自民敗北で変わること
参議院選挙の結果が出ました。
自民の37議席というのは「大敗・惨敗」と言っていいんでしょうね。小選挙区制は得票率が少し違うだけで議席数が大きく開く傾向がありますが、前回衆院選とは逆に民主党が一人区を占めることで、大きな差がつきました。
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党派別当選者数(読売 on line 20070730)
当選 選挙区 比例 新勢力 公示前
民主 60 40 20 109 81
自民 37 23 14 83 110
公明 9 2 7 20 23
共産 3 0 3 7 9
社民 2 0 2 5 6
国民 2 1 1 4 4
日本 1 - 1 1 0
諸派 0 0 0 0 0
無所属7 7 - 13 7
欠員2
合計 121 73 48 242 240
定数 121 73 48 242 242
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私は「社会全体が保守化しつつあるから自民は言われているほど負けないんじゃないか」「批判票はどこに入るんだろう」と思っていましたが、すべての政党から民主に流れたようです。普通なら批判票の受け皿とされてきた共産党に加え、強固な組織票を持つ公明党まで議席を減らしたことは特徴的だと思います(新勢力-公示前)。
農村を回って「生活第一」と訴える民主の小沢さんの戦略も賢かったです。かつて自民の支持層だった人々を寝返らせたわけですから。かつて自民が得意とした戦略のお株を奪うあたりはさすがです。
これからはそれぞれの党内で、ちょっとした波乱が続くでしょう。というのも自民党は、「選挙で勝てるはず」と思った安倍さんで負けてしまったことで、次の衆院選に危機感を覚えた自民の議員が引きおろす動きに出るだろうからです。参議院と衆議院では有権者の行動も変わるでしょうが、クビのあたりが冷たい議員たちにとっては死活問題です。
安倍さんはすでに続投を表明していますが、少なくとも「安倍おろし」のためにがんばってきた北朝鮮系メディアは引っ込まないでしょう。将軍様はこの選挙結果に喜んでいるでしょうが、安倍さんを辞めさせないとまだ安心できませんから。
逆に北京・韓国系メディアは安倍首相を守る方向でしょうか。もしかしたら民主党も、「安倍のままなら衆院選まで勝てる!」と思って擁護するかもしれません(笑)。
で、勝手ながら安倍さんが次の選挙で勝つ方法を私が考えてみました。
- 閣僚を入れ替え、古い自民からの決別を宣言する。
安倍さんは「自民党をぶっ壊す!」と言った小泉さんの後継者として指名されました。その通り、自民党の支持基盤と集票システムはぶっ壊れました(笑)。しかし安倍さんが保守派のプリンスとして首相になった後、「派閥による組閣の復活」「その中に怪しい大臣が混じってる」「郵政造反組の復党」などから、小泉さんの後継者だと期待していた人たちが疑念を抱くようになりました。
小泉さんが言う「改革」もけっこう怪しげなものでしたが、将来への期待によって痛みをガマンさせるという意味では受け入れられていたわけです。そして改革への期待が薄れたとたん、痛みだけがクローズアップされてきたと。
今の組閣人事は、小泉さん時代のツケを払っているということもあるでしょう。しかし本当に改革を進めたいのであれば、今回は怪しい大臣は避けて思うとおりにやるべきでしょう。
- 私は安倍さんが成立させた、教育基本法、日豪安保、防衛省昇格、海洋基本法、国民投票法、(天下り規制)などを支持しています。しかし何かを成し遂げるとき、一度に敵を増やしてはいけません。拉致なら拉致、憲法なら憲法、メディアならメディア、公務員制度なら公務員制度などと各個撃破したほうがベターです。同じ相手を別方向から攻めるのは良いですが、あまりに急ぎすぎて別々の相手を結束させるのは賢い方法とは言えません。
小泉さんはひとつひとつ「片付けて」行きましたよ。政策はともかく、政敵は。
- 保守派のプリンスらしく振舞ってみる。
安倍さんは親米保守なんでしょうが、これまでの動きからはホンマかいな?と思われるフシがあります。「米国より先に中国韓国にご挨拶」「靖国や油田では中国に譲歩」なんてことをやっていたら、アメリカからも国内保守派からも疑念を持たれます。もともと外交が得意分野なんでしょうから、マスコミを自分の土俵に引きずり込んでみると良いでしょう。
手始めにひとつ、神社に参拝して厄落としなんてどうでしょう(笑)
佐々木敏さんの「アカシックレコード」では、安倍さんは中朝戦争反対派で、だから米民主党に叩かれるのだという説を述べています。私としては安倍さんの側に中国韓国がついていることには「なるほど」と思えます。しかし米民主党が北朝鮮を使って極東のパワーバランスを取ることを考えているだとか、福田さんが中朝戦争賛成派であることには少し違和感がありますね。ともあれ、仮説として面白いです。
安倍晋三 vs. 米民主党 ~シリーズ「中朝開戦」(7)~
http://www.akashic-record.com/y2007/avsusd.html
さて一方、民主党はどうなるんでしょうか?
マスコミは総じて好意的な報道を続けるでしょうが、次は衆院選となると国民の投票行動も慎重になります。これまでのように「何でも反対」という態度だと投票してもらえませんから、政策の議論が深まることと思います。
しかしまじめに政策論争を始めると、反自民で結束していたイデオロギーの違いが噴出する可能性もあります。「このままうまくやれば政権が手に入るかもしれない」というエサがちらついたところで、ケンカせずにいられるでしょうか? まあ自民党も雑多なイデオロギーを「政権与党」という求心力でまとめていますから、似たようなもんなんですけどね。
自分としてはこのまま議論が深まって、似たような政治思想を持った人々がいくつかの党にまとまってくれるとありがたいと思っています。
そう考えると、意外と面白くなってきたのかな?
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