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« 野合のメカニズム - 民主党は二大政党の座を死守できるか? | トップページ | 日本人の「戦う民意」 - 2012衆議院選挙結果より »

2012年12月 3日 (月)

野合のメカニズム(2) 純粋なイデオロギーは野合できない

ある知人が共産党の選挙カーでこう言っているのを聞いたそうです。

「日本にカネはあるんです! どこにあるか? 大企業が内部留保としてしこたま溜め込んでいます! それを吐き出させれば増税は必要ありません!みんなが幸せになるんです!」

 

・・・さすが共産党。

言っていることには賛同できなくとも、思わず聞き惚れてしまう演説上手

 

「おまえそれは財産権の侵害だろ」

「企業にとっては増税だから、みんな幸せじゃないがな」

「企業が喜んでカネを放出する政策を考えろよ」

いろいろツッコミたいところですが、そもそも私有財産を認めない共産党にしてみれば「民間の財産を奪って使う」という主張は一貫しています。

 

資本家は敵。だからいくら叩いても良い。

労働者は味方。だから何があっても保護すべき。

共産党は叩く敵も支持基盤もはっきりしていて、その対立構造の上に成り立っている政党なのです。

 

共産党には労働者層という確固とした支持基盤があります。機関紙「赤旗」は、新聞受難の現在にあってなお160万部以上を発行しています。

共産主義国の力が衰えても「労使の構造」いまだに変わらず、それゆえに共産党は一定の支持を持っているのです。

 

しかし共産党には、「日本維新の会」や「未来の党」と一緒になろうという話はありません。

あまりにも主張と支持基盤がクリアなので、どことも一緒になれないのです。

他の党と妥協して変にブレると、強固な支持基盤を根こそぎ失います。

受け入れるほうだって、自分の組織内に強固な一派を入れるのは怖い。だから政界がいくらゴタついても、合併の話など出てきません。

 

公明党しかり、社民党しかり。「みんなの党」もちょっとそう。

純粋なイデオロギーほど野合と無縁なのです。

 

逆に今、合従連衡を模索している人々は強いイデオロギーを持ちません。

基本的に「権力を取る」という利害で一致しているだけなのです。

 

彼らは社会党の旗色が悪くなれば民主党へ移ります (理想左派は社民党に残った)。

民主党の旗色が悪くなれば労働組合系は「民主」に残り、活動家は「維新」に移り、小沢派と理想派は「未来」へと渡り歩きます。

 

彼らは原発だのTPPだの目先のトピックを旗印にして、今回の選挙だけを乗り切ろうとします。

国家のグランドデザインを描く気もなければ、長く国を背負うつもりもありません。

極めて近視眼的な連携に見えます。

 

それに比べると、共産党の純粋さがかわいく思えてくるから不思議(笑)。

 

そりゃあ、俺は共産主義や脳みそお花畑は好きじゃないよ。

でも意見があれば聞くよ。

都合のいいときは利用させてもらうよ。

あんたらの調査は頼りになるときもあるしね。

 

しかし小選挙区制度のもとでは、そういった純粋な政党は不利です。

圧倒的な2大政党のプレゼンスの前に埋もれてしまうからです。

 

日本は元来、八百万の国です。

善悪二元論ではなく、もっと複雑で機微に富んだものです。

共産党が資本家を攻撃し、それに地主の息子が賛同するというカオスがまた素敵。

主張するのも賛同するのも自由だから、たった2つの党に押し込もうとするなよ。

 

純粋イデオロギーに政権取らすのは怖いけど、 権力志向の野合ショーばかりではなあ。

マキャベリストは好きなんだけど、国家観ゼロではなあ。

 

小選挙区で失ったものに、政治家や政党の「器」があると思います。

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コメント

相変わらず愉快な記事を有り難うございます。

『多様性を認める』ことこそ
しなやかな民主主義を生む筈ですよね。

幼稚な権力迎合に思考停止した日本の政治家は
民度を示しているのか?
平和ボケなのか?
選挙システムの問題なのか?

真のリーダーシップをもった
リアリストが活躍できる土壌を準備したいものですね。

shimasyoさん、返事遅くなってすみません!

今回の選挙結果は、日本復活の兆しだと思っています。何よりも有権者が賢くなりつつあることが心強いですね。あとはその人たちと連携して、自信を無くしている人たちをいかに勇気づけるかだと思います。

ただ小選挙区は怖いです。数年おきに若手がゴッソリ失業する業界で、人材が育つとは思えません。このあたりの構造問題を解決しつつ、政治家を育てていきましょう。

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