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2011年8月 3日 (水)

福島原発メモ:再臨界は起こりうる

シリーズを放置してすまんです。

元東芝の原子力専門だった先輩と話す機会があったのでメモします。まだ裏は取っていませんが、とりいそぎ。

 

1. 再臨界は起こりうる

再臨界を起こすには特殊な配置と減速材(水)が必要だから、福島原発でそれが偶然に起こる可能性はほぼゼロだという人もいる。

しかしこれは効率的にエネルギーを取り出すしくみであって、制御されない核エネルギーを放出するだけなら高濃度のウランがあればこと足りる。

証拠1 東海村事故ではバケツだけで再臨界を起こした

証拠2 核兵器に水は必要ない

 

2. 実はアメリカの原発もヤバイ

アメリカはスリーマイル島の事故(1979年)以来、原発を作っていない。つまりどの原発も30年以上は経っているということ。

そして技術者が育っていないので、日本と組むことにしている。

 

3. 日本は水冷、アメリカは空冷

アメリカは富士山のような形をしている空冷式の原発が主流。

それに対し日本は水が豊かであるし、コストの安い水冷式が主流になった。

別の言い方をするとコストを抑えるために立地は海岸沿いに限られているということ。地盤の弱さや津波のリスクはあまり考慮されていない。

 

4. 昔は緊急事態に対する議論が活発だった

その先輩が東芝にいた頃は、「旅客機が突っ込んだらどうなるか」など緊急事態にそなえた議論が活発になされていた。そのためにロボットを作る動きもあった。

しかしそれはいつしか「原発事故は起こらない」という論調が主流となり、備えもなくなってしまったようだ。ただこれは東芝が決定したことなのかどうかわからない。

「考えなければリスクは存在しない」という日本的な発想かもしれない。 

 

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コメント

いつも楽しく読ませていただいております。

私は学生(大学院)時代まで原子力工学専門でしたので再臨界についていくつか事実関係を指摘させていただきます。

1.東海村の事故
東海村の事故ではウラン化合物の”水”溶液を用いてました。また、周囲には囲むように冷却水が流れており、この配置が臨海を引き起こしたようです。
2.原爆
ウラン原爆の場合、TNT火薬で爆縮して中性子密度を高めます。これが減速材の代わりです。

ですから、臨界には水が必要です。もちろん原子炉内には水がありますので臨界は起こり得ます。ただ、少し臨界し、熱が発生すると水が蒸発しますので、爆発=臨界をある程度保つ、可能性はかなり低いです。
しかし、燃料の配置、圧のかかり方など薄い確率を積み重ねていけば0%とは言い切れません。そこで、きっかけとなる臨界を起こさないようにホウ素(中性子を吸収)を入れているようです。ホウ素の存在下で臨界が起きる可能性はほぼないと考えられます。

これはあくまで学生時代に学んだ知識ですので、実際に携わっている方の意見より信頼性が劣りますがご参考にまで。

原発関係の政治の迷走っぷりはひどいですね。自分は技術でなく政治に振り回されるのが嫌で原子力業界へ進むのをあきらめました。


匿名希望さん

どうもありがとうございます。
証拠や反証を探していたので助かりました。

>爆縮して中性子密度を高めます。これが減速材の代わり

>ホウ素の存在下で臨界が起きる可能性はほぼない(中性子を吸収)

このあたりは特に勉強になりました。


しかし政治に振り回されるのがイヤでその道を諦めたのですか。
もったいないことです。

先端技術にまともな人が参入しなかったり、途中で諦めるのだとしたら、人材の質が落ちて長期的に恐ろしいことになりますね。政治や経営の世界もそうなっているような気がします。

あ、途中で止まっているテーマに戻った(笑)。

 

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