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2013年12月13日 (金)

独裁国家の自滅回路

北朝鮮のナンバー2である張成沢(チャンソンテク)氏が処刑されました。部下や親類縁者などの粛清は3万人以上になると言われています。なんというか、さすが独裁国家です。

後出しで申し訳ないですが、実は私はそんな予感がしていました。
 
というのも以前に、「張成沢がトップになれば、状況は良くなるはずだ」という中央日報(韓国)の記事が出ていたからです。独裁国家で主席をさしおいてそんな噂が広がれば、かなり確率の高い死亡フラグとなります。
 
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「張成沢が執権すればいまよりいいはず」…密かに話す北朝鮮住民(1)
2013年11月17日11時54分
[中央SUNDAY/中央日報日本語版]
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  北朝鮮でこのところ予想外の政権交替説が出回っている。張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が金正恩(キム・ジョンウン)を押し出すということだ。14日明け方に平壌(ピョンヤン)に住む貿易労働者のキム氏と通話した。北朝鮮の清津(チョンジン)、咸興(ハムフン)、恵山(ヘサン)などで集団銃殺が広がっているという知らせを韓国に伝えた数日後だ。
 
  彼に、「張成沢の権力は大きくなるか」と尋ねると、「いまは金正恩より張成沢が政権を取ればはるかに生活が良くなるだろうという噂が広まっている」と話した。張成沢は頭が良く、「領導力」が優れており、彼を嫌いだという幹部はいないほど周辺管理を徹底し、下の人たちからも大きな尊敬を受けているという。彼はまた、「金正日(キム・ジョンイル)時代は話すことはできなかったが、『若い奴がとても幼稚に遊ぶのでこうしたことでは国をつぶしかねない』とこそこそと言っている。さらに『李朝五百年』(世襲政権を皮肉る言葉)と公然と話す人もいる。老兵(金正日の側近元老)も首を横に振る。わかっている人はみんなわかっている」と話した。  (以下略)
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もちろん張成沢自身がこんな噂を喜ぶはずはありません。必死になって打ち消しにかかったはずです。
 
しかし独裁者の心にいったん嫉妬と猜疑心が芽生えたら、そこから逃れる術はありません。おとなしく殺されるか、自分から殺るかです。
 
 
 
歴史を良く知っている人は、これが典型的な「離間の計」であることがわかるでしょう。
 
猜疑心の強い君主のもとに有能な部下がいるときは部下の方を褒め称え、君主の嫉妬を煽って有能な部下を「自ら処理」させるのです。
 
それを見ていた他の部下は、恐怖を感じこそすれ心からの忠誠を誓うことができなくなります。いつどこで自分が、そのような目に会うかわからないからです。その結果、君主のもとには有能な人材はいなくなります。
 
たとえば「項羽と劉邦」では項羽陣営から范増という有能な軍師を引きはがすために、同じような計略が使われています。また三国志でも董卓と呂布を仲たがいさせるために使われています。
 
 
 
この計略を誰が仕掛けたのかはわかりません。
 
少なくとも金正恩自身ではないでしょう。そんな噂が広まれば自分の権威は落ち、幹部がお互い疑心暗鬼になって組織がガタガタになるからです。
 
しかし中国と仲が良かった張成沢を陥れるために、北朝鮮国内の反中国派がやった可能性はあります。
 
単に深化組事件の恨みを晴らすべく、張成沢の敵対勢力がやった可能性もあります。
 
米国、ロシア、韓国、日本(!)など外国勢力の可能性もあります。
 
本当のところはわかりませんが、北朝鮮と中国(北京)の間が冷え込みそうなことは確かです。
 
 
 
この計略は、独裁国家に対して特に良く効きます。
 
というのも独裁国家では疑り深い性格でないと出世できないからです。
 
本来が持っているその性格を煽って動かすだけなので、効果覿面となります。
 
独裁国家の自滅回路のスイッチを入れてやるだけで、あとは連鎖的に破滅へと転がって行きます。
 
 
 
中国も同様です。
 
「Aさんは国の資産を外国に持ち出して、自分だけ逃げる気らしい」
 
「Bさんは上司のCさんを陥れて、自分がその椅子に座ろうと思っている」
 
「Dさんは亡命の見返りに、君の隠し口座のことをアメリカに話した」
 
「Eさんはオーストラリアに亡命して、残って頑張っている君たちのこと笑ってるらしいよ」 
 
事実かどうかは問題ではありません。それっぽい噂をいくつも流してやれば、あとは勝手にケンカを始めてくれるのです。
 
 
 
ただ残念ながら、今の日本がそのスイッチを押すわけには行きません。
 
というのも、押し寄せてくる難民に対処できないからです。
 
独裁国家がガタガタになるのは良いのですが、日本が乗っ取られるという笑えない結果になります。
 
内側にまで深く入り込んだ敵を「掃除」するために、もう少し時間が必要なのです。
 
 
 
しかしその瞬間はいつかやって来ます。
 
誰かが自滅回路のスイッチを押さなくても、自然に始まってしまうのです。
 
その時のために、いまから準備しておきましょう。
 
(続く)

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コメント

ご無沙汰しております。

特定秘密法案の攻防は面白かったですね。
この法案に反対した人々は、人権擁護法案にも反対したのか?
確認して一覧表にしておくと後々分かり易いかも?

さて、北朝鮮ですが破滅へまっしぐらの印象です。韓国も似た
ようなものですが、中国とともに日本の脅威に他なりません。

日本から反日勢力を排除しないと「難民問題」で「人道的対応」
という作戦(大汗)で日本が乗っ取られかねないと思います。
そのためにも在日朝鮮・韓国人問題(永住許可など)を片付ける
必要があります。安倍首相がどこまでできるのか?分かりません
が出来るかごりの手は打って欲しいと願います。

Jさん、

はい、非常にわかりやすい構図だったと思います。「何が危険なのか」を一切説明せずに、「危ない」「戦争になる」と騒ぐ人たち。「国家機密にアクセスできる人物の身元を確認」されることがイヤな人たちが炙り出されましたね。

特定秘密法案に続き、通名関連の通達は大きな第一歩だと思います。しかし帰化人やシンパを含め、日本の国益を外国に流す人々が中枢に相当入り込んでいます。乗っ取られた国家のシステムを取り返すのは簡単なことではありません。

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