新刊出来!

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック

Google Analytics

  • トラッキングコード

« AIIB(アジアインフラ投資銀行)とドル覇権(追記) 参加を主張する人はAIIBファンドを買えば良い | トップページ | 嬉しい誤算、オバマが日本側に寝返った! (2)慰安婦問題は「人身売買」で欧米と手打ち »

2015年4月30日 (木)

嬉しい誤算、オバマが日本側に寝返った! (1)歴史的演説「希望の同盟」

大統領はこれまで、狂犬たちと仲良く暮らしたいと思っていました。
 
だから忠犬たちからエサを取り上げ、狂犬たちに配って「仲良くしよう」と呼びかけました。
 
しかし狂犬たちはますますつけ上がり、町のあちこちで人々に咬みつくようになりました。
 
大統領の財布から、自分の財布にカネを移す銀行を立ち上げました。
 
それを見ていた忠犬たちは次々に狂犬の手下に入り、そちらからエサをもらう道を選びました。
 
 
雨に濡れ、ひとりになった大統領の足元に残ったのはたった一匹の忠犬。
 
これまで大統領から目の敵にされ、「狂犬たちと仲良くしろ!」「おまえは歴史の反省が足りない!」「この犯罪犬の子が!」と鞭で何度も叩かれたかつての猟犬です。
 
しかし今はエサを取り上げられ、昔のことを何度も責められ、死にそうなほど弱っています。
 
大統領はその犬を拾い上げ、胸にしっかりと抱きました。
 
--------------------------------------------
 
安倍首相の訪米はどんな成果があるかと思いましたが、予想をはるかに超えて好意的なものでした。
 
本当にすごい。これに匹敵する業績はちょっと思い出せません。
 
直前にAIIBの踏み絵があったとはいえ、これに合わせて用意したんじゃないかと思えるほどのタイミングでした。
 
 
 
まずは訪米のメインとなった上下院での演説です。
 
日米同盟は「希望の同盟」
 
NHKによる全文です
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150430/k1001NH0065271000.html
動画はたとえばこれ
https://www.youtube.com/watch?v=pzy4exj0YPg
 
 
 
英語はご愛嬌として、内容は素晴らしかったです。
 
特に硫黄島で死闘を演じたスノーデン海兵隊中将(当時23歳大尉)と、守備隊司令官の栗林忠道中将の孫である新藤義孝国会議員の固い握手は感動的でした。
 
また安倍=Abe=エイブ=リンカーンと黒人奴隷解放の大統領と結び付けたくだりも良かったです。予定にないリンカーン記念館をオバマが案内したことを受けたアドリブでしょうが、うまいこと「自由の象徴」「黒人解放など人権重視」につなげたものと思います。
 
最後は「様々な災厄」から「トモダチ作戦」そして「希望の同盟」へと、開いてしまったパンドラの箱に対して我々が未来を作るのだという決意を思わせる見事な締めでした。
 
安倍首相に対するスタンディングオベーションは13回。これはイスラエルのネタニヤフに次ぐ回数だそうです。「スタオベの回数が成功の目安」と言っていた人々の中には、別の理由をつけて「大失敗だ!」とくさすしかなさそうです。
 
 
 
私は日頃から「オバマ政権は史上最強の反米政権である」と言っておりました。
 
前回の記事AIIBシリーズでは、右腕である大英連邦を切り落とされてもオバマは気づかない。次は左腕である日本を攻撃し始めるのではないかと恐れていました。
 
もちろん国防省や財務省はアメリカの国益に鑑み、日本の味方になってくれるでしょう。しかしオバマが中国のために働くのでは苦戦必至です。こんな罰ゲームがあと2年近く続くのかよと暗い気持でした。
 
ところが訪米後、オバマは安倍首相を歓迎し最大限の便宜を図っています。オバマだけでなく国務省や民主党まで一部を除いて大歓迎。ヒラリーは第一次オバマ政権時に中国に対してブチギレしているので、味方と考えて差し支えありません。どうやら今の米国政府は、戦後日本の努力をちゃんと評価してくれたようです。
 
なんだそりゃ!オバマまで日本側に寝返ってきたぞ!
 
あまりの急展開に驚きを隠せません。
 
 
 
日米蜜月のセレモニーを飾るように、変化を示すニュースが次々飛び込んできます。
たとえば28日に合意した「日米共同ビジョン声明」。
============================= 
米国は日本を常任理事国に含む形で国連安全保障理事会が改革されることを期待する
時事通信(2015/04/28-23:22)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015042801110
=============================
 
いつもなら「そんなエサでTPPで妥協はしまへんで」と疑うところです。しかし今回の場合、他の常任理事国に向けた牽制球でしょう。それも敵であるロシア・中国を刺すというより、味方である英国・フランスのどてっ腹にめり込む超危険球です。
 
誰のおかげで常任理事国の座におるか
思い出してみいや!
 
という米国の怒号が聞こえそうです。
 
 
 
続いて核兵器に対する声明。
 
=============================
核兵器使用は「壊滅的で非人道的」 日米共同声明を発表
朝日新聞2015年4月29日02時39分
http://www.asahi.com/articles/ASH4Y0J1KH4XUTFK01R.html
=============================
 
鼻血ブー!
 
ちょ、ちょっと待ってください。突然どうしたんすかアメリカさん。原爆のことを謝れなんて言ってませんし、もう恨んでいませんから。頭上げてくださいって。イヤだなあもう。
 
・・・わかりました。「前の戦争のことで言い争うのはこれで終わり」ってことですね。
そういうことであれば受け入れましょう。
こちらこそ、申し訳ありませんでした。
 
うーん、これはリベラルな米民主党だからできることかもしれません。共和党だったら難しかったかも。私個人としては謝罪を望んだことはありませんが、日本でもこれを受け入れてくれる人が増えたらと思います。まあ「謝罪の次は賠償だ!」と言って、日米対立を煽る人は出て来るでしょうけどね。
 
 
 
しかし慰安婦問題を「人身売買」と結び付けて手打ちにしたり、安倍外交はファインプレーが多いですね。今回の演説も、インドでの「セキュリティダイヤモンド構想」も素晴らしいものでした。よほど優秀なスタッフに囲まれているのでしょうか。
 
逆転また逆転の将棋を見ているようで、頼もしい限りです。
 
(続く)

« AIIB(アジアインフラ投資銀行)とドル覇権(追記) 参加を主張する人はAIIBファンドを買えば良い | トップページ | 嬉しい誤算、オバマが日本側に寝返った! (2)慰安婦問題は「人身売買」で欧米と手打ち »

コメント

(o^-^o) いつも有益情報を有難う御座います。
安倍の最強側近は、ゴールドマン・サックス日本最年少役員だった岡本光成衆議院議員です。当時のデフレ脱却策として「まず円を刷れ」と政府に3年前に提案し、すぐに実現。現在の活動は、YouTubeで「岡本光成 集中審議 予算委員会」で観れます。たったの21分ですが、新人とは思えない威風堂々ぶりです。ご参考にどうぞご覧いただければと存じます。Shin H

気持ち悪いくらいの歓迎ぶりですね。
AIIBの外交的敗北で、オバマも流石にやばいと思ったのか。それにしても極端ですね。
アメリカが原爆投下に対して、実質過ちを認めたのは、有り得ない出来事でした。ここで日本が水に流せば、アメリカの日本に対する外交姿勢の変化すら期待できるのでは、と妄想してしまいます。

安倍首相の演説良かったです。

前文のテキストは当然読みましたが、動画もノーカット版で見ました。
(これに対するマスコミの報道が酷かったのはご存知の通り)

オリンピックの誘致といい日本人でもできるんだ!と思いました。(汗)
内容も良かったと思います。ご指摘の硫黄島の件も、あと

>In the end, together with the U.S. and other like-minded
democracies, we won the Cold War.
>That's the path that made Japan grow and prosper.

そしてついに、米国および志を同じくする民主主義諸国と
ともに、われわれは冷戦に勝利しました。
この道を歩むことで日本は成長し繁栄するに至ったのです。

なんと戦勝国宣言です!(爆)
「戦犯国」という意味不明の罵倒をする国と戦勝国を名乗る独裁国への
ナイスなメッセージでした。

"You've Got A Friend"(キャロル・キング)は、ちょっとメロディを
乗せても良かったかも?

"Toward an Alliance of Hope" という演説のタイトルも「希望の同盟」
を目指して!という「未来志向」がアメリカ人に受けそうです。

Shin Hさん、

お知らせありがとうございます。元GSの岡本さんですか。注目しておきますね。


Hさん、

ほとんどの人はすでに水に流していると思うのですが、被害者や遺族を焚き付ける人はいなくならないと思います。日米離間には絶好のネタですからね。しかしそれ以外の人が受け入れてくれたらそれで良いと思います。


Jおじ さん

あ、確かにさりげなく戦勝国宣言してますね(笑)。ご指摘ありがとうございます。そして「次の冷戦にも共に勝利する」と高らかに宣言したと。米国の主敵がロシアから中国に移れば、日本も耐えたかいがあるというものです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1852/59811417

この記事へのトラックバック一覧です: 嬉しい誤算、オバマが日本側に寝返った! (1)歴史的演説「希望の同盟」:

« AIIB(アジアインフラ投資銀行)とドル覇権(追記) 参加を主張する人はAIIBファンドを買えば良い | トップページ | 嬉しい誤算、オバマが日本側に寝返った! (2)慰安婦問題は「人身売買」で欧米と手打ち »

フォト
無料ブログはココログ

スポンサードリンク