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2011年12月20日 (火)

幼稚園児でもわかる高速増殖炉

「ねえパパ。高速増殖炉ってなあに」

「おっ、最近の幼稚園ではそんな話するのか」

「ちがうよー。テレビで言ってたんだよ」

「よし、じゃあ説明してやる。パパの体を原子炉だとしよう。 パパがウラン235を食べるとウンコとオシッコになる。 出てきたほかほかウンコの熱でタービンを回して発電するのが普通の原発だ」

「それは知ってる。前に聞いたよ」

「まあ聞け。高速増殖炉はもっとスゴイんだぜ」

「どうスゴイの?」

「高速増殖炉ではウラン238を食べる。するとウンコとオシッコになるよな。 このウンコに、オシッコをものすごい勢いでかけるとまた別の食べ物になるんだ」

「ええー! ウンコが食べ物になるの!」

「そうだ。しかも最初に食べたより多くの食べ物ができるんだぜ。 それを食べて、出てきたほかほかウンコでまた発電する」

「じゃあもう、食べ物を買わなくてもいいってこと?」

「いや、その魔法が使えるのは1回だけだ。 でもウラン238はウラン235よりも100倍以上多くあるんだ。 そのへんに生えている草を食べたら、お尻からサラダが出てくるようなもんさ」

「スゴイ!スゴイよパパ!」

「ただそのウンコは人間には猛毒だからな。 夢の技術だけどこのまま進めて良いかわからんね」

「ありがとうパパ! さっそく友達に教えてくる!」

 

この時点で、俺が幼稚園で「うんこパパ」と呼ばれることになるとは考えてもいなかった。

そしてこの会話が、日本の原子力政策の大きな転換点となった。

 

 

 

・・・かどうかは、定かでない。

(終)

2011年12月19日 (月)

金正日総書記死去 - 微かな違和感

金正日総書記が死去したと朝鮮国営テレビなどで報道されています。死亡したのはおととい12月17日で、現地指導の途中で過労のため列車の中で亡くなったとのことです。

 

普通に受け止めたら何も疑問はないのでしょうが、ちょっとだけ私の心にひっかかるものがあります。

  1. 発表が2日後とは早い気がする

    独裁者の死は、通常長いこと秘密にされます。最上級のインサイダー情報を持った人々が、権力拡大のため暗闘を繰り広げるからです。それが発表されるときはすでに権力闘争に決着がついているか、発表することで利益を得る勢力がまだメディアを掌握しているか、敵対勢力に漏れてしまったときです。

    今回は発表までに2日かかっています。死去自体は意外な感じでしたので充分な準備があったようにも思えません。闘争が続いているのか決着がついたのか、ひょっとすると闘争の「結果」かもしれないと考えたりします。
     
     
  2. 死因がやけにはっきりしている

    原因不明では困ります。しかし「精力的な現地指導ため過労で」というのも、具体的で決め付けが過ぎる気がしています。独裁者が過労で死にそうになったら、電車なんか乗らずに休みますよね?まるで誰かが用意した「それっぽい理由」を読み上げているような感じです。

 

ちょっと考えすぎなのかもしれません。

しかし「総書記が死去したから権力争いが激化しそう」という因果ではなく、「 権力争いが激化した結果、死亡」という可能性も捨て切れないと考えています。

 

これは韓国も日本も緊張するでしょう。

しかし一番緊張しているのは、中国かもしれません。

冬は鴨緑江(おうりょくこう)が凍るので、難民も軍人も渡河しやすくなります。

 

 

2011年12月13日 (火)

EUで英国が孤立? いえいえ、欧州合衆国入りは当然拒否

欧州サミットではEU27ヶ国が通貨統合(ユーロ)から財政統合に進む方向性を打ち出しました。英国だけがそれを拒否しましたが、これは歴史的な転換点になるかもしれません。

英国がバスに乗り遅れたとか、金融街「シティ」の利益を守ったなど小さな話ではなく、世界の勢力図がガラリと変わる可能性があるのです。

 

EUはもともと経済的なつながりを強めることで戦争の可能性を減らし、アメリカ・ソ連などの大国に対抗するために作られました。つまり

  • 安全保障
  • 経済統合

2つの側面があるのです。

そして潜在的にはドイツ封じ込めの意図もあったと思います。多国間の枠組みでドイツの行動を縛りながら、その経済力の恩恵をみなで受けようという構図です。

 

さて英国の立場であれば、地域の経済統合であるEUに参加しない手はありません。参加しなければ日米欧の大競争の中で埋没してしまうでしょう。

しかし通貨まで統合してユーロに参加するとなると、考えてしまいます。

なぜならば通貨発行権は国家主権の中で重要なもののひとつであり、それを放棄することは他の大きな組織に飲み込まれることを意味するからです。

今回の欧州ソブリン危機で露呈したように、通貨が同じで財政政策が違う状態は不便きわまりありません。通貨統合の行き着く先は財政統合であり、欧州合衆国への参加です。

そんなもの、英国が拒否するのは当然なのです。

 

日本に置き換えて考えてみましょう。

たとえばASEAN+3、 ASEAN+6、TPP何でも構いません。地域経済や貿易を活性化するための枠組みには参加すべきでしょう。国益を失わないように立ち回って、自由貿易のメリットを享受すべきです。

しかしそこから進んで、中国・韓国・ASEANなどと同じ通貨を使い、ゆくゆくは財布も一緒にしましょうと言い出したらどうなるでしょうか?

それはほぼ同じ国になるということで、単なる「近所づきあい」とはレベルが違います。

 

だからこそ多くの人々が、「ユーロ構想自体が無理なんじゃないか?」と言ってきたのです。

ラテン・ゲルマンなどが混ざるだけでも厄介なのに、トルコを入れようとしたときは「何を考えているのか」と私も思いました。

特に英国にとってみれば統一欧州はナポレオンやヒトラーの悪夢が再現しかねないわけで、願望と牽制を込めて「ユーロは成功しない。我々は参加しない」と距離を置いてきたのです。

 

今回、重要な点が2つあります。

ひとつはユーロがドイツ主導の統一欧州に向かう可能性が高まったこと。

これまでは戦争責任を問われ膝を屈してきたドイツですが、各国が競争的にドイツに媚びなければならなくなったことで主導権を取り戻すかもしれません。

そのあたりはフランスの手綱捌きもあると思いますが、パワーバランスとしてはドイツのほうに大きく傾き始めています。

 

もうひとつは、英国がまだ海洋国家として正気を保っていること。

統一欧州の可能性が高まったのであれば、同じ懸念を共有するロシアと手を組む必要が出てきます。そう遠くないうちに何らかのシグナルを発してくるでしょう。

ロシアほどの緊急性はありませんが、英国は日本にも接近してくるはずです。しかし今の日本政府がその意味を理解して対応できるかどうか、はなはだ疑問です。

 

正気を失って久しい日本を尻目に、世界は大きく動き始めています。

 

 

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