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« 米中冷戦における日本(7):日韓、米日、沖縄の相似形 | トップページ | 米中冷戦における日本(9終):中韓朝との冷戦か、米英とのリアル戦争か »

2012年9月11日 (火)

米中冷戦における日本(8):「戦利品」としての日本の価値

もう一度、歴史を踏まえながら現状を考えてみましょう。

歴史の本を読むと「日本はロシアが怖くて日清・日露戦争を戦って勝利し、朝鮮半島を勢力下に置いた」とあります。

しかし今になって考えるとかなり不思議な話です。

わざわざ半島に拠点を作って陸上でロシアと対峙するなんてキチガイ沙汰ではないですか!

強大な大陸国家に対抗すると軍備負担がツライから、朝鮮半島は長いこと中国の属国だったのです。それと同じ種類の苦労を背負い込んで、しかも相手はロシア。

もちろん当時と今では軍事技術が違います。しかし昔のほうが海を越えて戦力を展開することは難しかったでしょう。 どう考えたって海を挟んだほうが楽に決まっています。  

日本のほうからロシアに向かって陸上の戦線を拡大し、さらに樺太でも南北で対峙するような講和を結んでおいて「ロシアが怖い」もへったくれもねえだろう、と思うのです。

 

ここである読者さんから 「日露戦争当時、ロシアの海軍力は圧倒的だった」 とご指摘をいただきました。私のほうでも考え直して加筆・修正させていただきます。

・・・思い出しました。

バルチック艦隊が極東に到着すれば、ロシア旅順艦隊と呼応して日本の制海権が危うくなります。さらに時間が経てばロシアがシベリア鉄道を複線化し、極東に軍備を大量輸送します。

その前にロシア艦隊を各個撃破しておかないと、制海権を失うことはほぼ確定だったのです。

そこで朝鮮半島に上陸して遼東半島へ進軍、旅順艦隊を陸と海から撃滅(陸軍は二〇三高地から砲撃)。遅れてやってきたバルチック艦隊を日本海海戦で殲滅したのでした。

それが終われば「さあ撤収」というわけにも行きません。その後もロシアに陸海軍の拠点を作らせないために、朝鮮半島を確保することは重要でした。    

日露戦争はロシアと日英米の東アジアにおける制海権争いであり、  勝った日本は欧米列強に肩を並べることができました。

負けたロシアはその後半世紀にわたって海軍を立て直すことができませんでした。それが可能になったのも、「日本が朝鮮半島を確保していたから」かもしれません。

ミサイルが主力の現在とは比べ物にならないぐらい、当時の朝鮮半島には価値があったということです。

 

 

 

改めて、日本が朝鮮半島に進出した理由を並べてみます。

  1. 少なくとも日露戦争においてバルチック艦隊合流前に旅順艦隊を撃滅しておく必要があったので、それを朝鮮半島から陸軍を上陸させて実行した。その後もロシアの極東進出を抑えるために、朝鮮半島に拠点を作って牽制する必要があった。
     
  2. イギリスやアメリカにしてみれば、自分たちの手を汚さずしてロシアの南進を食い止める楔(くさび)が欲しかった。
     
  3. 「大国を争わせることで漁夫の利を得る」という大韓帝国の戦略に、まんまと嵌められたのかもしれない。
     
  4. 「せっかく強くなったんだから、俺たちも植民地を切り取ろうぜい。ヒャッハー!」という気持ちがあった。
     

特にイギリスは揚子江を挟んで利権を持っていたため、日本が朝鮮半島に進出してロシアと角突き合わせたことはプラスでした。そしてこれは日英同盟(1902年)で日本を支援した最も大きな狙いだったと思います。

Rekkyouzu

(こちらからいただきましたhttp://www.ne.jp/asahi/koiwa/hakkei/tyugogusi14.html)

 

 

しかしもはやイギリスの勢力圏を守るために大陸に出兵する必要はありません。

代々お侍の血筋で「大陸で武勲を立てたい」と強く願う人もいないでしょう。

向こうのほうから日本を巻き込もうとするのでなければ、日本のほうから朝鮮半島や中国大陸にちょっかいを出す理由はなくなったのです。

「唇亡びて歯寒し。日本の国防のために朝鮮半島を守れ」「満蒙は日本の生命線」というスローガンは、今の日本にはまったく当てはまりません。それどころか当時ですら、大陸に資金や技術を流すためのプロパガンダだったのではないかと疑ってしまいます。

 

それよりも日本は、沖縄や台湾を守らなくてはなりません。

なぜなら日本のエネルギーは中東に依存しており、それを運ぶために数多くのチョークポイントを通らねばならないからです。

特に台湾や沖縄を中国に取られると、日本の石油を止めることが可能になります。シーレーン防衛の上で、台湾や沖縄が中国に併合されるのは大変マズイのです

 

エネルギー白書2010
第1章 各国のエネルギー安全保障の定量評価による国際比較」より

【第114-3-4-1】石油のフローと主なチョークポイント

114341

 

 

さらに各国のチョークポイント依存度を見ると、日韓が突出して高いことがわかります。

【第114-3-4-2】各国のチョークポイント依存度の推移

114342  

 

そこで各国の石油備蓄まで考慮するとこんなことが言えそうです。

  1. 台湾や沖縄で石油を止められると韓国は即死
     
  2. 日本は備蓄でしばらく持ちこたえるが、そのうち干上がる
     
  3. その海域で戦闘が起こると中国まで即死
     
  4. アメリカにはほとんど関係ない
     

 

これだけ見ると日本はシーレーン防衛のために独自で頑張らなくてはなりません。

しかしここでひとつ、朗報があります。

というのも日本にとってのシーレーンは、米軍が中東に展開するときにも使われるそうなのです。

噂では横須賀で整備した艦船は新品よりも絶好調になるとか(笑)。

米豪日の三角形で太平洋を内海とするためには強敵の中露を押さえ込む必要があります。そのためにもアメリカは日本を手放せません。

しかし仮に沖縄・台湾あたりを中国に取られてしまうと、要石の日本が危なくなります。ということはつまり、アメリカの西太平洋の制海権が怪しくなるわけです。それだけでなくインド洋そして中東への道を制限され、下手をすると中東に軍を展開できなくなります。これはアメリカの世界覇権を揺るがす大事件です。

アメリカは朝鮮半島を手放すとはできても、
日本沖縄台湾を手放すことはできない。

それが日本と韓国の最大の違いです。

 

実は、日本の存在はアメリカの覇権を支える大きな柱なのです。

おそらく右腕または左腕一本ぐらいの価値はあるでしょう。

アメリカは第二次世界大戦で覇権を確立しましたが、日本こそが最大の戦利品ではなかったかと考えています。

しかもこの戦利品、自分でカネを稼いで基地の代金を払ってくれる。米国債を大量に買って赤字を補填してくれる。選挙権を与えなくても良い。社会保障の心配もしなくて良い。世界最高の自走式ATMと呼ばれるゆえんです

 

書いててちょっと悲しくなりましたが、続けます。

アメリカが怪物的な覇権国でありつづけたいのなら、日本のサポートが必要。

日本がいなければアメリカは滅びるわけではないにしても、ただの大国になる。

だからこそ中露朝韓は、日米を仲たがいさせようと必死なのです。

 

日本から見ると、敵に回すと最も怖い奴がこちらを必要としているというのは、非常にラッキーです。

世界有数の海軍国同士が利害を一致させてシーレーンを守るのであれば、それを邪魔する者はありません。 

仮に日本がアメリカと敵対したり、単独で中露と対抗しなければならないとしたら、軍事費負担だけで国が潰れるでしょう。

「朝鮮半島はずっと中国の属国だった」と笑うつもりはありません。今の日本やイギリスも同じ理由でアメリカに従わなければならないからです。

 

しかしそれに気付いている人はそうたくさん居るわけではありません。

マスメディアは「アメリカの衰退」を吹聴し、「アジアの友人」である中国・韓国・北朝鮮を支援しようと呼びかけます。

市民活動家は米軍を追い出し、中国人民解放軍を招き入れようとします。

末端の人間は目的を知らないまま騒いでいるわけですが、日本をアメリカから切り離して乗っ取ろうと画策しているのです。

 

対極にあるように見えるのは、「アメリカは頼りにならないから自主防衛すべき」という論調です。

軍備増強や核武装という意味であれば私は賛成ですが、それが安保破棄という意味であれば反対します。アメリカから離れたら中露に洗脳されて対米戦の手駒に使われるに決まっています。

消極的な意味ではなく、日本はアメリカと利害を共にして国を守ることがコストも安く効率的なのです。それがグローバル時代にふさわしい防衛戦略だと考えます。

実はそういったアメポチ戦略を採用できる国は恵まれているのです。

それをやりたくても戦略的に価値の無い場所であればアメリカに無視されます。価値のある場所でも力がなければ米英に奪い取られます。すでに条件が揃っており努力すればその地位を守れる日本は、恵まれているほうだと考えなくてはなりません。

 

アメポチ上等! 米国の片腕は誰でも勤まる役じゃない  

 

 

知っている人も多いと思いますが、中華思想は根本的に戦闘には弱いです。

事実を直視することができず、尚武の文化がなく、脅しとへつらいだけで権力を取れるからです。実際に戦えば総崩れとなって、相手になりません。

その代わり、洗脳・乗っ取り・移民侵略などは超一流です。

内部に侵入して抵抗力を奪った上で、好き放題に虐殺するのです。決して侮れる相手ではありません。

 

しかしこれも考えようです。

たとえ相手がロシアであっても、中国や朝鮮半島が簡単にやられるとは思えません。

日本が犠牲を払わなくとも、ちゃんとロシアの南下を防いでくれるということです。

ロシアが強くなれば彼らを助ける方向で考えますが、基本的にはその必要もないと思います。

 

 

私の見たところ韓国は「彼らにとっての真実」を北朝鮮に書き換えられて、日米と離れようとしています。

しかし実は日本も似たような状況にあります。

教育やメディアを乗っ取られ、小さな頃から洗脳されているのです。

 

歴史や地政学の事実を積み上げたら、日本は米英と協調して中露を抑えるしかありません。

新たな冷戦の最前線に立って、思想戦・電子戦を戦い抜くしかないのです。

 

しかしそれを度外視して中韓の下に入ろうという人がけっこういます。そうすれば安寧な生活が保障されるのだと。

とんでもない! 

自国民すら虐殺する大陸国家に呑み込まれたら、気楽で安全な生活などありません。戦闘が不得意な彼らの代わりに、対米戦の最前線に投入されるだけです。

 

実は太平洋戦争のときも似た構図でした。

最前線で米中と戦った日本に対し、朝鮮半島は終戦までほぼ無傷でした。

当時の「大東亜共栄圏」は今の「東アジア共同体」と同じであり、日本の犠牲の上に彼らの「世界一願望」を叶える自虐ボランティアだったと思います。

旧日本軍の無能ぶりや責任転嫁は中華思想や小中華思想とそっくりです。

かつて日本はそういった思想に毒されて、身を滅ぼしたのではないかと思います。

 

 

日本が海洋国家としての本分に立ち戻り米英と協力して中露朝韓を封鎖するのであれば、冷戦時代と同じように繁栄することでしょう。

逆に中朝韓の下に組み入れられるのであれば、必然的にアメリカと戦うことになります。日本人がやりたくなくても、それは無理だろと思っても、命令するのは中国・韓国・北朝鮮です。辛い役目を押し付けられ、決して報われることなく負けることは確実です。

えっ、米中は仲良くやれるんじゃないかって?

いえいえ、中華思想に中立者の概念はありません。ボスと奴隷以外は全員敵。アメリカもロシアもインドも、いつか潰さなくてはならない敵なのです。世界で一番であるはずの彼らはそう考えます。でも前線で戦って死んでゆくのは「奴隷」の日本人だから、がんばってね!

 

日中友好・日韓友好の行き着く先は対米戦争

 

日本への工作は過去何十年も行われてきましたが、韓国が米国側だったので「大陸勢力」と「海洋勢力」のバランスはそれなりに取れていました。

しかし韓国は軍政をやめて以来急速に「免疫力」を失くしてしまい、20年も経たずに中国・北朝鮮の勢力下に組み入れられてしまいました。それに連れて日本のマスメディアも急速に大陸側に傾斜して行った感じがしています。

本来は日本もそういった他国の工作に対抗すべきです。しかしスパイ防止法すら制定せず、軍事機密も産業機密も盗まれまくりの日本では「他人に思考を操作されるのは危険なこと」という意識すらありません。意図を持って流される情報に簡単に影響され、言われるがまま行動することが多いのです。

現在の日本のマスメディアはかなり「大陸寄り」であり、ここ数年は米国を憎んで戦わせるための下地作りのような「作品」が目につきます。このままだと「気付いたらアメリカと戦っていました」 的な状況に陥るかもしれません。

 

日本はいつでも、大陸文明と海洋文明の対立の最前線にいます。

そして現在は特に、「繁栄するか滅亡するか」の重要な分岐点にさしかかっています。

 

 

(続く)

 

[参考図書] 民間防衛

これに照らせば日本はすでに防衛の意思を無くし、大量入植で乗っ取られる直前にあります。ノービザで入国して生活保護を受けながら居座ることが出来るので、いくら軍隊を強化しても意味ありません。

また改正国籍法が通ったため、男性の認知だけで日本人がいくらでも「造れ」ます。 日本語を話せず日本に住んだこともなく本国では選挙権のない人々が、日本人としての権利を得ることができるのです。国内有権者1億人に対し、国外有権者3億人となれば日本の国益は反映されません。民主国家が選挙によって選挙のない国に滅ぼされるという、恐ろしい可能性があります。

 

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コメント

アメリカ、知れば知るほどとんでもない国家ですよね。
とんでもない海洋戦力を持っているコンビをアメポチ言っている人達って・・・。
横須賀6号ドックを持っていたおかげで、米国外基地を母港に空母を配置。
日本が戦利品なのか米軍が戦利品なのかわからない(´ヘ`;)

中国側で捨て駒の犬死よりも米国側で大人な対応&経済制裁でいたいものです。

ふと、とある所のまとめでも。物量が違いすぎる・・・。
ttp://togetter.com/li/47408
↑頭にhをつけてやってくださいな。


チョークポイントと各国の石油備蓄考慮でふと思う
>日本は備蓄でしばらく持ちこたえるが、そのうち干上がる
この備蓄を燃やして消費させるために原発を・・・
バブル崩壊した中国で消費しきれないのを売りつけるために・・・
あまり表に出さないでおきますか(´ヘ`;)

さむ さん

知れば知るほどアメリカは怖いです。中露の百万倍怖い。
だから私は積極的アメポチ派です。どうすりゃええんじゃこの化け物。

リンク先を見ましたが、面白いですね。
こんなデータが出てくるのが海洋国家の素晴らしいところ。
やめられまへん。

原発反対はどう考えても、あちら側の人ですよね。
昔からわかっていましたが、最近は隠そうともしない。
それに乗せられる日本人もなんだか。
かなり気付く人が増えてきたことが救いです。

日本はスパイや宣伝工作に弱いという話ですが
アメリカもロビー活動や宣伝工作に弱い印象があります
介入する必要性が乏しい問題に首を突っ込んでにっちもさっちも行かなくなった事が何回もありますよね

>どう考えたって海を挟んだほうが楽に決まっています。

あれ、お忘れじゃないですか?(笑)
日露戦争当時は海軍力でもロシアが圧倒的だったんですよ。
樺太、朝鮮半島2正面作戦は連合艦隊ではムリムリー♪

サッカーで例えるなら、午前中にウルグアイ(ウラジオ艦隊)と試合をして、
午後からカメルーン(プサン艦隊とでもいいましょうか。)、
止めに中4日でフランス戦(バルチック艦隊)でしょうか。
しかも10番をつけるイギリスから帰化したキャプテン三笠君のチーム合流は試合開始2日前(1903年就役の1905年日本海海戦)です。
自分で書いていて、本当に無理ゲーも甚だし過ぎますね。wwww

そんなサッカーやる位なら、朝鮮半島の付け根で、100人組み手の陸戦の方がマシ(正面が一方向に集約できる訳ですね。)という元勲の苦慮に号泣がとまりませぬ。

ミサイル主力の現代では考えられぬ地勢的価値が、当時の朝鮮半島にはあったという、お話でした。。。。

あっと当時はウラジオ艦隊じゃなくて、旅順艦隊ですね。www

丁 さん、遅くなりました。

まさにそれについて今、書いています。
パレスチナ、ベトナム、今のリビア。火をつけたのはみな他の先進国ですね。

正義感が強くて日本の次ぐらいに騙されやすい。それがアメリカの強さでもあり弱点だと思います。


nicolloさん

おお、思い出しました。
陸と海で旅順艦隊を挟撃。続いてバルチックと各個撃破して無理ゲーをクリアしたんですよね。

しかし勝った後は朝鮮半島から撤収すべき・・・って、できないよなあ。
ロシア見張ってないと怖いですから。
その後半世紀にわたってロシア海軍を不能にした明治の元勲たち。すごすぎる。

文章はちょっと考えて、加筆訂正しますね。
ありがとうございました。

日露戦争を500年単位のスケールで考えると、
徳川幕府の海禁政策(鎖国政策)による海運設備投資減少(海軍を含む)の負債を、
明治の丈夫の血で返済したと私は観ています。

同様にミサイル及び無人機に投資をしなかった私たち世代の負債を、息子の血で返済することになるでしょーなーと日曜の夜に鬱々してるこの頃です。

無人機による高速鉄道および国内航空路線を、公約に掲げる政党が必要ですな。
っていうか私たちで作れんもんかなーー。(微笑)

>しかし勝った後は朝鮮半島から撤収すべき・・・って

空母が運用できるようになる1940年には撤退(朝鮮半島の地勢的価値がゼロになる。)できるようになります。

それまでは撤退すると海軍復活フラグでしょうねが、
共産主義による産業技術が劣化(およびスターリンの大粛清)ある1930年には、後知恵ですけど撤退可能です。

その頃には帝国陸軍が大陸利権にどっぷりですから、悲劇はどこからやってくるか分からんですね。(笑)

覗き込んでみたらnicolloさんのわかりやすい追加解説が・・・。
無理ゲーを明治の元勲たちがよくこなして凄いもんだ。

新技術によって状況が変わると言うのを再認識させてもらいました。
勝った後、朝鮮半島に陸地測量部が土地を測量したのも陸軍が防衛する際に測量データから有利な砲撃補正という優位点があるのかもしれませんな。
その後に飛行機やら色々出てくるとまた変わるのか・・・。

そういえば、沖縄から海兵隊の一部を動かすのも相手側のミサイル射程とかを考えた結果でしたっけか。その時代にあった技術や情報、距離感が大事なんだなと思いました。

無人機とミサイル(ロケット)とGPS(宇宙からの視点というか測量)技術を持っている国・・・化け物チート国家には逆らっちゃいかんですな(´ヘ`;)

>そういえば、沖縄から海兵隊の一部を動かすのも相手側のミサイル射程とかを考えた結果でしたっけか。

シナのミサイル精度の上昇が最大の要因ですな。
ちゃんと人間を大気圏外に出して、生きたまま戻せるようになりましたから。
80年代はミサイルを売り込むために招待した、イラン軍将校に誤爆させるという輝かしい軍歴を持っていたんですけどね。www

>化け物チート国家には逆らっちゃいかんですな
無人機を制御するネットワーク基盤が、将来的に弱点になると思いますよ。
財政の崖問題の過程で現役パイロットの大量リストラをしますので、その瞬間をそーーっと待ちましょう。(笑)

nicolloさん、さむさん、

うーむ、勉強になる。

確かにこれまで平和を貪って来たツケを払わされそうですね。我々は危機感を覚えていますが、世間的にはまだまだ。

朝鮮半島が価値を失うのはミサイルではなく空母でしたか。巨艦大砲主義から多少は脱却したものの、「じゃ、半島も満州も要らないよね」とは行かなかったんですな。まだまだ勉強が足りません。

米軍のトランスフォーメーションも技術革新の結果ですよね。いずれ自動車も飛行機も電車も自動化されると思いますよ。兵隊もロボットになりそうですしね。ちなみにファンドマネージャーも同じですが、日本の経営者には気付かれていないようです(笑)。

原発は絶好の精密攻撃目標ですから、有事を意識するなら国内に何基も持つのは得策ではないでしょう。

数が多ければ平時の自然災害の脅威が問題になりますし、脱原発イコール石油依存でもありませんから、太陽光、風力、波力、地熱の方が有事に相応しいのでは?

プルトニウムが欲しいのであれば1、2基で十分ですし、使用済み燃料棒のストックも、既に溜まってますよ。

神鷹客船しゃるんほるすと さん、

私も賛成です。
原発は減らし、核武装する。そのほうが安全と思います。

ただ自然エネルギーは不安定ですから、化石燃料主体は変わらないですかね。
シェールガス革命で価格が下がりそうなのは喜ばしいことです。

初めまして。自分もアメリカと中国、どちらにせよ日本と言う地域は魅力的な
土地だと思います。現在の中国は太平洋にも自分の領土があれば金儲けと
増えた中国人を海外へ放出し、人口密度を減らして情報統制がしやすく
することが出来ると踏んでいます。一人っ子政策で老人を介護できる若者が
減り、このままでは労働力が日本と同じく低下するだろうと尖閣でも反日デモも
すべて機会を狙って起していました。一方でアメリカは自国の経済を支えるには
海外に依存しぱなっしでは、将来的に危ういです。そこで中東に軍事基地を設け
させる為に戦争を起し、石油をタダでもらおうとしております。イスラエルの支援も
ユダヤ人だけじゃなく、石油を供給できる領土が欲しいのが本音です。

いずれにせよ、日本がアメリカか中国寄りになっても、戦争に巻き込まれるでしょう。
恐れているのは、日本が国防軍になった際に、アメリカ軍の戦争に行かされること。
逆に中国が日本に駐屯したら、略奪・強姦・殺人が頻繁に起こるので、日米同盟を
続けるべきですが・・・歯がゆいもんです。

ドラさん、

その悩みはよくわかります。

しかし戦後日本はアメリカの属国でしたが、戦争に行かされることはありませんでした。その状況は変わらないと思います。というのもアメリカにしてみれば日本は「おとなしい飼い犬」にしておくのがベストで、猟に駆り出して戦争経験を積ませるのは怖いのではないかと思うからです。

それにアメリカは衰退していません。日欧を引き離して独走態勢にあります。私はむしろアメリカが強くなりすぎて、アジアや中東への関心を失ってしまうのではないかと恐れています。アメリカが世界の警察をやめてしまうことは、日本の国益になりません。

一方、中国の属国になれば犯罪が増えるだけではありません。中華文明には「対等なパートナー」という概念はなく、その下に入るということは殺されるだけの奴隷です。

自国民を千万単位で殺す人々が、他民族を生かしておくわけがありません。チベットや東トルキスタンの人々がどんな目にあっているか、フィリピンが米軍を追い出した瞬間に島を取られてしまったなどの「事実」を積み上げると、日本はアメリカと協力する以外に答えはないと思います。

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