新刊出来!

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

Google Analytics

  • トラッキングコード

« 対中政策50年ぶりの大転換 (5)統一戦線工作は中国の古典そのまま | トップページ | 対中政策50年ぶりの大転換 (7終)中国の戦略を見抜くための参考図書 »

2018年10月30日 (火)

対中政策50年ぶりの大転換 (6)北京の罠に日本が自滅する日

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

メルマガ版 『それを教えちゃマズイだろ!』

第88号 対中政策50年ぶりの大転換 (6)北京の罠に日本が自滅する日

不定期発行
                        Presented by Wild Investors
                        安間 伸 
                        Shin Amma, CFA
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

今回のタイトル「北京の罠に日本が自滅する日」は、1980年に大和啓一郎氏が書いた著作です。

この方はその後、平松茂雄(ひらまつ しげお)のお名前で中国関連の本を多数、記して言います。

当時私は中学生でしたが、中国ブーム・シルクロードブームの真っ盛りでした。

そのような世相に真っ向から反対する本だったので、強く印象に残っていました。


同時期に読んで面白かったのは、小室直樹氏の「ソビエト帝国の崩壊 - 瀕死のクマが世界であがく」。

私がこの著者たちの洞察力に驚愕するのは、ずっと後になってからのことです。

それぞれ中国の軍事的脅威が明らかになる20年以上前、ソ連崩壊の10年以上前に書かれたものですからね。


しかし小室さんはともかく、平松さんのほうはあまり世間に知られていないのではないかと思います。

(私がテレビを見ないだけで、失礼なことを言っているかもしれませんが)

2006年の「中国は日本を併合する」が話題になったぐらいでしょうか。

実は私も平松さんと「北京の罠に日本が自滅する日」の大和啓一郎氏がつながっていませんでした。

93年の段階で中国の海洋戦略について書いているのは本当にすごいと思います。

私はずっと後になって「ソ連崩壊 → 北方背後の懸念なし → 海洋進出本格化 → シーレーンで日米と衝突」と気付いたぐらいですから。


そして、このような人物がいることを世間に知られないようにするのが「統一戦線工作」のキモなのです。

マスメディア・教育機関・役所に圧力をかけ、自分の戦略を見抜く賢者を「自主的に」排除させます。

そうすれば、勝利はおのずと転がり込んでくるでしょう。

なにしろ相手は自分が攻撃されていること自体に気付いてないのですから、何をやられたかわからないまま死んでゆくのです。


その代わり、自分に都合の良い人物をカリスマとして祭り上げさせます。

まさに「六韜」に書いてあるように、スパイや無能を敵国で出世させて滅ぼすのです。

A新聞の尾崎秀実

が、近衛内閣のブレーンとして日本を敗戦に導いたように。

親中憎日の「外交の天才」

が、米国で半世紀も影響力を振るっていたように。

マスメディアを支配し、権威付けし、世論を操り、相手の力を利用し、抵抗させないまま殺すのです。

中国の古典は、これを「上策」としています。



さて今月、安倍総理は久々に訪中して各種協力を約束してきました。

米欧が団結して中国共産党に立ち向かおうとしているこの時期に、なぜそんな危険なことをするのかと思います。

---------------------------------------
安倍総理の訪中(全体概要)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page4_004452.html#section2
---------------------------------------



中国はピンチに陥ると、日本に甘い声をかけて利用しようとします。

欧米から得られなくなった資金や技術を、日本から得ようと思っているのでしょう。

いま欧米では、中国の軍事侵略・民族宗教弾圧・臓器ビジネスに対する批判が高まっています。

そこに日本が接近すれば、「裏切り」であり「抜け駆け」と思われるでしょう。

そこで中国は「離間の計」にかけ、欧米と争わせるのです。

結果として中国を包囲するはずが、日本が袋叩きにされています。


米中・日米国交回復(1972年)のもそう。

天安門事件後の天皇訪中(1992年)と制裁解除の時もそう。

仲良くしようと近づいて、その言葉を真に受けた間抜けを犠牲にして自分だけ生き残るのです。


日本が3兆円の通貨スワップを組んだところで、尖閣への侵略は止まりません。

単に敵を助けて、攻撃を招くだけです。

今回ようやくODAを止めたことが、厳しい態度を示したとでも思っているのでしょうか。

米国が台湾を守る姿勢を強めているので、先に日本から尖閣を取るほうが簡単だと思っているでしょう。

現状では日本が最も「柔らかい土」であり「鎖の最も弱い部分(ウイーケストリンク)」です。

安倍政権ですらそうなのですから、もはや生存本能が失われていることすら気付かない危険な状態だと思います。


(本文終わり。最後は参考図書です)




★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

メルマガ版 『それを教えちゃマズイだろ!』
発行責任者    安間 伸
バックナンバー   http://archive.mag2.com/0000148012/index.html
公式サイト     http://www.wildinvestors.com/
メールアドレス   mailto:info@wildinvestors.com
登録・解除     http://www.mag2.com/m/0000148012.htm

Copyright (c) Shin Amma. All rights reserved. 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

« 対中政策50年ぶりの大転換 (5)統一戦線工作は中国の古典そのまま | トップページ | 対中政策50年ぶりの大転換 (7終)中国の戦略を見抜くための参考図書 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1852/74503214

この記事へのトラックバック一覧です: 対中政策50年ぶりの大転換 (6)北京の罠に日本が自滅する日:

« 対中政策50年ぶりの大転換 (5)統一戦線工作は中国の古典そのまま | トップページ | 対中政策50年ぶりの大転換 (7終)中国の戦略を見抜くための参考図書 »

フォト
無料ブログはココログ

スポンサードリンク