「資本主義=ネズミ講=70年でリセット」説
(2009年01月31日にココログで発行したメルマガを再掲します)
皆様、明けましておめでとうございます。
もう2月になるよ!
というツッコミを華麗に聞き流しつつ、久々のメルマガを発行です。
本業の運用ではしぶとくやってますが、世界の行く末は心配ですね。
みんなアメリカの過剰消費やドルの価値を心配してますけど、
私は新興国を含めた過剰生産力のほうが心配です。
グローバリゼーション、バブルとその崩壊、過剰生産、保護主義・ブロック化、
社会不安、政治への絶望、そして戦争。
「60-70年ぐらいのサイクルでなんでいつもこうなるかなあ」
…とダークな気持ちになります。
そう思っていたところ、アカシックの佐々木さんが
「資本主義はネズミ講だから、70年ぐらいでリセットが必要」
と喝破しました。
ガビーン! 目から鱗です。
ちょっと時間が経っているので読んだ人も多いと思いますが、まとめてみました。
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アカシックレコード「70年周期説---資本主義はネズミ講」まとめ
http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02
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貧しい国に資本主義が導入されると、国民の生活水準が上がって寿命が延びる。
人口構成が逆T字からピラミッド、逆U字、そして逆ピラミッドになる。
下の人間が少なくなると「年を取れば楽になる」というネズミ講は破綻する運命
にある。
その解決策は、
1.貧しい外国を自国の経済圏に組み込み、
外国の貧乏人と若者を自国経済圏のピラミッド構造のいちばん「下」に敷くこと
2.革命か戦争で自国を含む各国の国家体制を破壊して、
すべてを「ご破算」にすること
それがだいたい70年ぐらいの周期で起こっている。
[資本主義1.0]
英国の産業革命に始まり西洋諸国が次々に生産性の高い工業を展開した。
西欧は安価な工業製品を大量に生産して豊かになったが生産力が過剰になり、
約70年後1836年に恐慌に陥った。
[資本主義2.0]
そこで英国はアヘン戦争(1840)で中国の生産力を破壊し、
自国ネズミ講の「下」に組み入れた。
他の西洋諸国も植民地を拡大し、自国のネズミ講の下に組み入れて過剰生産力の
はけ口とした。
このシステムも第一次大戦(1914-1918)とロシア革命(1917-1922年)で終わったかに
見えたが、欧州復興とともに世界はふたたび過剰生産になり、植民地囲い込み
(保護主義・ブロック経済)と第二次大戦を経てようやく終わった。
第二次大戦は5大工業国による「工業生産力の破壊合戦」である。
5か国のうち米国の工業生産力だけが無傷で生き残り、戦後の覇権が確定した。
米国は自分で他国の生産力を破壊したわけではなく、
わざと参戦を遅らせて欧州の勝者とアジアの勝者を叩いた。
資本主義がリセットされるときの生産力破壊には米軍が直接手を下す「米日型」
「米独型」のほかに、米軍が手を出さない「独英型」「独ソ型」があるということ。
[生産力叩き合いの図・第二次大戦]
米国----------覇権確定
↓ ↓
日本 ドイツ
↓ ↓
ソ連 英国----覇権喪失
[資本主義3.0]
それから63年経った2008年9月、米名門投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻して
金融危機が始まった。
しかし米国の政財官界が愚かだったからサブプライムローン問題が生まれたのでは
なく、もはや「だれがやってもダメなものはダメ」な時代に突入したからそうなっ
たのではあるまいか。
資本主義が両者ともに「正ピラミッド型」が続くこと(末広がり)を前提にしたシス
テムである以上、人口が頭打ちになればネズミ講は機能しない。
1930年代の日本も同じ。元々「下」に敷くべき広大な国土や植民地を持たない日本
では、いくら選挙で政権交代をしてもうまく行くはずはなく、不況に直面した国民
の不満はなかなか解消しない。
そこで「もう議会制民主主義や政党政治は役に立たない」と見切りを付け、社会主
義革命を夢見たり、政党政治家を排除して軍部主導の政権を作ろうと考えたりする
者が出て来た。
それが1931年の満州事変、1932年の「5.15事件」、1936年の「2.26事件」。
[資本主義4.0]
アメリカが大恐慌から脱出したのは、ニューディール政策ではなく
「世界大戦という公共事業」のおかげ。
だからオバマのグリーン・ニューディールで不況から復活できるわけがない。
戦争によってライバル国の生産力を破壊し、
その戦後復興事業をなるべく自国企業に排他的独占的に受注させ利益を上げる。
同時にライバル国が回復しすぎないように制御する。
これがアメリカが日独に対して行った「ネズミ講リセット」の方式。
インドと中国は「これ以上成長するな」という欧米先進諸国の警告を
第二次大戦前の日本のように無視したのだから(直接・間接に)戦争を仕掛けら
れるのは当然。
[おまけ]
日米同盟は第三国の脅威から日本を守るためにあるのではなく、
米国の脅威から日本を守るためにある。
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これは歴史と投資を学ぶ者にとって、すごくしっくり来る説明です。
私はこれまで経験的に60-70年サイクルで社会の動乱が起こるということがわかって
いても、漠然とした説明しかできませんでした。
たとえば以下のブログではかなりの長文で社会のサイクルについて述べていますが、
「寄生者の増加と既得権化」「価値創造技術vs収奪技術」「支配の正統性とアイデ
ンティティのゆらぎ」などというキーワードで散発的に構築を試みただけです。
興亡のサイクル(1)-(8)を読む場合はここから(長いです)
http://wildinvestors.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/2_ad36.html
「なぜだろう?」とずっと思い悩んでいたことを、
「それはねえムーミン。資本主義というものはでっかいネズミ講なんだよ」
とスナフキンに言われ、謎が解けたような気がしています。
===[以下、脳内シミュレータ稼働]===
なるほど、植民地獲得やグローバリゼーションとはネズミ講の「拡大活動」だった
のか。新興国ブームはネズミ講が末端にまで広がったことを意味するわけだ。
もう終わりじゃねえか(笑)。
まったく、この過剰資本と過剰設備はどうすんだよ。
インドや中国まで自動車を作ってんだから、ビッグ3がヤバくなるのも当然だぞ。
それは自動車業界だけじゃない。あらゆる業種で言えることだ。
次に来るのは、「子」の奪い合いだな。
経済的には保護主義やブロック化ということになる。
それぞれの国が自国産業を保護し、ライバル国が潰れるのを待つ。
しかしそれでは過剰生産力はなくならない。
設備が物理的になくなってしまうまで需要不足が続くだろう。
最終的にはやはり戦争かな。日本が潰されなければいいが。
そういえば、日米戦争も中国の「巨大市場」を巡っての争いだった。
結局は共産党とソ連の作戦通りに奪われたわけだが。
植民地を持たない日本が大陸に活路を見出そうとしたのもしょうがない面はある。
南方海洋に向かったほうが良かったと思うが、どの道アメリカとは衝突していただろう。
ソ連で思い出したが、共産主義も東欧・アジア・中南米と拡大して70年で崩壊した
な。あれもでっかいネズミ講だったんだろうか?(笑)
日本をないがしろにして中国・韓国・北朝鮮に尻尾を振っている人たちも、
ネズミ講の拡大営業をしていると思えばわからんこともない。
自分の「子」を増やせば上納金が入るからな。
経済合理性を優先すれば、国益や拉致被害者など関係なしってわけだ。
移民を増やそうとしている連中も同じか。
日本国内にネズミ講の「下」を入れようとしている。
犯罪や生活保護のコストは他人に払わせようと思っているんだろう。
国を乗っ取られた後、自分たちが「下」に落とされることも全く考えてないね。
歴史のサイクルを読むと、政局混乱のあとは言論弾圧、テロ、独裁者登場だな。
戦争や内乱に備えなくてはなるまい。
===[脳内シミュレータ終了]===
こういった大きな流れを読むと、
年金が危ういことなんかとても小さな問題に思えてくるから不思議です(笑)。
100年に一度の危機と言いますが、今はまだ危機でも何でもないですよ。
特に日本人は戦後に、家も食い物もない状況を経験してますからね。
しかし今後は再び、ヤバイ局面がやって来るかもしれません。
そこらへんの「人生ヘッジ」についても考えながら今年も情報発信して行きます。
本年もよろしくお願いいたします!
(もう2月になるよ!)
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コメント
資本主義はネズミ講という意見には激しく納得いたしましたw
無限に膨張できる訳が無いと常々疑問に思っていましたから。そのぼんやりした考えをハッキリさせてくれて感謝いたします。
細かいことですが、日本の場合は防衛の意味合いが強く、朝鮮にしろ満州にしろ持ち出しです。南方にしても資源獲得なので意味合いが違います。唯一利益を出していたのが台湾ですか。
日本の場合は、世界恐慌を高橋是清の政策で、60日程度で回復させていることから別問題と言えるでしょう。
まだまだ、日本は経済的には、東北が貧しいままですし、その段階までいってなかったとか思います。
私が不勉強なだけかもしれませんが。
しかし、マスコミが一番「下」に落とされる危機感が無いですね。
日本が戦争によるリセットを選ばないのであれば、別の経済モデルと防衛力を持たざるを得なくなりますね。機械化だけでは膨張への回答にはなりませんから。
膨張と収縮を繰り返すような形が必要なのかもしれません。ただ、収縮を受け入れられるかどうかは甚だ疑問ですが。
これは人口の問題にもいえることでしょう。
今年もよろしくお願いします。
投稿: ev | 2009年2月 2日 (月) 19時20分
evさんと話をするといつもディープになってしまいますが…(笑)。
日本の防衛にとって、本当に満蒙は生命線だったんですかね?大陸の港の背後よりも防衛線を広げた時点で、つまり朝鮮半島を併合した時点で大陸国家の宿命である生存圏の無限拡大(=勝てば勝つほど防衛線が広がる)を背負い込んだ気がします。
そして「満蒙は日本の生命線」というスローガンは、半島や大陸に日本の資源を流すための「詭弁」だったのかもしれません。東北農民の飢餓や身売りは、満州や北朝鮮の工業化の犠牲であったと解釈しています。
戦争によるリセットですが、私はそれもやむなしと考えています。ただし日本が犠牲にならない形で(笑)。
昔も今も世界は膨張と収縮を繰り返し、70年おきぐらいに戦争や疫病によって「人口の調節=収縮」を行うのではないでしょうか。
投稿: 逆張り投資家 | 2009年2月 4日 (水) 20時48分
逆張り投資家さん
未熟ながらも本質を見るように努力はしてますが、ディープに考える本サイトの趣旨に添えているのならば光栄ですw
さて、満州についてですが、私も必要とは思えません。これは日韓併合もですね。
おっしゃる通り、併合したことにより防衛線が拡大してしまいました。古代ローマと同じですね。
それと、ソ連のによる共産主義の脅威がありました。(当時、日露戦争の対ロシア工作で革命勢力に協力したのに皮肉な話です)
ただ、必要ないとは思うものの、ソ連の脅威をどう考えるかが問題ですね。あと、石原莞爾の存在も外せません。
東北の困窮は、国家予算の朝鮮への割り振りからして延びた防衛線の為に犠牲になったと見ていいと思います。そのせいで515事件や226事件につながったと。
何か、すべての躓きの元は日韓併合のような気がしてきましたw
この経験を活かして、世界中で戦争しようが日本だけは生き残れるようにしていければと思います。それには自己完結能力が必要ですが。
あと、朝鮮半島には深入りしないw
投稿: ev | 2009年2月 5日 (木) 01時20分
evさん、
全く同意します。「おまえは俺か!」というような歴史観ですね。
ただ最近のように保護主義の動きが出てくると、資源や植民地のない「貿易立国」のリスクが際立ちます。ブロック化したらどうすりゃいいんだと、昔の人も考えたに違いありません。
同じ轍を踏まないようにと思いつつ、どうしてもそうなってしまうのかと考えてしまいます。
投稿: 逆張り投資家 | 2009年2月10日 (火) 11時05分
拝啓 管理人さん
明日21日に批准されてしまいそうな「 女性差別撤廃条約 」は天下の悪法であります、
断固として反対致します!
反対の方は 首相官邸 自民党民主党本部 電子政府の総合窓口と
更には平沼たけ夫 戸井田とおる 赤池 馬渡 早川代議士に地方政治家諸氏に反対のメールを電話をファックスをして下さい。
勿論 私も力の及ぶ限りのメッセージをニュースサイトへのコメントを行っておりまする。
さり乍、 時間が力が足りません!
伏して懇願致します 日本と日本人の明日の為に未来の為に何とぞ一臂の力をお貸し下さい。m(__)m
僭越乍乱文にて 敬具
追伸、詳細はトノゴジラさんのサイト
若しくはフランスからのラブレターふんわりウヨクさんのブログにありますご覧下さい。
投稿: (^O^)風顛老人爺 | 2009年4月20日 (月) 23時26分
拝啓 管理人さん
緊急事態です、この連休中5月早々2日よりに我等が日本の隙を狙い台湾シナ両国が尖閣諸島占拠計画 船による遊よくを計画実施します。
残念乍マスコミでは報道されておりません取り急ぎお知らせ致します。m(__)m
乱文にて 敬具
投稿: (^O^)風顛老人爺 | 2009年5月 1日 (金) 06時28分
逆ねずみ講を意識しつつ、毎日中小企業の銀行交渉とかしてます。
逆ねずみ講は、日本国内でも言えると思うのですが、東京を頂点に、ねずみ講が形成されているので、地方の疲弊は、東京解体以外、方法ないと思いますね。
市場が100%管理されていない、新興国がこれからは一番です。なんせ、国家の目が届いていないような国が東アジアにもたくさんあるからね。平均所得1万円くらいの所に、ベンツやレクサス走ってるんだから。
投稿: 『たに』 | 2009年5月 8日 (金) 15時15分
『たに』さん、
ネズミ講を日本の中にあてはめて、「東京中心のため地方は地盤沈下」と見るのは面白いですね。地方の代わりに新興国が勃興し、そのアガリで東京などの大都市はまだ維持できていると。
なんだか、不動産のドーナツ現象みたいですね。駅近い中心部はまだマシで、近郊のベッドタウンが住人とともに高齢化。むしろ開発されたばかりの路線やモールができたあたりが活性化しているのと同じことが起こっているのかもしれません。
投稿: 逆張り投資家 | 2009年5月18日 (月) 19時48分
たまに見ています。
そんなに悲観しないでくださいよ。
Solowのパラドックスにかかっていますね。
you tubeで、イノベーションの経済学3-1-2から3-1-3を検索すれば、明るい話をしていますよ。
投稿: ぎったんばったん | 2009年7月19日 (日) 23時56分
ぎったんばったんさん、
私のほうが自分のブログを「たまに」見ているようですね(笑)。
池田さんの話、とても面白かったです。ありがとうございました。
私は経済の最重要要素は「文化・価値観・国民性」で、それがイノベーションやアイデンティティ・幸福感を支えるのだと考えています。だから先進国には先進国になった明確な理由があり、今の新興国が先進国になることはほとんどないと思っています。
そんなわけで日本の産業やイノベーションにはそれほど悲観していません。しかし多くの日本人は壊し合い・殺し合いの時代が迫っていることをまだわかっていないのではないでしょうか。敵に武器や技術を贈って、自分の首を絞めている状況です。
本当は「やればできる子」なんですがね。アメリカの次ぐらいには。
投稿: 逆張り投資家 | 2009年8月21日 (金) 08時51分