世界的な金融危機の封じ込めをねらう。10日にワシントンで開く7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で中川昭一財務・金融担当相が提案、外貨準備が豊富な中国や中東産油国にも参加を促す。

 米国発の金融危機が欧州や新興国にも飛び火し、小国では国家規模を上回るような金融機関への公的資金投入を迫られる例が出ている。(07:00)

************************

 

危機に対して、日本がイニシアティブを取るという姿勢はすばらしいです。

今回の危機は、最終的に先進国が新興国を救済するスキームを作らないと、先進国にもそのとばっちりが返っきて大恐慌になるでしょう。なぜそう考えるのかはおいおい説明しますが、恐慌を食い止めるためには80年代のブレイディ債のように、「債務削減」「新興国政府保証」「先進国からの援助」をパッケージにして新興国の支払いを補佐しなければなりません。

しかしここはひとつ、日本の国益を守りながら国際社会での存在感を増すように立ち回って欲しいものですな。

なぜこんなことを言うかというと、日本が援助をしたところでそれが利益になるかどうかわからないからです。援助したあげくに「少ない」「遅い」など と文句を言われたり、実績を横取りされたり、横流しされて軍拡に使われたり、タカられたあげく馬鹿にされるようなことが何度もありました。

 

今のところ、政府はIMFを通じて資金を提供しようとしているそうです。そのほうが「支払いが確実になるから」だとか(10月10日日経新聞朝刊1面より)。

しかし現状では、このカネを出せるのは日本しかありません。「IMFが保証する」って言ったって、IMFが大損したときに保証してそのカネを出せるのはもはや日本だけです。どうせ中身は日本のクレジットなんですから「日本が思ったとおりに、国益に合致した援助をする」ってことでいいじゃないかというのが私の意見です。

 

日本からの援助については、たとえばこういった条件をつけます。

  1. 反日教育をやめる
  2. 日本の領土侵略、資源強奪をやめる
  3. 軍拡、特に核兵器をやめる。(日本はOKだけどね・笑)

ねっ、簡単でしょう?
これでたいがいの国には援助ができますし、相手の国にとっても損ではないはずです。

 

新興国の民間企業への貸し倒れに対しては「債務削減」「期限の先延ばし」をした上で現地政府の債務にしてしまい、日本の外貨準備を担保に「新・ブレイディボンド」として売り出してもいいですね。

今回はスポンサーの名前を冠して、「中川ボンド」なんて名前ではいかがでしょう?(笑)

 

「援助は感謝されるためにやるんじゃない。国益のためにやるんじゃない。そんな援助は不純であり、邪道だ。」

とおっしゃる方には、こう反論しましょう。

「では、そう思う人だけで好きなだけ寄付やボランティアをすればよい。日本の税金は日本人の安全と財産を守るために使われるべきものです。自己満足のために公共のカネを使い込まないでもらいたい」

 

これから、世界は二極化します。

救済される人、切り捨てられる人。
救済される会社、切り捨てられる会社。
救済される国、切り捨てられる国。

どちらにも属さず、みんな仲良くというわけにはいきません。勝ち残って世界をコントロールする意思がなければ、いくらカネやスキルを持っていても意味がありません。容赦なく奪われて、切り捨てられる側に落ちるだけです。そういう時代に突入しようとしているんです。

 

政府介入と暴力がエスカレートする時代に、これまでのように「カネをむしられるだけのお人好し」のままでは、生き残ることすら難しいでしょう。

特に武力行使についてなにかとややこしい日本にとって、まず経済や外交で安全を確保することが第一です。貴重な「カネ」や「信用」といった財産をならず者に利用されて、自分を危険にさらすようなアホなまねは慎むべきです。

 

それでは、「なぜ日本が新興国を救う必要があるのか」「なぜ政府介入と暴力がエスカレートするのか」ということについてご説明しましょう。会員向けのメールやレポートから抜粋させていただきます。

(続く)

 

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