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2011年9月 7日 (水)

保護主義・排外主義の風が吹くとき

スイス国立銀行(SNB)がフランの対ユーロ相場に上限を設定し、
「必要となれば断固たる決意でこの水準を防衛する」と表明しました。

その瞬間にユーロ/スイスフラン相場は防衛ラインの1.2にまで跳ね上がり、
スイスフランは記録的な急落をしました。


もしこれが本当に可能なら、キャリートレードのチャンスです。
ユーロのほうが金利が高いので、ユーロ買い/スイスフラン売りで
値下がりを心配することなく金利差を稼ぐことができます。


しばらくはポジション解消や新規のキャリー取引が入り
スイスフランはユーロに対して安く推移するでしょう。

チャートでは、上昇を続けていたスイスフランが急落する様子がはっきりと出ています。

(チャートはこちら)
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51013309.html


日本も他人事ではありません。
野田首相は円高の是正を標榜していますが、他国は内心おもしろくありません。

あからさまでなく、いかにスマートに円安に持ってゆくか。
その手腕を試されます。



ただしこれらの動きを長期かつマクロ的に考えると、
混乱の火種になりうることがわかります。

本音を言えばどの国だって、自国通貨を安くしたいところです。
通貨高は産業の流出を招き、失業を輸入することになるからです。

しかし自由貿易のタテマエから、あるいは保護主義が世界大戦を招いたとの反省から
おおっぴらに為替を操作したり自国産業を保護することはマナー違反でした。



それでも世界的に不況が広がってくると、そんなことは言ってられなくなります。

サブプライム危機以降は通貨を安くする国を「為替操作国」と言って牽制したり、
外国製品に難癖つけてブランド価値を落としたり、
あの手この手で自国産業を保護することが優先されました。

国家が国民を守るために存在している以上、それは当然のことです。


しかし「その当然のこと」が積み重なってゆくと、
あからさまな排外主義・保護主義にエスカレートします。

そして原料と市場の確保に走ります。
まさに帝国主義が衝突した世界大戦そのままです。



今なら良くわかります。

なぜ、大恐慌から世界大戦に至ったのか。
なぜ、戦前の日本が大陸や南方に進出したのか。
なぜ、今の中国が軍備拡大と権益確保に血眼になっているのか。

かつてと同じことが今、違う形で再現されようとしているのです。



当時と今では、情報の広がり方が違います。
また核兵器の発達により、大国同士が簡単に戦争できないようにもなりました。

しかしだからこそ、形を変えた戦争の手口は高度化しています。
産業スパイ、宣伝工作(他国メディア・教育支配)、洗脳、人口侵略などです。

それに関して日本は一方的にやられっぱなしです。
面白いようにドツボに嵌められ、わけもわからぬまま自滅しています。



不安に思うだけでは何も始まりません。しかし

1. 戦前と似た状況であること、
2. 形を変えた経済戦争・情報戦争が激化していること、
3. 多くの日本人はそれに対処するどころか、やられていることにすら気付いてない

ということは認識しておきましょう。

まずは局面と立場を理解することからスタートです。

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