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« サッカーワールドカップ2014 (3)敗北の構造 | トップページ | 独立運動と間接侵略(2) スコットランド金融業はイングランドに流出 »

2014年9月13日 (土)

独立運動と間接侵略(1) スコットランド独立はロシアの報復か

9月18日にスコットランド独立を決める投票が行われるそうです。

今のところ賛成と反対が拮抗しており、世論調査で賛成派が上回った時には金融市場に軽いショックが走りました。
 
正気か?
 
私は正直、信じられません。
 
 
 
実は約100年前にも似たようなことが起こっています。
 
1922年、今のアイルランドが英国(グレートブリテンおよびアイルランド連合王国)から独立したのです。
 
英国植民地時代のアイルランドは宗教の違いがあったり、ジャガイモ飢饉に苦しんだり、いろいろあったようです。その結果700万人がアメリカに移民として渡っています。ですから独立したことが間違いだったとは思いません。
 
 
 
しかし100年経ってみて、両者の違いはどうでしょう?
 
かたや国連で拒否権を持つ常任理事国であり、核ミサイルを持ち、大英連邦の宗主国として世界中に重要拠点を持つ英国。その強大な影響力で英語は世界の共通語になりました。
 
かたやユーロブームに沸いたものの、外国からの投資ブームが去ると普通の国に戻ってしまったアイルランド。確かに良い国ですが、大英帝国の栄光と伝統の前にはかすんでしまいます。
 
もし自分がどちらかの国籍を選ぶとしたら、間違いなく英国籍を選ぶでしょう。
 
英国のパスポートと、アイルランドのパスポート。どちらが欲しいかという話です。
 
 
 
そんな前例があるのに、同じ轍を踏もうとするスコットランド人が少なからずいることに私は驚きます。
 
たとえいけすかないイギリス野郎と離れても、他国から軽く扱われ、小国の悲哀を味わうのは目に見えています。
 
今までイギリス野郎のケツを舐めるだけで良かったのに、それに加えてアメリカ・ロシア・中国・フランスetcのケツまで舐めなくてはならないということです。
 
「大英帝国の一員である恩恵を捨ててしまうとは、失うものの大きさに気付かないのか?」と思ってしまいます。
 
周囲に侵略的な国がないからと、平和ボケしたのでしょうか。
 
 
 
スコットランド独立派は、かなり都合の良いことを考えているように私には思えます。
  • 軍事・防衛はアメリカとNATOに依存
     
  • 通貨は今のスコティッシュポンドを継続。英国の後ろ盾がなくなっても、同じ信用度を保てると思っていそう。
     
  • 北海油田の権益のほとんどはスコットランド領(EEZ?)なので、独立後は英国より豊かになるはず
 
つまり「政治的・軍事的コストは英国とアメリカに負担してもらい、その信用を利用しながら油田の経済的利益だけは独占する」と言っているようなのです。
 
英国の北海油田は枯渇が近いと聞いてますが、石油が出なくなったら戻って来るんでしょうか?
 
 
 
この話を聞いて、私は現ウクライナ政府を思い出しました。
 
今のウクライナ政府は、欧米の支援を受けてクーデターで政権を奪取したものです。
 
ウクライナは黒海の制海権を握るクリミア半島や、ソ連時代から続く軍需産業を持っていました。だから欧米サイドはウクライナをNATOに引き込み、ロシアを弱体化させたい。しかしEUに参加させる気はなく、ロシアほどの経済援助をする気もありません。「君はNATOに入って対ロシアの尖兵になれ。だけどEUには入れてやんねーから。経済援助はIMFや日本からもらえや」というスタンスです。
 
一方ロシアとしては、ウクライナの離脱は痛いです。だから旧ソ連のよしみで格安価格でガスを売ったり、借金をオマケしたりしていました。ところがネオナチを含むキエフのクーデター政権がロシア系住民を迫害したので、クリミアだけ「回収」して残りのウクライナをいったん放り出したのです。ガス供給を止めたのも、単にウクライナが代金を払っていないからです。
 
ウクライナは大国の争いに巻き込まれ、内戦状態となりました。そしてキエフのクーデター政権の国家戦略は奇妙なものになっています。
 
  1. 経済的にはEUに入り、西洋の豊かさを享受する(しかしEU側は拒否)
     
  2. 軍事的にはNATOに参加して対ロシアの最前線に立つ
     
  3. 一方でロシアからは同盟国並みの特別価格でガスを売ってもらい、欧州に転売して利益を得たい。旧ソ連のよしみで借金を棒引きしてもらったり、武器のノウハウをもらって輸出したい(当然ロシアは拒否)。
     
  4. 財政は破綻しているが、IMFなど国際的な援助を期待する。日本はすでに1500億円拠出した。
 
おまえはいったい何を言ってるんだ?(AA略)
 
とツッコミたくなるような虫の良さです。
 
 
 
ロシアや中国といった大陸勢力は、スコットランド独立を全力で支援するでしょう。
 
大英帝国が分裂して弱体化すれば、アメリカの片腕を奪うようなものです。
 
熊や虎のような恐ろしい猛獣も、手足をバラバラにしてしまえば煮て食うのも焼いて食うのも自由です。
 
大国であるためにはある程度まとまった規模が必要ですが、それを小国に分裂させてからひとつひとつ潰して行けば良いのです。
 
 
 
スコットランド独立は、ひょっとするとウクライナ騒乱に対するロシアからの「報復」かもしれません。
 
ウクライナを分裂させてロシア弱体化を狙うやつがいるんだから、英国を分裂させてアメリカ弱体化を狙うやつもいるわな
 
と思います。
 
 
 
 
 
一方、アメリカや日本といった海洋勢力はイギリスの分裂を喜びません。
 
複雑なのはフランスなどのユーロ圏です。スコットランドが独立したらアイルランドのように取り込んでイングランドを包囲したいところ。
 
しかし情勢が変わって欧州が戦場になったとき、自由主義国家を助けてくれるのはアメリカしかいません。そのとき「パックスアメリカーナ欧州出張所」である英国が弱体化しすぎていたのでは、支援が間に合わない可能性があります。
 
またスコットランドが独立すれば、スペインでも同じようにカタルーニャやバスクの独立運動が再燃する可能性があります。それを認めることは、自分の体に火をつけるのとたいして変わらない結果になりそうです。
 
 
 
対英国での西欧内勢力争いや、ユーロ経済圏の拡大「だけ」を考えるならスコットランドの独立に賛成しても良いでしょう。
 
しかしもっと大きな域内の民族問題・宗教対立・安全保障まで考えると不安が大きい。
 
「政治・軍事は経済よりも優先する」という大原則に沿うなら、トータルでは賛成できないというのが妥当な結論でしょうか。
 
 
 
イギリス政府にしてみれば、スコットランド独立は許せるはずはありません。
 
裏で糸を引いている連中の意図を見抜き、反撃を考えているはずです。
 
なぜならイギリスも民族対立・宗教対立・独立運動・移民を利用して世界中に領土を拡大してきたからです。
 
悪い奴の考えることはすべてお見通しです。自分もワルだから。
 
 
 
私は大英帝国を尊敬しており、「鬼畜の大英帝国」「腐ってもイギリス」「華麗な三枚舌外交」「変態紳士」などと最大限の賛辞を惜しみません。
 
日本が参考にすべき国家像は大英帝国にあると考えています。
 
しかしその大英帝国ですら、移民や独立運動といった間接侵略には手を焼いているのです。
 
 
 
日本にとっても他人事ではありません。
 
日本ではメディア・教育・宗教に他国のスパイが紛れ込み、内外に紛争のタネをばら撒いています。
 
彼らは歴史をねじまげ、条約で片付いたことをほじくり返し、日本国民を分裂させ、世界と争うように煽り立てています。
 
たとえば「移民の大量受け入れ」や「沖縄独立運動」も、典型的な間接侵略です。
 
(続く)

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コメント

じゃあ貴方は国籍イギリスにして日本人辞めればいいんじゃないですか?
一生米英のポチがいいなら日本国籍捨ててくれ

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