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2015年4月14日 (火)

AIIB(アジアインフラ投資銀行)とドル覇権(4)  貿易インフラは米国覇権の柱

「わかったわかった。AIIBバスに乗らなくてもいいからカネだけ出すアル。足りなくなったらまた呼ぶから」
                ∧∧
               / 支 \
               (`ハ´ )
 
 
「あの・・・私この路線でもう50年ほどADBバスを運転してるんですが・・・」
∧_∧
( ´・ω・)
 
 
 
さて、これが米国にとってどのような意味を持つのか考えてみましょう。
 
米国の覇権の根幹は海洋覇権にあります。海を自由に行き来することで世界中の資源と、製品を売りさばく市場にアクセスすることができます。生産と販売をグローバルに最適化することで、大きな利益をあげることができます。
 
それを可能にしているのは、世界最強の軍事力です。「米国 vs 残り全世界」で戦っても米国が勝つでしょう。米国は交易を自由に行う一方で、敵の交易を妨害することができるのです。
 
その海の通路は、シーレーンと呼ばれています。米国のシーレーンを妨害したり、自分のシマにしようとするのは、虎の尾を踏むのと同じことです。かつて日本は南洋に資源を求めるようになり、米国にボコボコにされました。戦後は米国のシーレーン防衛に乗っかる形で、貿易大国として復活しています。
 
中国が尖閣・沖縄や南シナ海にちょっかいを出して無事で済んでいるのは、相手がオバマだからです。仮に日本が同じことをしたら経済制裁と戦争でボロボロにされているでしょう。
 
 
 
さて貿易で栄えている国家は、自然と金融が発達します。外国との貿易には通貨の両替が必要ですし、危険な船旅には保険が必要です。もともと株式会社は投資家の資金を集めてリスク分散をするために考え出されました(東インド会社)。貿易と金融・投資は切っても切れない関係にあります。
 
NY・ロンドン・東京がそれぞれ大金融市場であることは偶然ではありません。香港やシンガポールも同様です。貿易が活発な地域はヒト・モノ・カネ・情報が集まるマネーセンターになりやすいのです。
 
日本でも大都市の近くには貿易港があり、日銀や証券取引所があります。金融機関の大きな支店もあります。かつて小樽にも日銀の支店があったことを不思議に思っていたのですが、ニシンの他に樺太・千島との交易で小樽が栄えていたからだそうです。金融が発達する地域にはそれなりの理由があるということです。
 
 
 
このように米国は「海上覇権」と「金融」の両面から、世界の貿易インフラを支配しています。
 
IMF、世界銀行、アフリカ開発銀行 (AfDB)、アジア開発銀行 (ADB)、欧州復興開発銀行 (EBRD)、米州開発銀行(IADB)なども、このドル決済インフラを支える国際金融機関です。
 
米国はドル決済のインフラを握ることで国や企業の資金を監視し、必要であれば制裁することができます。
 
北朝鮮が偽ドル札を作ったりすると、ドル決済を止めてしまいます。気に入らない国は資金決済できないようにして、経済活動をストップさせてしまうのです。
 
 
 
中国やロシアは、米国の覇権が面白くありません。
 
そしてドル基軸体制を早く崩したいと考えています。
 
米国の気に入らないことをやるとすぐドル決済を止められてしまい、何もできなくなってしまうからです。
 
だから彼らは、貿易をドル以外の通貨でやろうと各国に持ちかけて来ます。
 
 
 
中国がAIIBを作ったのは、ドル基軸インフラのひとつであり50年の歴史があるADBに対抗するためです。これは明らかな米国ドル覇権への挑戦です。本気でアジアの発展を願っているはずもなく、ADBであれAIIBであれ国際金融機関を私物化して資金を勝手に使うのが狙いです。
 
相手が日本とオバマなので「削り取れる」と見たのでしょう。防衛識別圏拡大やスプラトリー埋め立てを見ても何もできないのですから、「口だけ野郎」と舐めているのです。
 
 
 
米国覇権を担っている人々は、これを許すはずがありません。少なくとも米財務省や国防省は忘れないと思います。
 
イラクのサダム・フセインが原油のドル決済をやめたとき、大量破壊兵器の言いがかりをつけて戦争を仕掛けました。それに匹敵するような報復行為がなされてもおかしくないのです。
 
英独仏伊韓などの輸出品が米国から締め出されたり、訴訟を起こされたりする可能性は大です。巧まずして日本企業に神風が吹くことになるかもしれません。
 
ただしオバマ大統領の任期はまだ2年近くあるので注意が必要です。オバマは忠犬に鞭を打ち、咬みつく犬にはヘラヘラ媚びて餌をあげる変わった人だからです。
 
(続く)

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