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2011年4月25日 (月)

永久保有ポートフォリオ(1) それは「成長する債券」である。

投資の仕事を20年以上続けてさまざまな考えや技法を試してきた結果、改めて強く思うことがあります。

それは

最も投資効率が高い技法のひとつは、
バフェット的な銘柄を半永久的に保有すること。


という結論です。

 

「何をいまさら」なんて言わないでください。

実はこれよりもリスクが低くて収益率が高い手法はいくつかあると思っています。しかし投資結果と投入した労力・時間との比率では、バフェットの方法はダントツで効率が良いというのが率直な感想です。

 

バフェット流投資の基本的な考え方を、私はこう理解しています。

  1. 参入障壁が高く、なくてはならない業界の消費者独占型企業を保有する。そういった企業はインフレのときも値上げ可能で、高い利益率を保てるから。
  2. 実は値上がり志向ではなく利回り志向である。

 

実際にバフェットについて書かれた本を読んで保有銘柄を確認すると、思考の根底に「利回り比較」があることがわかります。だからごくまれに国債や優先株を保有することがあるのです。

しかし基本的には株、それもインフレのときでも利益率を確保でき、時間とともに配当と元本が雪だるま式に増えてゆく成長する債券」のような株式を好んでいることがわかります。

 

たとえば10年国債の金利が5%だったとしましょう。これは10年経っても名目元本は変わりません。100万円の投資なら10年後に償還されても100万円 のままです。そのときに10年国債金利がまた5%なら、次の10年の名目収益率も5%のままで投資を継続することになります。

しかしバフェット流は、元本が成長することを期待しているのです。たとえ配当利回りが3%でずっと変わらないとしても、10年後に株価が3倍に成長していれば最初の投資金額に対して配当利回りは9%になります。同じロジックで20年後には27%となります。

これが「成長する債券」のイメージです。

 

そんなうまく行くのか? と思うでしょう。

10年で3倍というのは年率にすると11.6%ぐらいの成長になります。3%の配当を出しつつそれを続けることは大変なのですが、業種や国によってそれが可能な場合があるのです。

そしてバフェットはそれ以上の収益を継続的に実現できる企業にしか投資しておらず、だからこそ銘柄選択に徹底的にこだわっているわけです。

私の感覚だとそんな会社は世界にせいぜい30社ぐらいしかありません
この手法は銘柄選択の幅が狭いので、結果として個別銘柄を半永久的に保有することが多くなります

 

したがって「バフェットは長期投資で財を成した」と言うのはちょっと正確ではないかもしれません。

なぜなら「個別銘柄の長期保有」と「優れた長期リターン」はともにバフェット流投資の「結果」に過ぎないからです。

バフェット流だと結果として同じ銘柄を長期保有せざるをえませんし、
また長期間の結果を配当込みで評価しないとその威力がわかりません。

 

しかしそれらに因果関係があると誤解し、
「長期投資をすればどんな手法でも儲かる」と考える人もいるようです。

単純なバイアンドホールドでも人口が増えているとか、通貨価値がどんどん下がってしまう場合には長期保有で名目的には儲かりますが、そうでない場合に儲かるとは限りません。

しかしそれは日本のように人口減やデフレに苦しまないとわからないかもしれません

そのあたりが、長期投資に対する誤解を生んでいる理由なのでしょう。

 

しかしこの手法、よほど胆の据わった賢い人」か「よほど単純に割り切れる人」でないと続けるのが難しいということもよくわかります。

(次回に続く)

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